にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0600 起床 気分快 曇 「なつかしむ力が老化を防ぐ」ということ。どうやら老いと戦う無意識的な防衛本能だったみたいです。

血圧値 128/84/71 酸素飽和度 98% 体温 36.3℃ 体重 68.5キロ

 

人間、歳を取って、終活なんか始めると、やたらいろいろなことをなつかしむようになりますね。

 

何十年ぶりかのクラス会に行って、やけに鮮明な記憶を披露しあったり。

写真見て、しばらく固まったり!(断捨離で写真を捨てようとするとこうなります)

 

過去を懐かしむことが脳の健康につながる! 16万人の脳画像を見てきた脳医学者が説く「回想脳」のすすめ | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト

 

これはたんに老人性鬱になったとか、心が弱くなったとかではなくて、どうやら老いと戦う無意識的な防衛本能だったみたいです。

こういうのを「回想脳」の働き、と呼ぶらしい。

 

ちょっと、目からうろこですね!

 

つまりこういうことらしい。

 

「懐かしむという行為は、高齢者や認知症の進行を抑えるだけでなく、中高年の脳を活性化させ、ストレスを解消する効果があると言われています。」

 

「仕事や人間関係で疲れた時は、帰宅後、家族と昔話をしたり、学生時代や子どもの写真、思い出の音楽に触れたりしてみてはいかがでしょう」

 

2021年最新】認知症リハビリ|いきいきとした心を取り戻す「回想法」 - LIFULL 介護(ライフル介護)

 

 

回想法ライブラリー | NHKアーカイブス

 

ネットの言葉から。

 

中央公論」という雑誌の6月号の特集が、「老いと喪失」「死と向き合う思想」でした。その中の一つに「利己的な生と公共的な死」という題名の文章がありました。その文章の中にこんな箇所がありました。

 

「死への恐怖には二つある。一つはすべての生物が持っている生存本能によるものだ。熱さ、痛さ、寒さなどから逃れようとする逃避本能や、危険から生き残ろうとする闘争本能等、死への恐怖もこの生存本能から来ていると考えられる。もう一つ、人間特有の死への恐怖として、共感力から来る喪失感がある。自分が死んだら誰々が悲しむ、親は子供がどうなるのかと考える等、相手に対する思いやりによる死への恐怖である。さらに、絆がなくなるという喪失感や孤独感もあるだろう。」

 

人は、人と繋がって幸せを感じるのだと思います。そして最も大切なのは、「共感力」だと思います。

 

 

さて、チャットくんのまとめ。

 

チャットくん、典拠情報リストまで添付してくれるようになったぞ。

これ、正確なのかな。

 

 

「なつかしむ力が老化を防ぐ」という考え方は、心理学や神経科学の観点からいくつかの根拠に基づいています。以下にその主なポイントをいくつか挙げます。

 

### 1. ポジティブな感情の効果

 

懐かしい思い出に浸ることは、ポジティブな感情を引き起こします。ポジティブな感情はストレスを軽減し、心身の健康に寄与します。研究によると、ポジティブな感情は心血管系の健康を改善し、免疫機能を向上させることが示されています  。

 

### 2. 社会的つながりの強化


懐かしい思い出は、家族や友人との共有体験を思い出すきっかけとなります。これにより、社会的つながりが強化され、孤独感の軽減につながります。社会的なサポートは、老化過程において非常に重要であり、孤独は認知機能の低下や早期死亡リスクの増加と関連しています 。

 

### 3. 認知機能の刺激


懐かしい思い出にふけることは、脳の様々な部分を活性化させます。特に記憶や感情に関与する海馬や前頭前皮質が刺激されます。これらの脳領域は認知機能の維持に重要であり、定期的な刺激は認知症のリスクを減少させる可能性があります 。

### 4. 自尊心とアイデンティティの維持
懐かしい思い出は、個人のアイデンティティを強化し、自己価値感を高めます。自己価値感の維持は、メンタルヘルスの維持に重要であり、うつ病や不安の予防に役立ちます 。

### 5. ストレス応答の調整


懐かしい思い出は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を減少させる効果があります。コルチゾールの過剰分泌は、老化の加速や多くの健康問題に関連しています 。

以上のように、懐かしむことがもたらすポジティブな感情や社会的つながり、認知機能の刺激、自尊心の維持、ストレスの緩和が、総合的に老化を防ぐ一助となると考えられています。

 

**参考文献:**

1. Fredrickson, B. L. (2001). ポジティブ心理学におけるポジティブな感情の役割: ポジティブな感情の拡大と構築の理論。American Psychologist、56(3)、218-226
2. Steptoe, A.、Dockray, S.、Wardle, J. (2009). ポジティブな感情と健康に関連する精神生物学的プロセス。Journal of Personality、77(6)、1747-1776。
3. Holt-Lunstad, J.、Smith, T. B.、Layton, J. B. (2010). 社会的関係と死亡リスク: メタ分析レビュー。PLoS Medicine、7(7)、e1000316。
4. Lazarov, O., Mattson, M. P., Peterson, D. A., Pimplikar, S. W., & van Praag, H. (2010). 神経新生が老化や病気に遭遇するとき。Trends in Neurosciences, 33(12), 569-579.
5. Tajfel, H., & Turner, J. C. (1986). 集団間行動の社会的アイデンティティ理論。S. Worchel & W. G. Austin (編)、集団間関係の心理学 (pp. 7-24)。シカゴ: Nelson-Hall.
6. McEwen, B. S. (2007). ストレスと適応の生理学と神経生物学: 脳の中心的役割。Physiological Reviews, 87(3), 873-904.

---

**References:**

1. Fredrickson, B. L. (2001). The role of positive emotions in positive psychology: The broaden-and-build theory of positive emotions. American Psychologist, 56(3), 218-226.
2. Steptoe, A., Dockray, S., & Wardle, J. (2009). Positive affect and psychobiological processes relevant to health. Journal of Personality, 77(6), 1747-1776.
3. Holt-Lunstad, J., Smith, T. B., & Layton, J. B. (2010). Social relationships and mortality risk: A meta-analytic review. PLoS Medicine, 7(7), e1000316.
4. Lazarov, O., Mattson, M. P., Peterson, D. A., Pimplikar, S. W., & van Praag, H. (2010). When neurogenesis encounters aging and disease. Trends in Neurosciences, 33(12), 569-579.
5. Tajfel, H., & Turner, J. C. (1986). The social identity theory of intergroup behavior. In S. Worchel & W. G. Austin (Eds.), Psychology of Intergroup Relations (pp. 7-24). Chicago: Nelson-Hall.
6. McEwen, B. S. (2007). Physiology and neurobiology of stress and adaptation: Central role of the brain. Physiological Reviews, 87(3), 873-904.

 

 

学校のレポート課題とか、卒論とか、AIカンニングを見破る労力を考えると、先生は嫌な気持ちになるよねえ。

技術的には、口頭面接にだって援用できるもんね!

これは「人間力」を衰退させることになるのではないのか。

 

ただし、良い仮説を立てられるのかどうか、はまだ不明。