血圧値 128/85/74 酸素飽和度 99% 体温 36.2℃ 体重 68.4キロ
昨日はお昼過ぎから、葛西の西なぎさにカイトを飛ばしに行きました。
上空には羽田空港から飛び立つ、本物の飛行機。
遠くまで行く旅客を満載しているんだろうなあ。
このままずっと遠くまで行ってしまう乗り物って、良いですねえ。
昔から、飛行機とか、夜行列車とか、遠洋航路の客船とか、観るのが好きでした。
遠くで何かが待っている、という気持ち。
ここにはない風景、人々、人生。そして夢。
僕は飛行機には乗れなかったけど、海岸に行って、飛行機みたいなカイトを飛ばしました。
西なぎさにはたくさんの人が集まっていて、ほぼ新参者になった僕なんかを、あたたかく迎えてくれました。
(写真はイメージ)
この前の日曜日に皆さんと再会して、ひさびさにカイトのラインを握ったんだから、今日でちょうど一週間。
今日もこれから出かけるので、連ちゃんですね。
無謀にもいきなりチームバレーに参加させてもらってます。
新入部員なのにね。
20年前には似たようなことをやっていたんですが、病気明けで身体・感覚とも不完全だし、最近のカイトのシステムも違うしね。
ただ、こういう脳と行動と感覚のバランスを取りなおすようなセッションは、僕のリハビリテーションには最適な作業のような気がする。
とくに、退院後の2年間、フィットネスには通ってるけど、なかなか本格的な汗を流すまでは追い込んでないし。
カイトは僕のような状態の人(病気の後遺症で脳神経の出す信号と身体の動きに乖離がある人)にとっては、凄い良い運動療法だと思います。
ちゃんと飛べれば、心身もちゃんと働いている、ということ。
この図で言うと、僕は今「在宅」ね。家内は4年前に乳がんで亡くなっているので、独り在宅です。
なんといっても、カイトを飛ばすこと自体が愉しい。
昔の繋がりがふたたび戻ってくる。
いろいろな新しい友人ができる。
人と話すことが嬉しい。
遠くに旅をすることも良いけど、近くにも出会いがあり、愉しみがあります。
☆
ところで、なぜ凧あげが愉しいか、ということを考えると。
長い紐(糸)の先に、動くものが付いていて、それにぐるぐる引っ張られる、
という状況を、人は本能的に喜ぶのだと思います。これはたぶん生理的な現象。
例えば釣り。
例えば犬の散歩。
そして凧あげ。
なんでかな。
チャットくんに聞いてみたんだけど、瞬時にこう答えよった。
こいつなかなか、やりよる。
A:人々が長い紐の先に動くものが付いていてそれをぐるぐる引っ張られる状況を本能的に喜ぶ理由はいくつか考えられます。
➀狩猟の本能: この状況は、狩猟や獲物を追いかける本能に関連しています。動くものを追いかけることは、私たちの祖先が生存に必要なスキルでした。そのため、そのような動きや状況を見ることは、本能的な興奮や満足感を引き起こす可能性があります。
➁興奮と予測: 動くものに引き寄せられる紐は、予測可能ながらも不規則な動きを示すかもしれません。この予測不能性と興奮は、遊びやゲームの要素として働きます。人々はこのような状況で興奮し、遊んだり楽しんだりすることができます。
③動きへの反応: 動く対象に対する反応は、私たちの脳の快楽中枢を刺激します。動きに反応することは、私たちが感覚的な刺激に敏感であり、それが楽しいと感じる理由の一部かもしれません。
④状況への関与: 人々は、何かが起こっている状況に関与することが好きです。長い紐の先に何かが動いていると、私たちはその状況に関与しているように感じることができます。これは、観察者や参加者としての役割を持つことで、私たちの関心を引くことができます。
これらの要素が組み合わさることで、人々が長い紐の先に動くものが付いていてそれをぐるぐる引っ張られる状況を喜ぶ理由として考えられます。
さて、起源についても考えておこう。
凧あげの起源は、日本での「凧」の記録は、平安期の辞書「和名抄」に「紙老鴟(しろうし)」あるいは「紙鳶(しえん)」とあるのが古い記録で、そのころまでに中国から伝来していたと思われます。
中国ではどうかというと、中国古代の春秋戦国時代辺りの「狼煙」の代わりだかなんだかにあるという史料を見たことがありますが、実際はもっと古いのかな。
じつは「凧」という字は日本オリジナルの漢字(国字)です。風をはらむ布を意味していると言われています。
思えば「凧」もまた、手を離せばずっと遠くまで行ってしまうもの、ですね。
夢が、ある。