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【にこたろう読書室の日乗】は、2022年の5月1日の公開開始以来、今日で301回目の連続更新となりました。だからどう、ということではありませんが。
入院中の病院のベッドの脇の机の上のノートPCから書き始めたのですが、いろいろ幸運も重なって、今日まで300日超を生きながらえた、ということになります。
なので、このブログは、ささやかないのちの記念、ということになります。
そして、今日があります。
今日という日が「普通」に始まる、ということは、じつはかけがえのないことなのですね。タモリさんもそう言ってました。
さて。
「連続」して勝ち続けているのは、この人。
藤井竜王は今年度、全棋士参加および上位棋士参加の公式棋戦4戦のうち、JT杯日本シリーズ、銀河戦、朝日杯将棋オープンを制覇。2011年度の羽生善治九段以来となる公式棋戦〝3冠〟を達成した。残るNHK杯テレビ将棋トーナメントでも準決勝(放送前段階)に駒を進めており、史上初の4冠にも王手を掛けた。
着々と将棋タイトル全冠制覇に向かいつつある藤井さん。
このように「その他の公式棋戦」でも爆走中です。
いまや、並の(地球人)棋士では、藤井さんとは対局することすら極めて困難。
どれかのタイトル戦の挑戦者になるか、順位戦A級に昇級するか、その他のトーナメント棋戦の上位ツリーまで勝ち上がるか。
このどれかを実現しない限り、藤井さんと顔を合わせる可能性すらありません。背中すら見えない。
プロの勝負事には、こういうことはままあります。
かつての大山15世時代とか、常勝川上巨人軍とか。巨人大鵬玉子焼きとか。
「一将功なりて万骨枯る」
やるせない気持ちになる人多数、ですが、そこでくじけていては何もできない。
藤井さんも困る。(負けてくれる人がいるから成り立つプロの世界、という現実もあるけど。)
あんまりぶっちぎり状態だと、辛いのは、2位~5位くらいの人だな。
でもここが勝負どころです。
羽生さん、拍手。
渡辺さん、艱難辛苦。
豊島さん、飄々。
永瀬さん、虎視眈々。
本田さん、悠々として急げ。
歴史はHISTORY。
His Story!
「彼」とは「勝者」?
(story と history は同じ語源を持ちますが、historyがhis story から来たのではありません。念のため)
「敗者なくして勝者なし」は、たんなる慰めの言葉では、ない。
「自分が自分の素敵な人生の主役である」ということと、自分がどこかの誰かの人生を輝かせるために「どんなに小さな役柄であっても真剣に演じたい」と思うことは、矛盾しない。
ちなみに、朝日杯は、準決勝の藤井対豊島戦に大事件が起きています。
聡太竜王の大逆転を生んだ驚愕の勝負手「▲6五同玉」。
必勝形でたくさんの即詰み筋がある豊島九段が「動揺した」、驚くべき指し手!
逆転の痕跡を示すグラフです。
前に、藤井さんは「相手を間違えさせて勝つということを考えない」、と書きましたが、自分が必敗の状況は別。
0600 起床 気分快 晴 「間違える」を定義します。そして手番は将棋の運命を決めるか、という問題について。 - にこたろう読書室の日乗
A:相手から見て詰み方が難しいほうの変化と、B:やさしい詰みがたくさんある変化。
秒読みだからこそ、豊島さんがまったく予想をしていないほうのBを選ぶ勝負勘。
あの豊島さんを慌てさせて、1/99の過ちを引きずり出して、大逆転。
こりゃさすがに勝てないわね。強い人ほど。
嫌になっちゃうよねえ。