にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0600 起床 気分快 晴 「間違える」を定義します。そして手番は将棋の運命を決めるか、という問題について。

血圧値 121/85/72 酸素飽和度98 % 体温 36.2℃ 体重 66.9キロ

 

雪、たいしたことなくてよかったなあ。

凄い寒かったけど。

風もなく、快晴。外気温、7℃。

 

今日は午後から妹氏の定期演奏会へ行って、そのあと日本橋にまわる用事があります。

暖かそうな日で、これも良かった。

 

昨日敗れた藤井さん。

 

前日の、約2時間半の大長考による封じ手を振り返り「封じ手を長考したところで間違えてしまったと思う。読みの精度が足りなかったかなと感じています」と反省。「早い段階でバランスを崩してしまったのは残念ではあるので、次局以降内容を良くしていきたい」と気持ちを切り替えていた。

 

負けることのほうが大ニュースになる人ですが、しかし不思議な負け方だったなあ。

普通の人の「間違え方」ではない。

 

「間違える」を定義します。

 

「間違える」とは:

 

この言葉には2つの意味・ニュアンスがあります。

 

①正しい基準からはずれること

②AとBを取り違えること

 

藤井さんは②なんじゃないかな。

 

 

藤井さんの読みの組み立て方は、頭の中で「盤面を動かす」読み方ではなく、「指し手の数字・記号が超高速で回転する」みたいなコンピュータ・アルゴリズム風の読み方らしいので、シーケンスを1段飛ばした的なミスが、ごくたまに起きるのでしょう。

「数手先の形を指してしまった」という過去の事例があるし。

 

「人間は間違える動物であるから、将棋も間違えたほうが負ける。だから、相手を間違えさせるのが将棋の勝ち方である」みたいな言い方を超レジェンド大山15世名人が言っていたのですが、少なくとも、藤井さんは絶対にそうは考えていないと思います。

振り飛車を指さない、ということにもそれは表れていますね。

若き日の羽生さんと大山15世。

 

あと、「手番」の問題。

藤井さんの後手番連敗が心配されてますが。

 

こんな感じ。

 

藤井王将は第2、第4局とともに後手番で敗れ、今月1日のA級順位戦8回戦・永瀬拓矢王座戦を挟んで後手番で3連敗となった。今年度は先手番でわずか1敗と圧倒的な強さを誇る一方で、後手番では過去にないほどの低勝率となっている。

 今局を終え、藤井五冠の通算成績308勝62敗で勝率・832。うち後手番では150勝42敗で・781となっている。だが今年度に限ると、後手番は16勝9敗で勝率・640だ。21年度は22勝9敗で・710、20年度は20勝2敗で・909、19年度は26勝8敗で・765、18年度は29勝6敗で・828、17年度は33勝8敗で・805、16年度は4戦全勝だっただけに、7割を大きく下回るのは、最強ロードをひた走る藤井五冠とすれば〝異常事態〟だ。

 

羽生九段はかつて、手番の有利不利について「先手必勝。でも『打ち歩詰め』があるから互角」という旨の発言をしたことがあります。

最先端のレベルで将棋を指すと「先手必勝」に近づくという例の仮説が、実証段階に入ってきているということでしょうか。

これはちょっと不穏な状況ですね。

 

第5局は25、26日、島根県大田市「さんべ荘」。

藤井さんの先手番です。

 

ともかく、おもしろい。