血圧値 123/83/75 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 68.7キロ
今日は、将棋の話題。
こういうことは、人の生き死にの話より、やっぱり愉しいかな。
藤井さん、最近の2局。
ある意味で、衝撃。
ある意味で、順当?
①第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局
佐々木大七段が終盤の逆転劇でタイに。
藤井聡太棋聖に佐々木大地七段が挑戦する第94期ヒューリック杯棋聖戦(主催:産経新聞社、日本将棋連盟)は、第2局が6月23日(金)に兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われました。対局の結果、111手で勝利した佐々木七段がスコアを1勝1敗のタイに戻しました。
相がかりの変則的な序盤を、後手の藤井さんがやや強気に過ぎる攻めを見せて、佐々木さん、優勢の局面。
ところが受け方に緩手があって、良くある藤井さん逆転の形。
感想戦で藤井さんは「銀を打たれたら手がないので困っていました」と打ち明けました。
ここから藤井さんの猛攻。
勝ちを読み切ったような終盤の竜切りに対して、あっと驚く佐々木さんの角捨ての絶妙手。
暗闇を照らしたひと筋の角。
これ、王手だから、放ってはおけないのですが、取っても取らなくても、上に抜けられて、まさかの大逆転となりました。
藤井さん、間違えたというより、強すぎたから竜切りに行っちゃった、という感じの負け方ですね。
そこを見切った佐々木さんは、凄い。拍手。
こういう勝ちかたしかないのかも。
藤井さんと同じ「技」が使える佐々木さんの登場で、将棋界最先端の攻防は、面白くなるのでしょうか。
➁第71期王座戦挑戦者決定トーナメント
こぼれ落ちた金星 藤井竜王・名人が村田六段に劇的勝利でベスト4。
永瀬拓矢王座への挑戦権を争う第71期王座戦(主催:日本経済新聞社、日本将棋連盟)は、挑戦者決定トーナメント2回戦の藤井聡太竜王・名人対村田顕弘六段戦が6月20日(火)に関西将棋会館で行われました。結果、94手で勝利した藤井竜王・名人がベスト4進出を決めました。
先手となった村田六段は相掛かりの作戦を明示。角道を開ける手を保留したまま早繰り銀の要領で右銀を繰り出したのが用意の作戦で、非常に変わった独自の戦法。「村田システム」。
対藤井さんの作戦は、やはり普通のことをしていては駄目だろう、というのが現在の常識なのですね。
これ、上手くいって、打開を強く目指してくる藤井さんをとらえて、なんと村田さん、終盤で必勝の態勢に。
評価値で、98対2くらいの、プロが見ればもう藤井さんどうしようもない状況。
しかし、なんとここからの大逆転。
双方一分将棋の秒読みのなか、歴史的大逆転!
八冠に望み繋ぐ奇跡の絶妙手△6四銀→衝撃の25手詰、名局賞ほぼ確定か。
藤井さん、ほぼ必至みたいな詰めろをかけられて、相手陣には詰みがない状態。
そこへ銀の只捨て!
同角と取れるんだけど、角の頭が丸いので、藤井さんの玉の上部脱出ルートが開き、しかも角が移動したので村田玉に詰みが生じる、という手品みたいな起死回生の一手。
終わってみれば、藤井さんあるある、の信じられない逆転劇。この絶妙手を、藤井さんより先に読み切っていなければならないなんて、全宇宙にできる人はいないでしょう。
この将棋をひっくり返されては、もう藤井さんとは将棋が指せない、と思わせられますよね。
負けても勝っても、話題を持っていく藤井さん。
勝負なんだから、やっぱり勝ったり負けたりしないとね!
近ごろ藤井曲線ではない逆転勝ちが目立つ藤井さん。
調子が悪いととるか、芸風が広がったととるか。
というわけで、将棋界もいろいろ賑やかだなあ、というご報告でした。