血圧値 124/87/76 酸素飽和度 98% 体温 36.5℃ 体重 69.0キロ
棋聖戦、第1局。ヴェトナム・ダナンの戦い。
5日、ベトナムの「ダナン三日月」で開かれた棋聖戦五番勝負の第1局は、佐々木七段が投了し藤井七冠が勝利しました。藤井七冠にとって棋聖戦は4連覇をかけた防衛戦で、初の海外対局となったベトナムで1勝目をあげタイトル防衛へ好発進しました。
藤井さんのお家芸の先手角換わりを正面から受けてたって、中盤までほぼ互角の戦いでした。
その後、徐々に優勢になってからの藤井さんに、決め手(先手5三角打)を逃す指し手があって、混沌とした状態に。
そこで佐々木さん、痛恨の緩手、8六歩!
直後の強烈な勝負手を食らって、一発撃沈となりました。
佐々木さん、残念!
投了図は、もはや後手残すところがありません。
対藤井戦、悪手はおろか緩手一発で持って行かれてしまう恐ろしさ。
だれもが分かってはいるけど、こうなってしまうのですね。
藤井さんを、誰が止めるのか。
怒涛の進軍ですが、孤軍奮闘に見えなくもない現状は、藤井さん自身の今後にとっても、必ずしも良い状況ではない。
ライバルあっての、自分です。
ただ、凄いのは藤井さんが自分自身を最大のライバルのひとりとみなして、まったく驕ることも、緩むこともない、ということです。
勝っても、自分の緩みをものすごく反省する人です。
負ければもちろんパワーアップするけど、勝ってもさらに成長できる、というのは凄い。
「修身」の教科書に載りますね、きっと。
ともかく、全人類が、彼の前に怯んでしまっては、だれも勝てないからなあ。
でもどうすればいいか、は悩むところですねえ。
ひとつの試みは、これかな。
振り駒が行われた本局、先手となった豊島九段は三間飛車穴熊の態度を表明します。居飛車党として知られる豊島九段の意表の作戦選択にもかかわらず、後手の本田六段は淡々と駒組みを進めて自玉を銀冠に収めました。本田六段が金銀四枚の堅陣を組み上げたのに対して豊島九段も左辺に石田流の理想形を築き、局面はともに不満ない持久戦に落ち着きます。
銀損を補う拠点の歩 豊島九段が三間飛車で本田六段に快勝 第71期王座戦挑戦者決定トーナメント
この前の、叡王戦の藤井・菅井戦は徹底した対振り飛車戦、それも菅井さんの三間飛車連採シリーズでした。
結果としては菅井さんが負けたけど、あの戦い、菅井さんがあと二局拾っていてもおかしくない展開でしたからね。
結局は終盤力、と言ってしまってはあまりにも菅井さんに気の毒ですが、藤井さんが居飛車振り飛車対抗型に経験値がすくない、というのは目の付け所(ほぼ唯一といってよいくらいの)ですから。
それにしても、とよぴーが振るとは驚いたなあ。
これは勝負を諦めない、きわめて真摯な姿勢、というべきです。