にこたろう読書室の日乗

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0630 起床 気分快 曇 藤井さん、結局は勝ちを引き寄せる。将棋のやたら強い「人間」になったのかな、ついに。名人戦第2局。

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昨日からの雨が、予報通りあがって明るい曇空。

このあと、気温も上昇して26℃になるらしい。

 

 

藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖)が初防衛を目指して豊島将之九段の挑戦を受ける、将棋の第82期名人戦7番勝負第2局が23、24日の両日、千葉県成田市成田山新勝寺」で行われ、後手の藤井が豊島を破り、開幕2連勝とした。

藤井は名人初防衛、豊島は5期ぶりの名人奪還を狙うこのシリーズ。

第3局は5月8、9日に羽田空港第1ターミナルで行われる。

 

ともかく何をしたら藤井さんに勝てるのか、あらゆる可能性を真摯にぶつけている豊島さん。

 

今回は驚きの「ひねり飛車」戦法。

勝ちにくい戦法と思われているため、最近ではほとんど実戦例がない。

豊島さんの師匠で「いぶし銀(カラス天狗とも)」のニックネームを持ち、22年に引退した桐山清澄九段が愛用した戦法です。

師匠も応援してくれる!

 

名人戦棋譜速報 (@meijinsen) / X

 

これがひねり飛車の形。

 

相がかりで飛車先を交換して浮き飛車に構えてから、ひとつ左によって3四の歩を取りに行く。なので「縦歩取り」とも言います。

普通は取らせてくれないので、図のように7五の歩を突き越して、あら不思議7六飛車とか捌いて石田流三間飛車みたいな形に。飛車を「ひねる」ので名付けられました。

 

後手は知ってるからべつに驚かないし、振り飛車やりたければ最初からやればいいし。

変則的な美濃囲いになるんだけど玉頭の歩がないから物騒。2七歩を打っちゃうと何のために飛車先切ったかわからないし、

 

要するに、あんまり得にならない戦法なんだけど、まさかの対藤井秘策だったのです。

さすがに藤井さんは想定していなかっただろうから。

 

ところが驚きもせずの神対応して、初日ですでに藤井さんの優勢。

これは作戦負けの感じが濃厚。

 

これは藤井さん勝ちでしょう、と誰もが思ったところへ、急に大混戦へ。

互角に戻っちゃった。これは大逆転と言ってもよい事態。

 

こういうのは珍しいなあ。逆はあるけどね。

 

そのあとどちらが勝ってもおかしくない進行がつづいて、やはり終盤の詰む詰まないの判断の早さでは右に出る者はいないと改めて感じされられる藤井さんが、最後に勝利を掴んだ一局でした。

 

豊島さんに終盤、二つの好機があった。しかし、一つ目の好機は疲労がピークに達した人間がつかめるのだろうか。すさまじい詰み筋だ。もう一つは、その直後に到来した千日手に持ち込む変化だった。

 

とよP、無念。嫌になっちゃうよねえ。

 

ただ、藤井さん、叡王戦の敗戦に続いて、謎の不調。

どうしたのかな、さすがに多忙すぎるかな。

ていうか、将棋のやたら強い「人間」になったのかな、ついに。

結果は同じだけど。

 

Image

 

これで対戦成績は11勝24敗。藤井戦は11連敗となったが、本格派の居飛車党である二人の戦いは紙一重。次回も、乞うご期待。

 

加藤一二三・九段、ひふみんの感想は、これ。

 

豊島九段は、どこでチャンスを逃したのか疑問です。終盤、決め手があったはずでしたが、攻めが切れた感じです。とはいえ、面白い出だしで「ひねり飛車」模様の将棋を久しぶりに見ました。封じ手も耐久性のある手でした。負けたのは残念でしょうが、ここまで2局とも大熱戦で内容は悪くありません。巻き返しに期待しましょう。