血圧値 108/66/101 酸素飽和度 98% 体温 36.3℃ 体重 67.8キロ
驚きの一手、▲4五桂。
藤井王将、誰も1秒も考えない指し手。
昨日から始まった、第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第5局。
島根県大田市「さんべ荘」で対局開始。2対2で迎えた藤井さんの先手番。
後手の羽生さん、予想通りの「後手番横歩取らせ戦法」。
殿下の宝刀。出た!
のですが、その返し技が仰天の一手。
2時間の大長考の末、藤井さんが指した41手目▲4五桂に、検討室は驚きの声を上げた。
昼食休憩も含めると、3時間にわたって考えての着手。
立会人の福崎文吾九段は「大胆不敵な一手ですねぇ」と腕を組む。
羽生さんも大長考でお返し。ちょっとひねった手で対応。
これは藤井さんの長考を無化しようとする作戦かな。
なかなか、複雑怪奇な展開でした。
ところが、それを上回る、これまた驚きの▲5三桂成る。
羽生さん、また長考に沈んで、そのまま封じ手となりました。
「昔は羽生さんを宇宙人やと思ってました。国民栄誉賞を取って同じ人間と分かった、それくらい超越的な存在。今は藤井さんが宇宙人かもしれない。あんなにすれすれで勝てるという判断をする人は、昭和の棋士にはいなかった」と独特の“福崎節”で今期王将戦を「新旧宇宙人対決」に見立てる立会人の旧人類代表の福崎文吾九段。
そして今日、いよいよ決着がつきます。
小川町に出かけたのは、これが目的。
4年ぶりに再訪です。
大学時代の友達が5人集まりました。
前回はまだ元気だった妻も同行しました。
あの時は桜が咲いてたなあ。
今日は寒かったけど、良いお天気でした。
王将戦。
防戦一方だった羽生九段は先手の玉頭に狙いをつけ待望の反撃に回ると、重量級の連続手で先手に圧をかけていく。詰みを巡る攻防から一転迫力のある指し手で形勢を押し戻し、羽生九段が終盤で逆転に成功した。
羽生九段が踏みとどまって演じた大激戦はまさに死闘。しかし、終盤力に絶対的な力を誇る藤井王将が後手に超難問の選択を迫り続けた結果、再逆転に成功した。最終盤で後手が受けに回った一瞬を見逃さず、藤井王将が鋭く迫って勝利を飾った。
なんと。
後手のブレイクはならずでしたが、途方もない名局。
羽生さん、見せてくれますねえ。
どうやらフルセットシリーズが見えてくるかな。
それだけでも、偉業。
拍手。