血圧値 114/80/72 酸素飽和度 98% 体温 36.3℃ 体重 68.8キロ
近代日本の二つの神アイテムの発祥の地です。
面白いなあ。
でも、「味の素」のほうは、僕はここのところまったくご縁がないな。
悪いけど。
昔よく外食屋さんのテーブルに載っていた赤い蓋の白い薬みたいなやつね。
僕の中では「昭和」のイメージ。
数十年というスパンで食べたことがないけど(気がつかないだけか)、今度買ってみようかな。お味噌汁とかスープ系に入れるのでしょう?
昔はお新香とかにも振りかけましたよね。
お店やおよばれであんまりやると失礼だとか、なんとか。
でも、ちょっと気になるなあ。
鈴木町駅の前に、面白そうな味の素ミュージアムみたいなのがあって、けっこう人気があるらしいので、今度行ってみよう。
予約すれば、工場の見学もできるらしい。ビール工場みたいに。
と
川崎工場のうま味体験館見学(ご予約不要)|川崎工場|知る・楽しむ|味の素株式会社
☆
さて、レコードのほうはけっこうご縁がありました。
僕が最初のレコードを聴いたのは昭和の40年代だから、もうLPレコード(SPに対してロング・プレイができるというやつ)の時代です。
LPは直径約30cm(12インチ)の円盤で、材質は塩化ビニールです。 回転数は33と1/3回転で、それまでのSPは78回転でしたから、それと比べると半分以下の速度で回っていることになります。
それでもSPに比べるとノイズが激減し、再生できる周波数も大きく伸びました。
そしてそのLPレコードを日本で初めて発売したのが日本コロムビアで、その工場がここ川崎港町にあったわけです。
その記念すべきLPレコードが、これ。
ブルーノ・ワルター / ベートーヴェン 交響曲 第9番 合唱 / COLUMBIA WL 5001/2
1951年(昭和26年)米コロムビア原盤による、ブルーノ・ワルター指揮のニューヨーク・フィルによるベートーヴェン交響曲第9番(2枚組)。
レコード番号 WL-5001/2。価格は、当時の値段で2枚組で5,000円と、非常に高価でした。
おー、ワルターの第9だ。
僕の分霊箱で取り扱ったのはワルター/コロンビア響のステレオ録音のほうだから、それとは違うけど、これはこれで名演奏。
0630 起床 気分快 曇 僕の分霊箱を開けてみる話④ 「ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調」 ワルター/コロンビア交響楽団。これが遺ったのは人類の奇跡です。 - にこたろう読書室の日乗
日本最初のLPレコードに「第9」を選ぶという心意気は、なんかわかるような気がしますね。天晴。
この曲、かなり長いので片面3分くらいしか収録できないSPだとすごい枚数をかけかえないとならないので大変だったわけです。(それでも2枚組! 第9が媒体1枚に収まるようになるのはCDの登場以後)
ただこの録音、ワルターが最終楽章の出来が気に入らなかったらしく、1953年に再録音して差し替えたりして、いろいろ複雑です。
僕が今聴けるのは、ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクションの中のこの1枚。ジャケットデザインはオリジナルを復元しています。終楽章は差し替えてるヴァージョン。(写真右)
写真左はワルター/コロンビア響のステレオ録音のほうです。
さて、今度は栄えあるステレオLPレコードの第1号(2位だけど)。
1958年(昭和33年)9月1日。国内では、日本ビクターに次いでステレオLPレコードを発売。僕が生まれたころだ。
プロコフィエフ 交響曲第5番 オーマンディ/フィラデルフィア管(RS-101)
(ちなみにオリジナルのジャケット写真は探せませんでした)
なんと、マニアック。
プロコの5番!?
他にもチャイコフスキーだのドボルザークだの、あえてバッハだの、いろいろ選びようがあったと思うけどねえ。
その他のラインナップはこんな感じ。これもちょっと狙ってるなあ。
グローフェ「グランドキャニオン」 オーマンディ/フィラデルフィア管(RS-102)
レスピーギ「ローマの泉、ローマの松」 オーマンディ/フィラデルフィア管(RS-103)
ステレオ・レコード発売当初の販売価格は、12インチ(30cm)盤で、クラシックが1枚2800円、ポピュラーが1枚2500円だったらしい。かなり高い。
ちなみに、一番槍の日本ビクターは、1958年8月のリリースで、1か月前のこと。
チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」 ギレリス(P)、フリッツ・ライナー/シカゴ響 (SLS2001)
ベートーベン「バイオリン協奏曲」 ハイフェッツ(Vn)、ミュンシュ/ボストン響 (SLS2002)
まあ、これは順当な選曲。
今回は「巡行」というより、「分霊箱」のお話になりました。
鈴木町界隈でお昼を食べたんだけど、それはまた別稿で。