血圧値 132/85/68 酸素飽和度 98% 体温 36.5℃ 体重 68.8キロ
車の世界では、こういうのありますね。
内外の旧車・歴史的モデルの展示・走行イヴェント。
良いねえ。
クラッシックカーという「モノ」自体も面白いけど、そこに関わる人たちの気持ちと人生。
その豊潤なこだわりの時間の積み重ね。
これはすでに、文化というものですよねえ。
スポーツカイトというモノも、ちゃんとしたものは、今でもハイレベルの手工品である場合が多いと思います。製作者名・メーカー(工房的な規模が多いかな)がきちんとしているもの。
それでも2000年前後の頃に比べると、近ごろは製作者(カイト・デザイナー)もずいぶん減少しているのではないかしら。
なのでこれからカイトを始めてみようという人が、検索するとおもちゃレベルの外国製量販品みたいなものばかりが検索されます。玩具ではないちゃんとしたカイトを入手するのはなかなか大変ですよね。
ショップも少ないし。とくに実店舗でいろいろサポートも受けられる、という環境にはないんだろうなあ。(ただし、これは僕が現状をあまりよく知らないせいかもですが)
今の世の中、検索できない、ということはほぼ存在しない、と同義です。
この辺りの感じは「フライ・ロッド」の世界と似ているかな。
そう考えると、20年前はそれなりに充実していましたね。
いくつもプロ・ショップというものがあって、カイトを販売するだけではなく、お客さん相手の講習会を定期的におこなってスキルの向上を図ったり、地域のフィールドを利用してお客さんたちが集まって交流したり。
そういうスポーツクラブのようなものが、全国各地にありました。
そしてそれをベースに地域の大会を催し、それが統括されてジャパンカップに発展しました。その延長上に世界大会がある。最終的にはオリンピック種目認定を目指そうという機運もありました。
いまはちょっと、寂しいのかなあ。
でもまあ、仕事を定年退職したことを契機に、また戻って来る人がいたり。
こういう動きは、ほかのいろいろなジャンルでも顕著のようです。(妹に聞きましたがアマチュアオーケストラの場合とかも)
☆
今回は手持ちのデュアル・カイトの中から、匠の技みたいな作品をご紹介します。
ペーター・ベタンコート。
今ではもう作ってないのかなあ。
かなり前のデータです。
https://kitelife.com/1998/12/23/issue-6-kitemaker-profile-2/
Peter Betancourt (ペーター・ベタンコート)
Eugene, Oregon USA.
会社名:PBSK、カイトのシリーズ名は Air Master
製品:ハイエンドデュアルラインスポーツカイトを専門としています。
カイトモデル: BadBoy 2、AerZero、WyldChild、WindWhip、AM 2。
特記事項:ピーターは、上記のモデルをキャンバスとして使用した、ユニークなアップリケ アート凧で凧コレクターの間でよく知られています。彼は競技用のデュアルラインスポーツカイトの飛行特性とシングルラインカイトの風に伝わる美しさをうまく融合させました。
【インタヴュー】
Q:あなたが作った凧の中で、一番好きな凧はどれですか、またその理由は何ですか
A:それは、自分の子供の中で誰が一番好きか尋ねるようなものです。
私の凧はそれぞれ独自の方法でお気に入りです。
BadBoy 2 は、その性能だけでなく飛行の容易さの点で、私が今まで作った凧の中で本当に最もやりがいのある凧の 1 つです。
AM2 は馬車馬のように引っ張る正確な飛行で、その精度は私がこれまでに設計したどの凧より抜きんでています。
WyldChild と、間もなくその仲間となる Warrior は、子犬でいっぱいの部屋よりも楽しいです。
WindWhip 2 は、敏捷性と繊細さを備えた真の女性です。
AerZero は、優雅さとパワーを兼ね備え、他にはない飛行を実現します。
これは本当に最も難しい質問の 1 つであることはもうお分かりいただけたと思いますが、もし 1 つの凧に絞らなければならないとしたら、それは私が初めて作ったアート凧「Farenheit」になります。彼女は私がどこから来たのか、そしてそもそもなぜ私がこの道にいるのかを常に思い出させてくれます。セクシーで、魅力的で、色気があって、常に最高を目指して努力するよう私を誘っています。彼女は私のインスピレーションです。
なるほど、カイトって女性名詞なんですね。
僕は次の3種類を持ってます。
➀BadBoy 2 (ブラック・レインボウ)
美しいエンブレム。
印刷するのではなく生地を裁断して継ぎ合わせます。
「悪ガキ」
➁WyldChild
「野生児」
1997年製、シリアルナンバーは31。
2機種の形の比較。
バッドボーイは「悪ガキ」、オーソドックスな形態ですが、バレー向きなのかな。懐が深い。
ワイルドチャイルドは「野生児」、横長でいかにもくるくる良く周りそうですね。
③WindWhip
「はためく風」という意味かな。「つむじ風」か。
颯爽とした名前ですが飛行性能はなかなか安定していて、➀と➁の中間みたいな感じ。
1998年製。東京に在ったショップ「Air'sカイトワークス」が発注していますね。
同じ仕様で色違いを2機持っています。
赤と黒がちょうど反転しているデザインです。
ペアで飛ぶと格好が良い、と思い2機揃えました。
ていうかバラバラにしないほうが良い、と考えました。
これはもう、芸術品の域に達しています。
AerZero(インドア?)、AM 2(チーム/規定競技用・フラッグシップです)はいずれも所有することはできませんでしたが、後者は触らせてもらったことがあります。
あと、Vanishing point っていうコードネームを持つモデルもあったような。ウルトラライト仕様だったかなあ。これは実機を見たことがありません。
それでは、また。