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ホグワーツ城の歴史探訪。再開。
少し時代をさかのぼって、「ファンタビ」の時期の考察です。
これまでの考察は、こちらからどうぞ。
ホグワーツ城クロニクル カテゴリーの記事一覧 - にこたろう読書室の日乗
『ハリー・ポッター』シリーズの続編、スピンオフとして、「ファンタビ」シリーズにはこれまでに公開された3つの作品があり、一応第5話まで予定されています。
主人公ニュートをはじめ、本シリーズのキーパーソンであるダンブルドア、対する史上最悪の魔法使いでもう一人のキーパーソンとも言えるグリンデルバルドなどが主要キャラクター。
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018年)、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022年)が公開されていますが、第4話以降については詳細未定。
先に「ハリポタ」を知っておくと、ファンタビを観た時に、「あの人の若い頃ってこんなイケメンだったの?」とか、「ここであの話が繋がるのか!」なんて新しい発見がいっぱいありますね。
「ファンタビ」シリーズの1作目である、映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の舞台は、「ハリポタ」シリーズの主人公ハリーがホグワーツ魔法魔術学校に入学した日から約70年以上前の、1920年代のニューヨーク。
主人公は魔法動物学者ニュート・スキャマンダー。魔法の腕は超一流。
優秀だけどちょっぴり不器用で、魔法動物をこよなく愛する変わり者です。
ニュートのトランクの中に無限に広がるのは、夢のような「魔法の世界」でした。その不思議な空間には、たくさんの魔法動物たちが住んでいます。
その魔法動物がトランクから逃げ出してしまったことで、人間の街は大パニックに!
「ハリポタ」・「ファンタビ」二つの世界が接続する関連性を、年表で見ておきます。
1881年 アルバス・ダンブルドアが生まれる
1897年 ニュート・スキャマンダーが生まれる
1914年 ニュート・スキャマンダーがホグワーツ魔法魔術学校を退学する
1926年 トム・リドル(ご存じ、あの御方)が生まれる
1926年 ニュート・スキャマンダーがニューヨークを訪れる(『ファンタスティック・ビースト 魔法使いの旅』)
1927年 ニュート・スキャマンダー著「幻の動物とその生息地」が出版される(『ファンタスティック・ビースト 黒い魔法使いの誕生』)
1928年 ハグリッドが生まれる
1937年 ミネルバ・マクゴナガルがホグワーツ魔法魔術学校へ入学
1938年 トム・リドルがホグワーツ魔法魔術学校へ入学
1940年 ハグリッドがホグワーツ魔法魔術学校へ入学
1943年 トム・リドルが秘密の部屋を作る
第1作の本編では、ニュートは豪華汽船でロンドンから海を渡ってニューヨークへやって来て、以下の物語はアメリカで展開するので、スコットランドのホグワーツは登場しません。
なのでこの時代のホグワーツ城の景観については不明です。残念。
20世紀初頭のニューヨークの美しく見事な景観の再現が観られるので、良しとしましょう。
ニュートの乗った客船がニューヨークの湾に入ってくるところ。
ニューヨークの市街。天井は高架鉄道の裏側かな。
このころの実写写真は、こんな感じ。
ニュートがやってきたのは1926年のニューヨーク。
「東京ディズニーシー」のアメリカンウォーターフロントで観られる光景を思い出しますね!
あれはまさに、この時代のデフォルメです。
まさに狂騒の20年代( Roaring Twenties、ローリング・トゥウェンティーズ)。
第一次世界大戦の後で「ノーマルシー(Normalcy)」(常態に復すること)が政治に戻り、ジャズ・ミュージックが花開き、フラッパーが現代の女性を再定義し、アール・デコが頂点を迎え、最後は1029年のウォール街の暴落がこの時代の終わりを告げて世界恐慌の時代に入るまで。
古き良き、狂乱都市・ニューヨーク!
物語の最後、波止場でのお別れ。蒸気客船への搭乗スロープ前。
オーチャード・ストリートの、ジェイコブのパン屋さんが開店したあたり。
横切るのは高架鉄道の駅かな。
さて、ついでに、全シリーズ(現在公開されているもの)の時系列的な流れを俯瞰すると、こんな感じ。
①映画ファンタスティック・ビースト シリーズ 1926年~
②原作小説/映画ハリー・ポッター シリーズ 1991年~ 2017年(1938年頃の過去も登場)
③舞台ハリー・ポッターと呪いの子 2017年~
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018年)にはついにホグワーツ城の姿が登場します。
ちょっとびっくり、の光景も。
以下次号。