にこたろう読書室の日乗

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0630 起床 気分快 晴 【ホグワーツ城クロニクル】⑥ 『第5話 ハリーポッターと不死鳥の騎士団』 大人になったハリーの悩み。壮絶なバトルがついに始まる! ハリーの本当の秘密、解禁。

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さて、シリーズも後半戦。

 

第1話が映画化された2001年から6年が経過した、2007年7月20日に公開されました。

 

ホグワーツ魔法魔術学校の5年生となったハリー・ポッターが、真実を受け入れようとしない魔法省と対立しながら、あの御方の謀略を阻止するまでの1年間を描く作品。

 

この3人も、ずいぶん成長しましたね。

もはや、こどもではない。

 


『第5話 ハリーポッターと不死鳥の騎士団』

 

ハリーポッターと不死鳥の騎士団は、原作の中でも最も長いストーリーで、映画化ではかなりの部分をカット。

そのおかげか1つの話として見ると、この映画化はシリーズで最も短い映画になってしまいました。

 

そして、クィディッチのシーンは全カット。

これは痛いなあ。ホグワーツ城の遠景が見られない。

 

あと、重要なシーンが駆け足になってしまったため、それぞれのエピソードの印象が薄いこと。

そのシーンの意味とあとの展開が上手く繋がらないこと。

このことは、第5話だけに限らないけど。

どの巻も2時間の動画枠ではとても入りきれない内容ですね。

 

 

ホグワーツの画って、冒頭の、この空撮しかないかも。

あと、この靄の中のホグワーツ橋。

ほんと。これしかない。

 

 

闇の帝王の復活を目の当たりにしたハリーと、その事実を認めようとしない魔法省は対立し、両者の溝は深まっていきます。

ホグワーツ魔法魔術学校には、「闇の魔術の防衛術」の教授として、魔法省の息のかかったドローレス・アンブリッジが就任。

実利的な魔法の訓練を禁じるアンブリッジに対抗し、ハリーは来るべき戦いのために有志の生徒を集めて「ダンブルドア軍団」を結成。秘密裏に魔法の特訓に励みます。

 

 

これとは別に、ずっと前の「あの御方」をめぐる騒乱(第一次魔法戦争)のときに結成された、ダンブルドアを団長とする大人の秘密組織が「不死鳥の騎士団」。

 

 

どちらも、第2次魔法戦争ホグワーツの戦いでは「あの御方」との最終決戦に共闘します。(構成員に変化はあるけど)

 

さて、最高に嫌われキャラのアンブリッジ先生。

 

『ハリー・ポッター』アンブリッジ先生を分析

 

全身ピンクの服をまとい、ピンクに塗り替えられたオフィスの壁一面に猫が描かれた絵皿を飾っているアンブリッジ先生は、強力な魔女ではないが、非常に危険な人物。

『不死鳥の騎士団』での彼女の最後のシーンは笑えますが、それ以降も魔法省に勤務して生き残っていたことを考えると、かなりしたたか。

 

人の神経を逆なでする彼女の甲高い声や、癇に障る笑い声などで、この先生を巧みに演じたイメルダ・スタウントンは、お見事。

 

悪役は観客に憎まれることが仕事ですから、ドラコ・マルフォイを演じたトム・フェルトンともども、このシリーズの大事な立役者さんたちです。

 

ドラコ・マルフォイ、ドラコ・ハリー・ポッター HD電話の壁紙 | Pxfuel

 

ドラコについては、ちょっと評価・判断がむつかしいけどね。

(日本では絶大な人気!本人も日本が大好き)

 

同時に本作では、青春の物語として、16歳になり、もはや子どもとは言えなくなったハリーたちの心理的な苦悩や葛藤が描かれます。

大人になったハリーの悩み。

 

監督が代わるごとにだんだん雰囲気も変わるのですが、1作目と2作目が子供向きの作風(ファンタジー)だったのに対して、この5作目以降のデヴィッド・イェーツ監督の作風は、大人向けのハリーポッタードラマ、という感じですね。

3作目はちょうどその折り返し。

 

抜擢されたデビッド・イェーツはTV 界出身。

世界的な人気シリーズでいきなり映画監督デビューしたラッキーな人。

 

「監督を依頼された時は驚いた。僕が一番最後に手がけたドラマ『セックス・トラフィック』は、ヨーロッパのセックス産業における女性の人身売買を扱ったすごく生々しい作品なんだ。プロデューサーがそれを見て僕に監督を依頼してきたと聞いて、面白い!と思った(笑)。彼らの冒険心は最高だ。でもそのときは原作を1冊も読んでいなかったから、慌てたよ(笑)」

 

「第5話は、これまでで最もエモーショナルな作品だと思う。ハリーはとてつもない孤独を味わい、別れの悲しさを体験するわけだからね。僕としては、これまでみんながこのシリーズを愛してきたポイントをすべて継承しつつ、なおかつ、ハリーの成長が感じられるものにしたかった。ハリーの感情をより深く、より真実みを持たせて描くように心がけた」

 

「15歳の時に『ジョーズ』を見てはまってしまって、27回も見てしまった。10回目以降は一番後ろに座って、スピルバーグが観客を どうやって驚かせ、楽しませるかを観察していた。そして、これが僕のやりたい仕事だと実感したんだ。『ジョーズ』を見て、映画監督になろうと決めたんだよ」

 

一貫して全作品をプロデュースしたのがデヴィッド・ハイマン。

 

「実は今回の映画化5作目で、あるキャラクターをはずそうとしたんだ。そしたらジョー(J・K・ローリング)に『そのキャラクターは7作目で重要な役として出てくるので、外さないほうがいい』と言われたから残したんだよ」

 

ん-、誰だ?

 

以下次号。