血圧値 130/80/83 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 70.0キロ
いやー、ここ数日の花粉の状況は凄いですね。
僕はもう何十年というスパンで慣れていますが、今回初めて発症した、という人続出みたい。
飛散量もそうですが、花粉の性質もなにか変わってきてるのかな?
★今回はとくに物語の本質に迫るネタバレを含みます、要注意★
この映画(ていうか原作)、変なタイトルのせいで非常に分かりにくい印象を与えます。
原題: 英: Harry Potter and the Half-Blood Prince
「半純潔のプリンス」
シリーズ中、徹底して意味不明なあるキャラクターのことです。
『ハリポタ』の、ある意味、陰の主人公。
『第6話 ハリーポッターと謎のプリンス』
ホグワーツ魔法魔術学校の6年生となったハリー・ポッターが、史上最悪の魔法使い「あの御方」との対決に備え、彼の過去と弱点に迫る一年間を描きます。
『ハリーポッターと謎の分霊箱』(仮)とかにすればよかったのに。
『ハリーポッター』の長い物語は、この第6話から急転直下、クライマックスに向かって急坂を転がり落ちるように動き始めます。
敵の覚醒、味方の危機、そして来たるべき決戦への予感。
この物語、スターウォーズとか西部劇みたいな、勧善懲悪・ジェットコースタームービーのような展開を見せるのかと思いきや、なかなか一筋縄ではいかない混沌・沈鬱な世界を描きます。
上の写真の人たち、左側がいいもん(善玉)で、右側がわるもん(悪玉)と、簡単に言い切れないところがあるし。
(ちなみに「いいもん」って甲州弁だそうです)
最高に悪い人は、ここには登場してないけど。
さて、このわるもんにも、弱点はあるのか?
そのキーとなる言葉が、闇の魔法「分霊箱(ホークラックス)」です。
「殺人を犯し、引き裂かれた魂を分霊箱に隠すと、体が滅びても魂が生きているため、その者は守られる。つまり、不死身になるということだ」
そう聞いた若いころの「わるもん=名前を呼んではいけないあの御方」は、7つの分霊箱を作り上げました。
つまり、「あの御方」を倒すには、その7つの分霊箱すべてを見つけ出し破壊するしかありません。
これが今後の展開の核になるミッションです。
そして「天文台の塔」という場所が、大きく関わってきます。
すでに「日記帳」と、「母の指輪」という、2つの分霊箱を見つけ出し破壊したダンブルドア校長。
この時、彼は片手に酷い怪我を負うなどの犠牲を払っていました。(これはある呪いを受けたことを意味しますが映画では不明瞭です。これがお話を分かりにくくしている原因です)
新たに見つけた分霊箱は校長1人では破壊できないため、ハリーに協力を仰ぎます。
これが天文台の塔の頂上部分。大きな望遠鏡が設置されています。
ダンブルドア校長とスネイプ先生がなにやら話しています。
ハリーはダンブルドアと一緒に、ホグワーツ城の天文台の塔から「姿現し」を使って、分霊箱の探索に向かいました。
天文台の塔の外観が分かります。
今までこんなに高い塔はホグワーツにはありませんでしたね。
右側の動く階段の塔よりも抜きんでて高い。
上の場面と同じ画角の「スタジオ東京」の模型です。
「動く階段の塔」側を向いて建っています。今までと逆向きですね。
しかも一番高い建物です。
つまりこの模型は第6話以降を示していることになります。
天文台の塔の前面が見える画角です。
丸い大きな窓があるところに望遠鏡があり、その右側に付属する小塔で今回の戦いが起こるわけです。
3つ目の分霊箱「銀のロケット」を手に入れることが出来たハリーとダンブルドア。
しかしその代償は大きく、ヴォルデモートが仕掛けた罠「飲めば麻痺し自我を失う毒薬」を、ハリーを庇ってすべて飲み干したダンブルドアは衰弱してしまいます。
ハリーは早く医務室に運んで治療するべく、ダンブルドアと一緒に「姿現し」で天文台の塔へ帰還。
ダンブルドアに頼まれ、ハリーはスネイプを呼びに行きました。
「天文台の塔の戦い」の始まりです。
天文台の塔の戦いとは、稲妻に撃たれた塔の戦いとしても知られる、第二次魔法戦争中の戦いで、1997年6月30日の夜にホグワーツ魔法魔術学校の最も高い塔で行われました。
内容は、ドラコマルフォイが、デスイーター達をホグワーツ内に呼び出し、ホグワーツを壊滅しようとした事件です。
(魔法防御されているホグワーツに敵が侵入できたのはドラコがある装置を修復したからです)
その直後、ドラコとベラトリックスたち死喰い人が、ダンブルドアの前に現れます。
実はドラコは、「あの御方」からダンブルドアの暗殺を命じられていたのです。
ダンブルドアに杖を向けるドラコ。
その様子を階段下から見ていたハリーは、ドラコに杖を向けます。
そこへスネイプが現れ、死の呪い「息絶えよ(アバダ・ケダブラ)」を使って、ダンブルドアを殺しました。
(自らダンブルドアに手を下すとなった時、ドラコは涙を浮かべながら手を振るわせ、最終的には杖を下ろしていました)
ホグワーツを去るスネイプ先生。
ハグリッドの小屋の辺りから見たお城の景観が見られます。
天文台の塔は隠れて見えませんね。
スネイプ先生の存在、ダンブルドアの死、ドラコの行動、それらの意味をこの物語の中でどう解釈するかは重要な、そして物語の根幹に関わるむつかしい問題なのですが、ここでは踏み込みません。
絶対に分霊箱を全て見つけ出し破壊する。そう固く決意したハーマイオニーとロンとハリーが、天文台の塔からの景色を眺めている姿を最後に、この第6話の物語は幕を閉じます。
次の作品からハリーたちはダンブルドアの遺志を引き継ぎ、分霊箱の探索及び破壊に旅立つのです。
僕は持っていないのですが、レゴのシリーズにこの塔の構造について詳細に表現したキットがあるので御紹介します。
僕はちょっと勘違いをしていました。
あの大きな丸い窓のところには天球儀が設置されていて、横にシャトル状に付いている一番高い塔に望遠鏡があるのですね。
戦いは天球儀の間で行われているのかな?
ちょっと不明瞭。
レゴって凄いデフォルメをしていますが、おさえるところはとても詳細・緻密なんですね。驚き。
以下次号。