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0400 起床 気分快 晴 Yukaシェフの【パスタ・クロニクル】① シチリア料理に特化した『PicaPica』パスタとは?

血圧値 112/79/87 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 69.6キロ

 

「PicaPica」はクスクス料理がお得意ですが、もう一つ、イタリアンの王道、パスタ料理も美味しい。

 

Yukaシェフの【パスタ・クロニクル】を一覧します。

 

イタリア最南端・シチリア島は、美しい青い海に囲まれた地中海最大の島ですが、内陸部には、広大な丘陵地帯が広がっていたりして、気候や風土もとても多様。

 

 

果てしない広大な大地が広がる、シチリア内陸部の風景。

 

パレルモから約90キロの内陸部に位置するパラッツォ・アドリアーノは、名作映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のロケ地。パレルモからの所要時間は、車で約2時間。

 

パレルモから約90キロの内陸部に位置するパラッツォ・アドリアーノは、名作映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のロケ地。

 

0600 起床 気分快 曇 夢とは夢を見続けること、なのかな。『ニュー・シネマ・パラダイス』ふたたび。 - にこたろう読書室の日乗

 

お料理も地域によってさまざまです。

「PicaPica」で出会う家庭料理がとても種類が多くて、美味しいのもそういうシチリア島の特徴を反映しているのでしょう。

 

さて、シチリアン・パスタの特徴はというと?

 

シチリア島のパスタは、地中海の素材や味付けを反映したユニークな特徴を持っています。一般的には、他のイタリアの地域と比べて、より豊富な魚介類やシーフードを使った料理が特徴的です。また、シチリアのパスタは、地元の新鮮な野菜やハーブ、さまざまな種類のチーズを使用して風味豊かに仕上げられることもあります。シチリアのパスタ料理の中でも特に有名なのは、「ペスカトーレ」と呼ばれる海鮮をたっぷり使ったパスタです。

 

ペスカトーレ」は、イタリア料理の一つで、シチリアを含む南イタリアの海岸地域で特に人気があります。直訳すると「漁師風」という意味で、新鮮な魚介類やシーフードを豊富に使ったパスタ料理です。

一般的には、トマトベースのソースに、エビ、ムール貝イカ、貝類などのさまざまな海産物が入っています。また、オリーブオイル、にんにく、唐辛子、ハーブなどが加えられ、深い味わいと豊かな風味をもたせています。

ペスカトーレは、新鮮な海の幸を活かしたリッチで贅沢な料理でありながら、イタリア料理の伝統的なシンプルさとバランスの良さも兼ね備えています。

 

 

Yukaシェフの【パスタ・クロニクル】①

 

時系列逆順でご紹介します。リンクは示しませんが、これは過去記事からの再編成です。

 

とりあえず7品目です。

 

【File №07】 ピスタチオとナッツと松の実のトラッパネーゼ 

 

 

ミントとイタリアンパセリの爽やかな風味。

シチリア、トラーパニ地方の郷土料理だそうです。

海産物が豪華に搭載されてます。

とても穏やかで優しい味付け。

 

例のブジアーテという、シチリア・トラーパニ地方伝統のらせん状にねじねじにねじったパスタを使用。

 

このパスタは、トマトより、こっち系の味付けのほうがシチリアでは主流だそうです。

 

トラーパニ

トラーパニは海が綺麗です。

暑そうだけど、日本の今の状況より、愉しそうですね。

 

 

【File №06】 トマトとアサリのパスタ(ハーフサイズ) 

 

 

この日は夜に用事があって、遅いお昼を、ちょっとだけ食べたのです。

なので、パスタもハーフサイズ。ちょこっと作っていただきました。

 

トマトとアサリの、爽やか風味。

でもカラスミが贅沢に降りかかっていて、とてもゴージャス。

松の実がワンポイントです。

お皿も可愛いね。

 

 

【File №05】 ネロディセピア(イカ墨パスタ)

 

 

イタリア語のNeroは黒、つまり墨。
そしてseppiaはコウイカのことだそうです。
つまりNero di seppiaはコウイカの墨のことなんですね。

 

イカ墨を練り込んだパスタなのですが、お歯黒になったりはしません。

でもしっかりイカ墨のコクのある味わい。

 

こういう感じで売ってるそうです。

 

 

「海鮮パスタ frutti di mare」仕様なので魚介と海老が搭載されていて、とてもゴージャスでご機嫌な一皿ですね。

 

 

【File №04】 パスタ・コン・レ・サルデ 

 

 

イワシフェンネルウイキョウ)とシャーベット状にしたオレンジピールのトッピング。松の実も入ってるね。

“Pasta con le sarde”という名は、”sarde”というのがイタリア語でマイワシ(sardaの複数形)であり、つまりは”鰯のパスタ”という意味です。

シチリア島の北西部にあるパレルモの伝統的な郷土料理。アラブ統治時代に生まれたと言われ、数々の歴史的な文化を融合させた国際色豊かな文化が生み出したシチリアらしさあふれるパスタ。

 

今日のアレンジのメインは、カサレッチェという、ちょっと変わったパスタ麺です。

断面がS字状に見えます。トタン板みたいな波状の形。これは初めて見ました。

 

ゆでたパスタを合わせて、ゆで汁を加えてしっかりと味をしみ込ませます。

ロングパスタであっても、ショートパスタであっても、この工程が一番大事だそうです。

パスタとソースは、合わせて混ぜるくらいでは、まだ味がバラバラ。「しみ込ませる」ことを考えると、格段に一皿のクオリティーが上がります。

ゆで加減や、ゆで汁の塩分も大事です。パスタは、簡単なようで奥深く、そしておもしろい素材のひとつですね。

 

 

【File №03】 スパゲッティ・プッタネスカ シチリア

 

 

プッタネスカ (alla puttanesca) とはイタリア語で〇〇風を意味します。

もろに邦訳すると、ちょっとなんですので伏字です。

良い子は検索しないように。

閲覧注意】検索してはいけない言葉:Amazon.co.jp:Appstore for Android

 

その名前の由来については諸説ありますが、有力なのは、20世紀初めごろのナポリ、スペイン地区にある〇〇宿の店主が、お客にいつも常備している食材で手早く調理して提供したパスタがこのプッタネスカだったというものです。

他にも、忙しい〇〇が身近な食材でさっと作って食べていたから、〇〇が客引きに使うほど美味しいから、刺激的な味わいが〇〇をイメージさせるからなど、いろんな説があるようです。

プッタネスカの特徴はなんといってもその香ばしさとシンプルさ。にんにくの香りにオリーブ、アンチョビ、ケッパーが加わるとそれだけで食欲をそそる香りが広がります。

地域によって差があり、アンチョビが入らなかったり、仕上げにバジルの他、イタリアンパセリオレガノを使ったり、パン粉を振ったり、というプッタネスカもあるようです。

トマトソースパスタの定番、「アラビアータ」に見た目が似ていますが、あんまりピリ辛ではなくて、やさしいおだやかな旨味です。

プッタネスカは辛さだけでなく、酸味や塩味も一緒に味わえるのが魅力なんだと思います。

今回のプッタネスカシチリアの家庭料理風のプッタネスカです。オリーヴとトマトをベースに、ツナが使われています。

漁師風、という感じ。これがとても美味しいです。

シチリア風 お姉さんのパスタ(仮)」、と呼んでおきましょう。

 

【File №02】 ノルマ風ポモドーロ ブジマーテ

 

 

シチリアの代表的なパスタ、揚げナスとシチリア特産のリコッタサラータを使ったシンプルなトマトソースのパスタです。

その昔、Ri(再び)cotta (加熱した)を意味するフレッシュタイプのチーズ、リコッタチーズをできるだけ長期間保存するため、2、3日水切りし、海水から作った塩をして手でこすりつけ1~2か月間熟成させたのが始まりのこのリコッタ・サラータ。

サラータとはイタリア語で「塩をした」という意味。

 

今日のヴァージョンでちょっと珍しいのは、ブジアーテというらせん状のパスタを使っていること。シチリア・トラーパニ地方伝統のらせん状にねじねじにねじったパスタです。

ブジアーテというのは、古くはブーザという草の茎を使って成型していたことから付いた名前だそうです。これは初めて食べました。

 

 

【File №01】 カラスミとレモンクリームのカラマラータ

 

 

烏賊の輪切りに見えますが、パスタです。

"Calamarata" カラマラータの語源は "Calamari" ヤリイカ、文字通りイカを筒切りにしたような形のナポリのご当地パスタです。

 

濃厚にして、芳醇。カラスミのコクのある風味。これは美味しいなあ。ワインにぴったり。

 

記念すべき、【Yukaパスタ】の第1号です。すべてはここから始まった。

 

以下続く。