にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0630 起床 気分快 晴 ある物語。なぜ「彼」は去っていったのでしょうか? シチリアの小さな村を舞台にした映画について。

血圧値 121/79/82 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 69.0キロ

 

今朝は晴れました。

南イタリアのような、うつくしい青空。

 

シチリア島の今日の天気はどうなのかな。

メッシーナ:曇時々雨。17℃/12℃

ちょっと雨模様みたいですね。

 

 

シチリア」という言葉を聞くと、ある映画を思い出します。

 

『ニュー・シネマ・パラダイス』

 

シチリアの小さな村を舞台に映写技師と少年の心あたたまる交流を、あふれる映画愛とともに描いた作品。

 

その中で、ある物語が、主人公に語られます。

村の小さな映画館の上映技師だったおじさんから。

 

謎めいたたとえ話です。

 

 

昔、ある王様が宴を開き、国中の美しい女性が集まった。
護衛の兵士は王女のあまりの美しさに恋に落ちた。

 

兵士は身分の違いを超え、意を決して、いった。
「貴女なしでは生きていけない」。

 

王女は兵士の深い思いに感銘を受けて、言った。
「100日間、昼も夜も、わたしのバルコニーの下で待っていてくれたらあなたのものになります」。

 

兵士はバルコニーの下に飛んで行った。

 

2日、10日、20日がたった。
毎晩、王女は窓から見たが、兵士は動かない。
雨の日も風の日も、雪が降っても、何があっても
兵士は動かなかった。

 

90日がすぎた頃には、兵士はひからびていた。
眼から滴り落ちた涙を押さえる力もなかった。
眠る気力すらなかった。

王女はずっと見守っていた。

 

99日目の夜、兵士は立ちあがった。

そして椅子を持って、去ってしまった。

 

 

なぜ「彼」は去っていったのでしょうか?

そして、この話をすることで、おじさんは主人公に何を伝えようとしたのでしょうか?

 

シチリアの青い海と風は、この「問い」に答えられるでしょうか。

そして、あなたは?

 

シチリアHANDBOOK | 【世界遺産】チェファルで街歩き【旅レポ】