血圧値 126/87/78 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 67.1キロ
最近、あまり将棋の話題に触れませんでした。
なんといっても藤井さん一強ですからね。
そして、再び菅井の振り飛車の挑戦を受ける。
誰が、藤井さんを止められるのか。
その可能性を持つ数少ない刺客のひとり、菅井竜也。
両者の対戦成績は藤井の9勝4敗、タイトル戦は昨春の叡王戦以来で今年度2度目。
その5番勝負は藤井の3勝1敗だったが内容は接戦続きで、最終第4局は2度の千日手の末の決着。計250手指す死闘だった。
藤井聡太王将に菅井竜也八段が挑戦し、7日から栃木県大田原市のホテル花月で指されていた第73期ALSOK杯王将戦七番勝負の第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)は8日、藤井王将の先勝という結果で幕を閉じた。
図の藤井さんの104手目、6四角、が良い手で、攻防の名角。
ここからはどうも菅井さんだめらしい。
問題は、藤井さんがこの局面を、いつから予測していたか。
この手で、さあ次に良い手がありますよ、と言われれば、強いプロならこの手を発見できるでしょう。
ただ、何十手も前からこの局面を想定して、徐々にこちらの方向に指し手を誘導されている、としたら。
これは恐怖以外の何物でもない。
勝てるわけがない。
じつはもっと前の途中の局面で千日手の分かれの可能性が生じていて、藤井さんは後手だからそれでも良い、という感じでしたが、菅井さんの勝負の可能性は、あそこで千日手指し直し、体力勝負でやり直し、しかなかったんだろうなあ。
読みの深さと精度では、誰もまともには戦えない。
そういう状況。
まあ、こういうことですね。
誰も勝てない。
ジャンルが終わってしまう。
2023年5月。
ABEMA NEWSのインタビューで、羽生さんの言葉。
藤井聡太は、どこへ向かっているのか。
「人間が、将棋がどこまで強くなるのかというのを証明しようとしている、そういう気がしています」「100メートル走でボルトは9秒58。その記録が塗り替えられたとしても、そこから極端に速くなることはなかなかない、競技としては限界値にかなり近いところまで来ている感じがするんですね。一方、将棋の世界だと、じゃあ今の藤井さんのパフォーマンスがベストタイムを出しているかというとそうではない気もするんですよ。まだまだここから強くなっていく可能性もあると思っているので…そういうことを目指しているんじゃないかなと個人的には思っています」
「無双」から、さらにその先へ。
藤井聡太の将棋はどこにたどり着くのか。