血圧値 117/76/66 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 67.8キロ
ここ数日、くしゃみや目のしょぼしょぼ感があります。
風邪かな、とか思いましたが、違う。これは、花粉です!
渡辺明棋王(38)=名人に藤井聡太竜王(20)=王位・叡王・王将・棋聖が挑戦する第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負(共同通信社主催)は第1局が昨日、長野県長野市「長野ホテル犀北館」で行われました。
渡辺棋王は11連覇が、藤井竜王は初の棋王獲得と最年少六冠の記録がかかります。
全タイトル制覇まであと3つなのですが、名人・棋王を渡辺さんが、王座を「軍曹」がもっています。
人類最強と言われた魔王・渡辺さんですが、銀河系最強の藤井さんに対してはかなり分が悪い。ていうかほぼすべての将棋指しが藤井さんに勝ててないわけですが。
直接対決は14局あって藤井竜王が12勝2敗と大きくリードしており、そのうちタイトル戦番勝負は藤井竜王から見て棋聖戦が3勝1敗(奪取)と3連勝(防衛)、王将戦が4連勝(奪取)と圧倒。
そして、振り駒で先手となった藤井さんが、角換わりからサクサクと進めて、後手番を想定して研究済みの渡辺さんの怪しい指し方(94歩と延ばさせておいた端を逆襲)に対して、びっくりの飛車先の継ぎ桂からの反撃。
ひふみんのご意見。
藤井竜王がすごい手を連発しての快勝でした。駒組みの段階で5筋の自陣に打った角。
ほかの棋士なら、はなから考えませんよ。受けの手ですもの。これが後で3筋に上がって攻防に効いてくるのですから、藤井竜王の歴代ベスト3に入る絶妙手です。
それと、2筋に歩を打つのが常識と思われていた局面での桂打ち。超過激ですよ。桂交換を強要した後、持ち駒の歩を2、3筋に打ってペースをつかみました。
これがその桂打ち。
なかなかの熱戦ですが、小さな優位を着実に積み重ねて、後半は見事な藤井曲線で勝利。タイトル戦は4度目の対決ですが、これで渡辺さんの9連敗となってしまいました。
それでも、内容的には魔王の力も十分発揮されて、名局となりました。拍手。
現状、将棋の世界は「先手」がとても重要で、とくに相居飛車の戦型は先手「有利」の可能性がちらついています。なので、シリーズの1局目の先手を引くことは、かなりのアドバンテージ。振り駒が鍵を握ります。
これは運ですが(振り駒は自分で振るわけではないので)、なんと2回無効となり、3回目にやっと決まったらしい。(駒が立っちゃって同点引き分けとなった)。
なんか、情念渦まく雰囲気ですね。
ちなみに、振り駒の歴史は江戸時代にさかのぼり、三世名人伊藤宗看と檜垣是安の対局が最初だといわれています。
この第1局を勝って、いきなり優勢スタートですから、もしも棋王位奪取ということになれば、次の名人戦でも、藤井さんが挑戦者となる可能性が高いので、連続して両冠奪取、ということも。
これはさすがに、新旧、ていうか世代交代ですかねえ。
でも王将戦は羽生さんが「旧」代表で頑張っている。
第2局の先手番、どうする、明!