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今朝は肌寒いくらいです。
午後から雨の予報、夜は冷たい風が吹きそうです。
藤井聡太竜王(21)(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖)に伊藤匠七段(21)が挑戦する第36期竜王戦七番勝負の第4局が、今日、明日の10、11日、北海道小樽市の銀鱗荘で行われます。
開幕3連勝の藤井竜王が3連覇を果たすか、カド番の伊藤七段が一矢報いるか。
絶対王者君臨となるか、はたまた?
現状の藤井帝国独裁時代、たぶん、手放しで喜んではいられないのです。
世間の狂騒とは対照的に。
プロとアマの高段者は当然、痛感しているでしょうが。
現代の将棋界はもはや消耗戦の様相で、10月に藤井聡太八冠に王座戦で敗れた永瀬拓矢九段は「勉強時間を今の10時間から12時間に増やしたい」と語っているほど。
藤井さんは先手番でも後手番でも、これが最善と自分が信じる戦い方を序盤から進めていく、いわば王道の戦い方である。形勢互角で、持ち時間の残りも同じぐらいで終盤に突入すると、藤井さんの圧倒的な終盤力に抗することは難しい。(谷川浩二17世名人)
谷川さんが言うんだからなあ。
もう、どうしたら勝てるのかわからない状態。
「圧倒的な終盤力」の内訳には、勝率形勢判断1%からの逆転術、ていうのが含まれているのです。
藤井が獲得した最高位タイトルの「名人位」に挑戦する権利があるのは、順位戦の頂点にある「A級」に在籍する棋士10人のみである。
これは将棋界の持つ保守性・階層性があらわれた制度だからです。
渡辺明九段、広瀬章人八段、豊島将之九段、永瀬拓矢王座、斎藤慎太郎八段、菅井竜也八段、稲葉陽八段、佐藤天彦九段、佐々木勇気八段、中村太地八段
今、藤井さんと竜王位をかけて戦っている伊藤匠七段は、もちろんこの10人の中にはいません。
竜王戦は、オープン戦だから、地位・階級・所属に関わらず、強ければ挑戦者になれます。
さて、この第4局、どういう結果となりますか。
今、始まりました。
藤井さん、先手番で、後手伊藤さんは角換わりを受けて立つ方針かな。
あるいは、何かの新策があるのかな。
右銀を定位置で放置したまま指し手を進める匠くん。見たことない進展ですが、ここに角を打たせなくして、藤さんの踏み込みに備えているんですね。
ほぼ定跡形に戻ってから、激しい攻防に。
なんか、初日で勝負が着きかねない異例の急速な展開になりましたが、最後に大事件。
ちょっと藤井さん優位の進行で、封じ手直前に、驚きの踏み込み。
藤井さん、飛車切って決めに行ったんですが、Aiはやや疑問視の手。
またしてもコンピュータをしかりつける聡太の激烈な読みの発動なのか?
藤井八冠が2時間を超える大長考をしたあとの、この一手ですから、凄味がありますよねえ。
結果は、明日の再開後の10手くらいで明らかになるでしょう。
楽しみというか、怖ろしいものを見せられている、というか。
乞うご期待。