血圧値 124/86/72 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 67.1キロ
この問題は、やはり整理しておかないと。
今日はちょっと世界史の授業風。(あとで試験に出るかも!)
➀ソムリエの定義とは
Wikipedia には、レストランにてゲストの要望に応えワインを選ぶ手助けをする人、ワイン専門の給仕人、なんて書かれてます。
OIV(Organisation Internationale de la vigne et du vin: 国際ブドウ・ワイン機構)の発表を要約すると、ワインをはじめとした飲料を提供、提案を行う専門的知識や技術を持つ職業とのことです。
「○○ソムリエ」という言い方をみかけますが、あくまで「ワインの」というのが本来のソムリエです。
➁ソムリエの起源
ソムリエの起源には諸説あるらしいですが、その一つが、古代ギリシャの「エノホイ」です。
ギリシャのワインの歴史は古い。ていうか、お酒の歴史として、エジプトのビールと同じくらい古い。
紀元前3000年前のクレタ島にはワイン生産をしていた痕跡が残されている。これはクレタ文明ね。
これが問題の不倫の発端!
紀元前1000年から300年の古代ギリシャ時代には、ワインが宗教的な儀式の重要な一部であり、ワインと関連づけられた酒の神がディオニュソスだった。
シンポジウムの語源となった「シムポジオン(饗宴)」と呼ばれる権力者たちが集まる社交行事(宴会のことで、人々は哲学を語り、食事をし、ワインを楽しんだ)で、ワインをサービスしていた人たちがエノホイ(Oenochooi)と呼ばれていたそうです。
これが、ソムリエの原型とされている。当時のワインは水や香辛料と混ぜて、両手付きのアンフォラで保管されました。海底の難破船から現物が発掘されたりしています。
ローマ時代のパリピ化したシンポジウム。なんかだらけているな。
☆
中世では王様の前で毒見をしたり、王様の頂き物の倉庫管理なんかもしていた仕事があります。その役割の名前が「エシャンソヌリ」。
西洋料理(フランス料理?)が形を成すのは中世末期の14世紀に、最初のグランシェフであるギョーム・ティレル (通称 タイユバン)が登場してからなのだそうですが。
1310年頃ノルマンディ地方のポン=トゥドゥメールに生まれ、1395年頃没。
イブリーヌ県のエンヌモンの墓地の埋葬された。
当時の料理は口承の伝統にのっとって、親方から見習いに伝えらていたのですが、タイユバンは、口伝の料理を分類、体系化して、書き残して本にした最初の人物。
彼の功績により14世紀末シャルル6世の食卓にのったルセット(Recette レシピ、料理の作り方。料理自体。)を見ることができます。
彼の職歴は、メートル・デュ・クー(総料理長)兼メートル・デュ・ギャルニゾン(守衛頭)、エシャンソヌリ(飲み物係)、パヌトリエ(パン焼き所)、フリュイトリ(果物係)まで及び、さらに、貴金属細工品の保管を任され、祝宴時に陳列されたり。
当時日常茶飯事だった毒殺を防ぐため、ワインの取り扱いを監督したり。
フランス革命後、王様に仕えていたエシャンソヌリは街に出ていき、働く場をレストランに移し、言葉は変わりソムリエとなったそうです。
ソムリエの語源はラテン語の「sagmarius」「saumarius」。
これは荷物用の牛馬を意味しています。 12世紀には「sommier」(荷車)と変化してフランスに渡りました。 そこから13世紀に「sommlier」(荷車)を取り仕切る人として「sommelier(ソムリエール)」という言葉が生まれました。
つまり、もともとフランス語で動物の使い手を意味する言葉だったものが、 「動物の使い手」から「王の旅行の際に荷物を管理する者」に意味が変化し、そして「宮廷で食事とワインを管理する者」をソムリエと呼ぶようになった、という流れですね。
「ソムリエールは女性のソムリエのことを指す」という説もありますが、じつはこのソムリエールという言葉はスイスのフランス語圏のみで使われるようです。ワインの本場フランスでは、一般的に男性も女性も、ワインの専門給仕人をソムリエと呼んでいます。
まあ、今の時代、そのほうが良いでしょうね。
③広がるソムリエの仕事
ソムリエの仕事として、お食事に合わせてお飲みものを提案することもあります。
その逆も。
ペアリングさせる、なんて言います。
マリアージュ(結婚という意味かな)とも。
当然、食事の内容を熟知してないと合わせる飲み物もわかりません。
なので野菜にも詳しくなきゃいけないし、魚や、肉、酢にも詳しくなきゃいけない。
口に入るものすべてに精通し、その先には口に入れる道具、いわゆるお箸やカトラリー、グラス、お皿。付随してテーブルコーディネート。
つまり、美食空間コーディネーター的な、総合的な仕事になってきています。
某有名高級シャンパーニュメーカーはそのシャンパーニュに合わせるミュージックを自社サイトでおすすめしてたりします。
大変なお仕事です。
愉しそうだけど。
【ソムリエの仕事がきついと言われる3つの理由】
資格を取るまでがきつい
ワイン以外の仕事がきつい
収入面できつい