血圧値 112/77/70 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 66.2キロ
前日の激闘でほぼ互角のまま最終盤に突入した竜王戦第4局。
これは前日の封じ手の局面。
飛車を切ったところ。
同歩、3二角成は必然だから、その次の手を一晩考えよう、というのが匠くんの策戦でした。
後手やや有利としていたAIがやはり不調で、実際は「互角」だったみたいです。
このへんは対局者の判断も、一致していたみたい。
藤井さんとその周辺の状況は、AIが追いつけない領域に差し掛かりつつあるのでしょうか。
匠さん、頑張って指して、やや優勢のところ、△6七銀が緩手というか手順前後があって、△8六歩と8筋の歩を突き捨てたほうが△8五桂打の攻めが見込めるため良かったみたい。
「緩手一発」でひっくり返すのが藤井流終盤術。
▲6九金△2九飛▲5九桂△1九飛成▲4二歩成と進んでいますが、▲5九桂がたぶん受けの妙手で勝因かも。
普通は4九に底歩を打ちますよねえ。しかしこれだと負けみたい。
4七に叩かれて金を取らせる間にこの桂で敵の銀を抜いてぎりぎり受かっている、という構想。
この後、7七玉と敵弾をすれすれにかわす妙手も炸裂して、なんと勝勢に。
そのあとの芸術的な37手詰めの収束。
駒台に何も残らない綺麗な詰み。
サーカスを観てるみたいな感動。
もはや、芸術。
これには、解説者(地球人代表)も「一人だけずるいよね!こんな難しい順、瞬時にわかっちゃうんだもん」とぼやかずにはいられない様子だったそうです。さらに「困った人だね」「解説者も負かされた気分になる」と解説投了状態に。
でもですね、その間、匠さんの鬼手2発があって、ひとつ間違えれば奈落、という状況。
並の棋士なら引っ掛かっていてもおかしくないでしょうが、そのあたりを読み切っているらしいのが藤井さんの怖ろしいところです。
前に、「藤井さんは戦闘機」と書いたことがありますが、その機体が「神様の透明なシールド」を身につけてしまった、ということでしょうか。
0530 起床 気分快 晴 「藤井聡太」を定義します。藤井さんは「戦闘機」だな。こりゃ、勝てん。悪いけど。 - にこたろう読書室の日乗
ともかく、怖ろしい。
結果として、最強挑戦者がストレート負けでは、棋士からすると絶望しか無いかも。