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今日は、演劇を観に行きます。
これです。
会場は、TBS赤坂ACTシアター。
『ハリー・ポッターと呪いの子』は、ハリー・ポッターシリーズの作者であるJ・K・ローリングの原作をもとに作られたイギリスの2部作劇です。
2016年にロンドンでワールド・プレミアが行われ、同年に書籍版も発売されました。
赤坂の駅を降りると、もうこんな感じ。
いきなり、ハリー・ポッターの世界観に引き込まれます。
駅の周辺には、他にもいろいろなアイテムが出現。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』ハリー・ポッター魔法ワールドの世界にインスパイアされた赤坂サカス周辺と赤坂Bizタワーの街並みが登場 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス
物語は、闇の帝王ヴォルデモートが滅びてから19年後(第7巻『死の秘宝』終章)、
ハリー・ポッターたちがホグワーツ魔法魔術学校に入学する子供たちをキングス・クロス駅へ送るシーンから始まります。
主人公はハリーの次男アルバス・セブルス・ポッターとなっています。
2016年にロンドンで開幕して以来、前編と後編を2本の芝居で見せる2部制で上演されてきましたが、2021年11月、ブロードウェイにおいて2部制の前編を第1幕、後編を第2幕とする新バージョンが誕生しました。
東京公演はこの新バージョンでの上演となり、上演時間は休憩を含めて3時間40分。
この前に観た『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』に比べれば、へっちゃらだし!
0600 起床 気分快 晴 『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』、観てきましたよ。生きてて良かったことのひとつ。「死んで楽になるか?生きて悲しみと戦うか!」 - にこたろう読書室の日乗
原作ファンも、そうでない人も楽しめるストーリー、次から次へと飛び出す魔法の数々、ハリー・ポッターの世界に入り込んだような舞台美術と衣裳、独創的で心躍る音楽、体感する全てが、僕たちを魔法の空間にいざなう。
そうだなあ、映画シリーズを全く観ていない(本も読んでない)という人は、ちょっと何を言っているのか分からない(何で笑うのか分からない)、という場面は多々あるのかな。
でも、ファンにとっては、魔法がリアルに、しかもアナログで発動する演出効果は面白いし、場面展開の軽妙さときびきびとした動きの面白さは抜群だし、時間を跨いでSF的に展開するミステリーは本格的で、気がつけばあっという間の終幕です。
ネタバレしないように、公式の記述だけ紹介しておきます。
ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。
魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。
今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くしたハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。
そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!
二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、加速していく・・・。
さて。
物語の核心で活躍するのは、「逆転時計(タイムターナー)」という過去へ移動できる魔法道具。
これはハーマイオニーが前に使っていた通常ヴァージョンですが、今回登場するやつは非正規品で、超強力なやつです。
良い子は、使用法に注意!
アルバス・ポッターとスコーピウス・マルフォイは、この道具に導かれたり振り回されたりしながら、シリーズ全編に散りばめられた謎と伏線を回収していきます。
この辺は、タイムトラベルSFの王道ですね。
そしてまた、「あのかた」や「あの先生」の登場ですが、ずいぶんひねった、意外性のあるプロットです。
これはなかなか斬新かも。
今日のキャスティングは、こんな感じ。
ドラコ・マルフォイ:宮尾俊太郎
ジニー・ポッター馬渕英里何
アルバス・ポッター:福山康平
スコーピウス・マルフォイ:渡邉聖斗
嘆きのマートル:佐竹桃華
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:橋本菜摘
デルフィー:美山加恋
組分け帽子 :手打隆盛
エイモス・ディゴリー:篠原正志
マクゴナガル校長:高橋ひとみ
このほかにマルフォイ父子とか、そのほか幾組かの親子の関係と葛藤が複雑に絡み合って、物語はあっと驚く終結へと突き進んでいきます。
セリフ回しは、ほとんど「2倍速」!
ついて行くのはお年寄りである僕たちにはちょっと大変ですが、これを通常スピードでしゃべったら、上演時間は1.5倍くらいになっちゃうから。
本気の公演は、来年3月までだから、まだまだたくさんの人が観に行かれますね。
プレビュー公演:2022年6月16日(木)~7月7日(木)
本公演:2022年7月8日(金)~2024年3月末
ちなみに、「組分け帽子」役の手打隆盛さん。
蜷川幸雄が率いた「さいたまネクストシアター」に一期生として解散まで参加。『血は立ったまま眠っている』『海辺のカフカ』『NINAGAWA・マクベス』など蜷川幸雄演出の作品に多数出演。
そうか、僕は2012年5月3~20日に彩の国さいたま芸術劇場の『海辺のカフカ』でお見かけしていたんだなあ。もう11年も前のこと。