血圧値 123/88/88 酸素飽和度 98% 体温 36.3℃ 体重 66.8キロ
なんかバイタルの数値が末広がりの八並びで、面白いですね。
おめでたいことが起こるのかな。
昨日お話しした「山車」の事故で思い出したのですが。
『ハリー・ポッター』シリーズにときどき登場する、不思議な馬車。
馬無しの馬車(USJのホグワーツ前にあるやつ)
ホグワーツの生徒がホグズミード駅からホグワーツ魔法魔術学校(Hogwarts)へ移動する時はこの馬無しの馬車に乗ります。
魔法界の馬車なので魔法で動いていると思われますが、じつはセストラルという視えない馬が引っ張っているのです。
羽が生えていて空も飛べるということは天馬(ペガサス)の一種ですが、全身が骨張っていて、大きな翼と長い尾が特徴の馬とも竜ともつかない風貌のちょっと不気味な雰囲気。
この馬、普通は視えないのですが、ある条件で視えるようになるのです。
目の前で誰かが死にゆくのを見た者にしか見えない。
人間、生きていればいつかは必ず、身内や親しい人の死に出会います。
ペットロスというのもありますね。
僕の場合は、祖母、母、父、妻の順でした。
けっこう矢継ぎ早だったなあ。
(その次がたぶん自分!)
幸運にも、まだ誰にも死なれていない、という人もいるでしょう。
でも、いずれその時は来る。(それが自分だという人はある意味、幸せなのかな?)
その瞬間から、世界の、そして命というものの視えかたが変わる。
死なれた者として、視え方の変わったこの世を、生きていくことになる。
この、セストラルという視えない馬のモティーフは、そんなことを教えてくれます。
そう、「死なれる」という言葉。
この「れる」は、受動態です。
大事な人に死なれて、はじめて、自分の生を生き始める。
こどもがおとなになる、ということは、死というものに出会って、体感して、その悲しみを受容するところから始まる、ということなのですね。
身内とか知ってる人ほど急に亡くなると、何だかまだ生きてるような気がするって言う時期がしばらくあるので、ふと、あの人はふらっと帰ってきそうだなとか思っているあいだは、まだセストラルは視ることができないのでしょう。
この夏に観たハリーポッターの演劇はこちら。
0600 起床 気分快 曇 演劇を観に行きます。あのファンタジーです。ハリーたちの将来を描いた続編。 - にこたろう読書室の日乗