血圧値 124/84/73 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 68.7キロ
また雨、ですね!
冷房なのか、暖房なのか、振りまわされるけど、けっきょくエアコンの電気代はかさむばかりで、電気料金値上がりが恐怖。
恐怖と言えば。
第3局が渡辺さん渾身の大名局であるのとは、全然違う意味で、藤井さんの怖ろしい将棋。挑戦者が開幕2連勝した後、名人が1勝を返し、分岐点の一局を迎えた名人戦第4局です。
動画投稿サイトのサムネを見ても、凄い言われようです。
「衝撃の超短手数KO!オール最善手で藤井さんの圧勝。」
「歴史的大瞬殺、あの渡辺名人をわずか69手という歴史上トップレベルの短手数で瞬殺! 一体何が起こった!?」
たしかに、名人が一方的に良いところなく負かされて、瞬殺されてるように見えるのですが、よく見ると悪手を指しているわけでもない。
それなのに、気がついてみると先手大優勢で、そのまま「藤井勝利曲線」がじりじりせりあがって、名人は何もできなくなって呆然の投了。
怖ろしい。
渡辺さんは攻めが思うようにいかず、2日目の昼食休憩前後には「手がなくて困った感じではあった」と不利を自覚。後がなくなり「すぐ駄目にしてしまったので、もうちょっといい将棋を指さないといけない」と自分に言い聞かすように話したそうです。
永瀬王座・軍曹のコメントはこんな感じ。
渡辺名人としては「うまく指されたらしょうがない」という戦い方で、作戦の性質上、本局のような展開は仕方ない。ただ、藤井竜王がそういう展開でミスをするのは自分は想像がつかないし、見たことがないという印象です。
これで藤井さんは名人位奪取に王手。
渡辺さん、防衛するにはここから3連勝しないと。
辛いなあ、相手が悪すぎる。
トーナメントで1番勝負ならまだしもね。
このシリーズ、渡辺さんが徹底的に藤井さんの得意戦法の角換わりを避ける戦略を採用していますが、この後手番もまた雁木戦法を採用。「雁木」とは面白い名前ですが、角道を止めて隣に銀を並べる囲い方が、北陸地方の雪除けのアーケード建築に似ているのでこう呼ばれます。昔からある言葉です。
最近流行の角道を止めてツノ銀の形は、「なんとなく振り飛車」の感覚です。
これで地下鉄飛車風の待ち方をするのは、ほとんど振り飛車でもたれて指すスタイルだなあ。それなら、いっそのこと振ってしまえばよいのでは、とも思うけど。
ともあれ、現在最先端の相居飛車戦は、どうしても後手の勝ち方が難しいから、いろいろ工夫が必要です。
渡辺さんは苦心しながらも、毎回なにかを見せてくれています。拍手。
今回はなにか構想に問題があったらしく、徐々に渡辺さんが指しにくい雰囲気に。
つねに王手飛車の筋が見え隠れして、ついに指し手がない状態になっちゃった。
最後は結局、二枚角に包囲されて、夕食休憩前に渡辺さん投了。
これは尾を引く負け方だなあ。
用意されてた晩ご飯って、あとで食べるのかな、超謎。