血圧値 123/79/83 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 69.5キロ
さて、どうなるのかな。
渡辺明名人(39)に藤井聡太竜王(20)=王位・叡王・棋王・王将・棋聖と合わせ六冠=が挑戦している第81期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第5局が31日午前、長野県高山村の「藤井荘」で始まった。
「緑霞山宿 藤井荘」って、どこだ?
松川渓谷を流れる水音、木々を揺らす風の薫り、季節の変わりを告げる鳥のさえずり、210年以上も前から絶えず湧き出る温泉。
幽玄の山郷にひっそり佇む藤井荘は、森鴎外、与謝野鉄幹・晶子、菊地寛、会津八一など文人墨客が、こよなく愛した正統派の旅館です。
JR長野駅より長野電鉄長野線で須坂駅まで約25分。そこからバスまたは車で約25分。
渡辺さん、このシリーズを一貫しての戦略、「角換わらず」の矢倉模様。
第3局との同型進行から、3八に銀を上げ、4八銀とした第3局から手を変えました。
名人は5九角と引き、右辺への角の転換を見せ、藤井王将は雁木に構え、7三桂と跳ね、互いに慎重な駒組みが続きます。
名人はじっくりした戦いを目指し、王将はチャンスがあれば仕掛けようと駒組みを進めています。
渡辺名人は7七桂跳ねから8九玉と寄って「菊水矢倉」と呼ばれる囲いを完成。
女流が採用すると、お洒落でかっこよい名前の囲いですね!
王様が深いので良い点と、端の攻めが当たりやすいという弱点があるかな。
そして次の手に1時間9分考え、2六角と「三手角」で角を右辺に転換。これを見て藤井王将は6五歩と突っかけました。
6筋で駒の交換が行われ、5筋の歩を突き合って渡辺名人は長考に入り、3七桂と跳ねて攻撃態勢を整えました。
形勢互角で藤井さんによる封じ手となり、決戦前夜の初日が終わります。
名局誕生の予感。
藤井荘で藤井名人誕生、なるか?!
二日目は、渡辺さんもまずまずの態勢で藤井陣に襲い掛かり、藤井さんも最強の邀撃。
いい将棋となりました。拍手。
ほぼ互角の状況が続きましたが、そのうちなんとなく先手渡辺さんが差し辛くなってきて、よくわからないうちに、藤井さん勝勢に。
あー、藤井さん勝った。
名人位奪取、最年少7冠達成。
おめでとうございます!
20歳10カ月での名人位獲得は、谷川浩司17世名人(61)が持つ21歳2カ月の名人獲得最年少記録の40年ぶりの更新。
羽生善治九段(52)以来、史上2人目の7冠を達成した。渡辺は04年に20歳で竜王を獲得して以来、19年ぶりの無冠に転落した。
残るタイトルは王座のみで、全8冠制覇に王手をかけた。
最後は正確に受けきってしまいした。
こういう勝ち方が多いですよね。なんなんだろう。
渡辺さんも、苦しい状況で、健闘しました。
さすがだなあ。
谷川さんのお祝いの言葉が、秀逸。
「記録というのはそれに相応しい人が持つべき、と考えるようになりました。40年前の言葉をもう1度使わせて頂くと、中原16世名人からお預かりした最年少名人の記録を、無事、藤井新名人にお渡しできた、という心境です。名人獲得と七冠達成を心よりお慶び申し上げます」
そうは言っても、渡辺さん、悔しいだろうなあ。
その気持ちで、また明日に向かっていただきたい。
応援している人は、たくさんいると思います。
諦めたら、そこでゲームセットだ!
それでもやっぱり、勝つことは偉いことだ。
0600 起床 気分快 曇 「勝つこと」を定義します。「勝つことは、偉いことだ」。これは、負けることの辛さを心底、知っている人だけが言える言葉。 - にこたろう読書室の日乗