血圧値 127/87/66 酸素飽和度 98% 体温 36.3℃ 体重 67.3キロ
さてここからは、B伽藍、天文台の塔のある建物群の建設。
二つ目の箱です。
まずは土台の建設。
床下の構造はこんな感じ。
意外としっかりしたものに。
ひっくり返すと、こういう平面プランが明らかに。
右端のジョイントは、グレートホールから繋がる長い橋です。
その正面には市松模様のタイルの敷地上に、大きな建物が建つようですね。
この建造物を一辺として、正方形の中庭が隣接する形。
これはロの字型の修道院風ではないね。
中庭を囲んで、複数の独立した建物が隣接する形。
勘違いしていました。
これがファサードですね。四隅に小さな尖塔が付くらしい。
これが、4つの塔。
こんな感じ。
これはゴシック大聖堂の様式ですね。
建物の中央部分(身廊といいます)と、そこの上に載る、大きな塔と小さな塔。
上空から見ると、こんな感じ。
後ろ側にも、一対の塔が付きますが、これはちょっと珍しい様式かも。
ここは普通、半円形のドームになる場合が多い。
これは鐘楼塔のようです。
塔が揃いました。尖ったアーチが天空にそそり立つイメージは、ゴシック様式の典型です。ケルン大聖堂とかも同じ雰囲気。
これは側廊といって、縦棒の途中で、左右に張り出している横棒の部分です。
上空から見ると分かるように、「王」という字に似ています。
ファサードの部分と鐘楼の部分を除けば、「大きな十字架」のように見えるプラン。
天空から見ると分かる、神に捧げられた地上の巨大な「十字架」です。
ロマネスク時代からこの形はあるのですが、ゴシックになって、より複雑・先鋭的なスタイルに進化しました。
この図はフランス・パリのノートルダム大聖堂(この前火災に遭いましたね)ですが、ホグワーツ城は、このパターンの右端に、さらに2つの鐘楼が加わった形態に進化していますね。
ちなみに、ロマネスク建築の代表も、ベースは同じ。
縦棒(身廊)と横棒(側廊)の交点(クロッシングといいます)に、ドーム型の天井が付きます。
ロマネスクは丸天井、ゴシックは尖塔状のもの。
ゴシックでは、天井が高く柱は森の樹々の様です。
窓は大きく、そこに貼られたステンドグラスからは極彩色の天国の光が降り注ぎます。
このホグワーツでは、空洞のバシリカではなく、多段の階層を持つ、多くの教室群を収納する総合的な建物になっているようですね。
ここで、ちょっと世界史風なまとめ。
試験に出ます!
ロマネスクはゴシックよりも古く、11世紀の建築様式です。ゴシックは12世紀ですね。
ロマネスクはゴシックよりも技術が未発達で原始的である。逆に、ゴシックは洗練されている。
ロマネスクは壁が分厚く、ゴシックは薄い。窓の枠を見ると、ロマネスクの壁の分厚さがみられる。
大きな建物を作るには、全体を支える基礎・土台が重要である。
壁が薄いと、建物の体重を支えきれず、壁の破壊が想定される。故に、ロマネスクは壁が厚い。頑丈な石がしっかり結合されているため、壁の厚さが原始的な印象を持たせる。
ゴシックは、壁を薄くするために、建物の重さを上手く分散する方法を発明した。そのためロマネスク建築ほど、壁に重厚感が無い建築である。
その発明とは、こんな感じ。
ホグワーツ城の建築様式は、ゴシック様式とロマネスク様式が混在しています。
尖塔や高窓など、ゴシック様式の特徴が見られますが厚い壁やアーチ型の窓等、ロマネスク様式の特徴も見られます。
これはホグワーツ城が何世紀にもわたって建て替えられてきた為です。
参考書を1冊。
以下次号。