血圧値 128/80/66 酸素飽和度 98% 体温 36.5℃ 体重 67.3キロ
僕がこどものころ、よく飛行船を目撃しました。
ほとんど浮かんでいるだけかのように、大空をゆっくり移動する、葉巻型の大きな船体。
中学校の教室の窓から、視えたなあ。
よく見ると、胴体におおきくコマーシャルが書いてある。
写真フィルムメーカーとか、電機メーカーとかの名前。
あれは、広告宣伝用の飛行船だったのですね。
まあ、これは目立ちますよね。普通に。
似たような宣伝媒体で、空に浮かんでるといえば、アドバルーン。
こいつは動かないけど。
風にゆらゆら。
デパートのアドバルーン。
昭和の風景だ。
そういえば、どちらも、ここ最近はほとんど見かけません。
その理由のひとつとして、今の日本には積極的に飛行船を飛ばす会社はないのです。
『空を飛ぶ広告』はおもにアドバルーン広告や飛行船広告の2種類でした。
「アドバルーン広告」は、水素やヘリウムガスで充填された大型の係留気球の下に、宣伝文や広告バナーを吊り下げる形式の広告媒体です。イベント会場やビルの屋上など、飛行船広告と比べて地上に近い位置で展開できるため、特定の場所やイベント会場の周辺で目立たせることができます。
「飛行船広告」は、大きな飛行船の船体に直接広告分野ロゴをプリントしたものです。飛行船が空を飛ぶ姿そのものが印象的なため、飛行船が上空を飛行するだけで多くの人々の目を惹きつけることができます。
これらの広告は、主に戦後から昭和40年代ごろまで、新商品の発売やデパートのセール告知などさまざまなプロモーションに活用されていました。
当時はテレビやインターネットなどのメディアが発達していなかったため、アドバルーン広告や飛行船広告は非常に効果的な広告手段として認知されていたのです。
しかしながら。
高層ビルの増加により、アドバルーンがもつ『空からの広告』という特性を最大限に活かすことが難しくなりました。
また、飛行船は都市部のビル群の間を飛行できません。
次に、広告や宣伝手法の多様化・発達が進んだことも、アドバルーン広告・飛行船広告の減少の理由として挙げられます。
あと、気になるお値段は?
アドバルーン広告は、気球や広告文バナー、係留ネットなど必要な機材一式で10万円~15万円ほどで購入でき、バルーンを膨らませるのに必要なガスのランニングコストとして1回満充填あたり5万円~7万円ほど必要となります。
飛行船広告の場合、1日の運航実費だけで約100万円~120万円ほど必要で、これに加えて運搬交通費や基地使用料などの実費がかかるため、実質的にみて1日あたり150万円から200万円ほど必要です。
まあ、安くはないかな。
遊覧飛行をしていた会社もありましたが、もう今はありません。
乗っておけばよかったなあ。晴海発着だったようです。
アドバルーン・飛行船広告のメリット3つ
他の広告にはないインパクトを与えられる
広範囲にアピールできる
ユニークな訴求で『バズ』を狙える
アドバルーン・飛行船広告のデメリット3つ
天候に左右される
導入・運用コストが高い
地域的な制限がある
それでも最近は、ゲリラ的に復活の兆しも。
「川崎競輪」
これは、怖いやつ。
飛行船「新スーパードライ号」が全国を飛行した「LOOK UP! JAPAN」計画。
飛行ルートを事前に公表せず、2ヶ月間にわたって北海道から九州までの上空を飛行しました。
「こんなの誰が見るんだよ!」……と思いつつ、めっちゃ見てしまっていました。しかもTwitterでシェアまで。
という報告が続出。
やはり、アナログ・リアルは面白い。
そして夢がある。
ドローンよりお洒落だし。
Amazonが空中輸送用ストック倉庫として上空にホバリングして、そこから各戸に配送用のドローンを降下させる、という計画を持っているという噂も。
よく知らんけど。
こういう予定もあるそうです。
日本じゃないけど。
まるで空飛ぶマンション! スイートルーム、バー、ラウンジが備わった、空のクルーズ船!
2025年に完成予定のハイブリッド飛行船。“エアランダー10”と名付けられ、乗客を乗せて飛行できるようになるそう。
ハイブリッド・エアビークル社が開発したこの機体は、飛行船であり、ヘリコプターであり、飛行機でもある。全長は約92メートルあり、世界最大の旅客機であるエアバスA380よりも約18メートル長く、とても巨大だ。
路線としては、シアトルからバンクーバー、オスロからストックホルムなど、機体はどこへでも行くことができ、水面を含むほぼすべての平面に離着陸することが可能だそうです。騒音もないしね。
豪華な空の旅が実現するのは、ほんの数年後のこと!
これからは、上を向いて歩こう~🎶