血圧値 123/81/71 酸素飽和度 98% 体温 36.5℃ 体重 67.9キロ
ニュー・ヨークの空を悠然と飛ぶ、飛行船。
大空への夢のはじまりでした。
遠くまで旅をする、大きな船。
それも、空を飛ぶ船。
飛行機では、どんなに大きくてもあんまり「船」っていう感じはしませんからね。
あとは、「宇宙船」か。
これはもう少し後の話。
こういう小説もあるらしい。
読んでないけど。
今回は、飛行船と空の旅についての世界史的なおさらいをしておきましょう。
☆
ゲー‐エム‐ベー‐ハー【GmbH】 《Gesellschaft mit beschränkter Haftung》とは、ドイツ語で、有限責任会社。
1908年に伯爵フェルディナント・フォン・ツェッペリンによって設立されました。
ツェッペリンとは、伯爵の名前なのですね。
伯爵(Graf)。
ちなみに、『今朝』の藤森朗社長のニックネームは、「伯爵」だそうです!
【航空機全般の歴史】
【飛行船の歴史】(主なものだけ)
➀黎明期(18世紀後半〜19世紀)
1783年、フランスのモンゴルフィエ兄弟によるバルーン(気球)の浮揚実験が行われた。
以来、フランスを中心に盛んにバルーン実験が行われるようになり、19世紀になるとバルーンにエンジンをつけたものが登場する。
すなわち、飛行船(軟式飛行船)の始まりである。
1852年、フランスのアンリ・ジファールが、全長145フィートのシガー状飛行船に3馬力の石炭ガス使用蒸気機関を搭載。直径3.5mの3枚羽根プロペラを駆動して距離27kmを平均時速6〜8kmで飛行。
航行可能な飛行船による人類初の飛行。
日本でも1866年、陸海軍および工部大学が、初の係留バルーン浮揚を成功させた。約200メートルの上昇で、史上初めて日本人が空を飛んだのである。
ドイツでは、ツェッペリン伯爵が政府に硬式飛行船の建造計画を働きかけ、1984年に設計が完了。
そして19世紀最後の年、1900年7月にLZ1号が初飛行する。
来るべき20世紀が飛行船の世紀となることを象徴したような出来事でした。
②飛行船時代(20世紀前半)
1907年、ツェッペリン式LZ3号が8時間滞空に成功。
翌1908年にはLZ4号が12時間の飛行を行った。
ドイツをはじめとするヨーロッパ各国、アメリカ、日本でも飛行船の研究開発が盛んになり、次々と新しい飛行船が生まれていくことになる。
それは第一次世界大戦を背景とした軍事利用の側面も強かったが、それだけ人々の空への憧れが大きかったとも言える。
1925年、アメリカのグッドイヤー社が商業宣伝用の飛行船を飛ばすようになる。
1929年には、ついにグラーフ・ツェッペリン号(LZ127号)が、飛行船による世界一周の快挙を成し遂げる。
その後、同ツェッペリンシリーズの飛行船は、ドイツ国内での旅客輸送だけでも2万4000人、ドイツから北米・南米向けに就航された大西洋横断の定期航路では通算で3万7000人の乗客を運んでいる。
アメリカのエンパイアステートビルの天辺が尖塔状なのは、飛行船の駅として係留するためだったという。
こんな感じ。
まあ、ちょっとかっこいいかもですが、乗り降りが怖くないのかな。
この「乗客用通路」は、下の通りから1000フィート(約300m)以上高い位置にあることになります。
嫌、ですよねえ。
なので結局この超高層プラットフォームは使われなかったそうです。
1937年、ヒンデンブルグ号(LZ129)の爆発事故が起こり世界に衝撃を与えた。
1903年のライト兄弟による固定翼機による初飛行、1927年、リンドバーグによる大西洋無着陸飛行、さらに1931年には北太平洋横断飛行にも成功するなど、飛行機が急速な発展を遂げたこともあり、航空機の主役は飛行船から飛行機へと移っていくのである。
だいたいこんな感じです。
「飛行船の現在と未来」については、以下次号。