にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0630 起床 気分快 晴 趣味は「覗き」。これはかなりヤバくないか。まあ、良いのか。荷風さんの日乗。

血圧値 126/86/65 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 67.9キロ

 

その答えを誰もが知ってるから、誰も問えない。

 

中島みゆき / 生きていてもいいですか」 | 今日もロックな日々

 

中島みゆきのあの歌が聴こえますねえ。

 

変な人、荷風の面目躍如の「趣味」と言えば、「覗き」。

 

 

父は、内務省の官僚。
エリート家庭で育った永井荷風は、19歳で作家デビュー。

父の勧めで材木商を営む令嬢と見合い結婚。
しかし新婚にもかかわらず遊女と浮気三昧。
父が亡くなると父が決めた妻と別れ、贔屓にしていた新橋の芸妓、八重次と再婚。
しかし、八重次とは半年で離婚。
今度は麹町の芸者、歌と遊郭の経営を始める。

 

 

荷風の趣味は、「覗き」ですから、店の押し入れの中に小さな穴を開け、連日客の行為を覗き見していた。
しかも覗いて特に満足した客には、料金を値引きしていた!

 

これは「覗きからくり」。

 

何処かを覗いていて洗濯物干し台から落っこちそうになったことも。

 

昔なつかし物干し台 : あいらば

 

自分の目で確認しないと一行も書かなかったという、彼の自然主義の面目躍如の瞬間。


72歳で文化勲章を受章。

 

困っちゃうよねえ。

 

日本の国語の教科書は、荷風の作品を載せません。

載せようがない。

良い子に読ませるものではない。

 

 

国語の先生って、荷風をどれだけ読んでるのかな。

知らんけど。

 

「文学辞典」風に書けば、荷風とはこういう感じ。

 

小説家。東京出身。本名壮吉。明治一二~昭和三四年(一八七九~一九五九)。

初めゾラを模倣した自然主義的作品を書いて出発したが、アメリカ・フランスに赴き、帰朝後、耽美派の代表的作家として活躍。

かたわら慶応大学教授に就任、「三田文学」を発刊主宰した。

江戸趣味を基調として花柳界や陋巷を題材にした多くの作品を書いた。

著「地獄の花」「あめりか物語」「すみだ川」「腕くらべ」「つゆのあとさき」「濹東綺譚」など。

 

一小説家という範疇には括られない、凄味のある人物。

 

幻魔大戦』にも出演。

 

 

にこたろうは荷風の作品についてはなんにも言わないが、読んだことあるのか、という突っ込みには。

 


『全集』(岩波の旧版のほう)持ってるし。

これ端から全部読んだとは言わないけど、いつでも読める態勢ではあるのよ。

 

作品関連は、またいずれ。