血圧値 125/87/71 酸素飽和度 99% 体温 36.1℃ 体重 68.8キロ
「タイタニック号」見学ツアーの潜水艇は、潜水中に押しつぶされ、乗っていた5人は死亡したことがわかりました。
大変残念で、痛ましい結果です。
まだ救助に一縷の望みがあったときの記事はこちら。
0630 起床 気分快 曇 海底深く潜水艇内に閉じ込められるなんて。想像を超える恐怖。【その後の速報】なんという結末! - にこたろう読書室の日乗
アメリカ沿岸警備隊は22日、「タイタニック号」の船首からおよそ500メートル離れた海底から、潜水艇「タイタン」の大きな破片が見つかったとして、潜水艇は水圧で押しつぶされたと断定、乗っていた5人の死亡を発表した。
アメリカ海軍によると、「18日に潜水艇が消息を絶った直後に、アメリカ海軍が現場海域で破壊音を感知していた」という。
潜水艇が何らかの事情で破損し、深海の圧力で、押し潰されたいう判断ですね。
ちょっと、想像もつかない人の死に方だなあ。
やわらかいものは、水圧がかかると、こんな風に徐々に縮みます。
潜水艇は、硬い外殻で守られているので、限界までは堪えて、それを越えると一気に潰れます。
この水圧で押し潰される状態を「爆縮」と呼ぶらしい。
「爆発」の反対語が、「爆縮」。
今回初めて聞きました。
力が外へ向かうか、内側に向かうかの違い。
深海という特殊な圧力状況でのみ、実現する現象なのかな。
普通、こういう球状の外殻に設計するのに、タイタンは見た目重視だったかも。
しかもあの透明窓の耐圧強度限界は!?
瞬時にぺしゃんこになるから、中に乗っている人は痛みとか恐怖を感じる暇がない。
だから、いいだろう?!って、良いはずないだろう!
たしかに、あんなところで、真っ暗で、寒くて、あと少ししたら酸素もなくなるってのは、嫌ですよ。
それなら、ひと思いに瞬殺されたくはないか、と言われれば、まあ、そっちを選ぶかもしれないけど。
でも、そういう問題ではない。
このCEOと会社の、杜撰な安全対策と経営方針についての、刑事的責任・民事的賠償責任は、けっして軽減されるものではない。
映画『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督は、オーシャンゲートが安全性に関する警告を無視していたと非難。
業界団体、有人潜水艇委員会のウィリアム・コーネン委員長も、同社は潜水艇「タイタン」の安全性認証手続きに「消極的」だったと指摘した。
どう見てもこの事故は人災であり、その責任はこの企業が負わねばならない。
責任者当人が死んだから、ほかの社員は知らんぷりで、逃げ出してすむ問題ではない。
言い逃れはできない。
いまさら、こういうことを言い張る者がいる。
ツアーを催行した米企業オーシャンゲート・エクスペディションズの創業者で、操縦士として潜水艇に乗っていて死亡したストックトン・ラッシュ氏は安全性を非常に重視していたと元ビジネスパートナーが23日に擁護した。
やつらはすでに逃げ腰だ。刑事訴追や賠償金の額なんかが怖いからだろう。
ところで。
なぜかこういう大きな事故って、なんとなくうやむやになって、世間的にはすぐに記憶が風化してしまうのだが。
それで良いのか?
知床遊覧船沈没事故、宮古島自衛隊ヘリコプター墜落事故、那須高校生雪崩事故、その他いろいろ。
マスコミ的には、一時的な関心を煽ったあと、すぐに新しい話題にすり替えて行ってしまうのですね。これはやはり商売の基本なのかな。
遺族・関係者にとって、一生忘れられない案件なのに。
やはり自分がそうなってみないとわからないことなのね。