血圧値 118/78/84 酸素飽和度 99% 体温 36.2℃ 体重 69.8キロ
一昨日、定期の通院でした。
脳外科の主治医とお話しました。
1年前の脳幹出血の直後のMRI画像について。
前にも、こんな記事を書いたことがあります
0600 起床 気分快 晴 今日は脳のMR Iと血液検査に行きます。退院後、4ヶ月。僕の場合、お医者さんも驚くほど「奇跡的に軽く済んでいる」らしいです。 - にこたろう読書室の日乗
これまで、なんとなく「軽く済んで良かったんだなあ」くらいに考えていたのですが、今日は、もうかれこれ1年たったので、かなりざっくばらんなところを、あえてあらためて聞いてみたところ。
なんか、かなり深刻な問題だったことが明らかになってきました。
①4㏄の出血量というのは、脳幹としてはとても大きな数値で、相当危険です。
⓶出血状況に関しては、ひとことで言えば、「もうここでこれ以上に出血が広がったらダメ、というピンポイントで生き残った状態」だそうで、守護神が強かったとしか考えられないような奇跡、だそうです。
中央の黒い空間が出血箇所で「4㏄」分の容量。
脳幹は小さな器官なので、相対的にかなり大きな損傷になっている。
これは脳幹(橋)出血の一般的な事例
脳幹は、小脳とともに後頭蓋窩の主要な構成物です。
脳幹は、小脳と強い結びつきがあるほか、脳幹から上に行けば大脳と結合していますし、下に行けば脊髄と連続し、脊髄からは手足に末梢神経が延びます。
つまり、神経組織の中核をなす大動脈でもあり、神経系の心臓部でもあるといえます。
脳幹は小さな脳ですが、そこには多くの機能が詰まっていて、小さな出血でも大きな後遺症となりえます。
脳幹出血は、脳出血の中で最も死亡率が高く、報告された死亡率は47%〜80%程度となっています。
脳幹出血(橋(きょう)出血)は脳出血の約1割にみられ、急激に意識を失う危険な状態になります。
症状には、意識障害、呼吸障害、四肢のマヒ、眼球運動障害などがあります。 発作を起こすと数分で昏睡状態になり、数時間で死亡するケースもあるため、早急に治療をすすめていきます。
眼球運動障害や顔面の麻痺、一側の難聴、嚥下困難、手足の運動麻痺、感覚障害などです。こうした症状の一部(もしくはその組み合わせ)が出現します。
とりわけ、眼球運動障害などは比較的高頻度ですが、その障害のされ方は、眼球運動のどこが障害されたのかによって変わってきます。一側の眼の動きの障害だったり、両目の左右への動きが高度に制限されたりします。麻痺や感覚障害などは左右のどちらか一側であることが多いですが、血腫の伸展の程度によっては両側性に障害が起こることもあり得ます。
上の下線部が、僕の場合、顕著に表れた症状です。
眼がぐるぐる回って、ものが二重に視え、しかも右の像は傾いている。
だんだん音が聞こえなくなる。身体中が痺れる(片麻痺でなく両方)。
急性期病院に一ケ月、リハビリ病院に二ケ月の入院ののち、退院。
今現在の、僕の「後遺症」は。
①手・脚・顔など体のいろいろな部分が表面的に痺れている。
⓶歩くとバランスがおかしくて、海中の階段を上り下りしているような感じ。
③肩が激烈肩こり状態で治らない。
④口とか舌・まぶたが痺れていて動きが悪い。軽快に動かない
いろいろあるのですが、この1年間でとくに悪化したしたわけではなく、現状維持。
その状態に「慣れてきた」感じ。
駅の階段降りるとき、手摺のそばにいないと怖かったのが、最近は真ん中をひょいひょい降りられるようになるなど、調子をこいてきた(まあ、こういうときが一番危ない、とは思います!)
とりあえず、良かったなあ!
オマケとしては、入院の一週間後にコロナに感染しました!
入院時のPCR検査は陰性だったので、普通に考えれば院内感染ですが、この検査はあてにならないので、こっちが先で、出血の原因になったのかも知れませんが、判定は困難です。コロナ自体の症状は半日で収まったのですが、以後、陽性が続いたため、転院・退院等の手続きが4週間もずれ込みました!
なので、今の僕の「後遺症」に、コロナが影響しているのかどうかも不明です。
「僥倖」を定義します。
「僥倖」とは:
「思いがけない幸運」や「意図せず体験する良いこと」といった、自らが追い求めていないにもかかわらず訪れる幸せのこと。
僕が、いまだに地引き網を引いたり、BBQを愉しんだり、恵比寿の隠れ家でオムレツを食べたりできている、「今日の日の幸せ」のこと。
ほんと、今を大事にしよう。