にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0630 起床 気分快 雨 本を読んだ、という話題です今日は。酒と薔薇の日々の合間の快楽。『ガラスの街』について。付録:鮮烈なエロ

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僕は「にこたろう読書室」というものの室長ですからして、たまには本当に本を読んだり、読んだ本の話をここに書かなければいけないのです。

 

が、このブログを書き続けている2年間を顧みても、やれ今日はクスクスを食べたとか、どら焼きの皮の是非とか、ワインは1杯目は数えないでおくとか、酒と薔薇の日々(今、鮭とバラ、と先読み誤変換した)を終活の第一目標とすることに、一点の躊躇もあってはならない、とか。

なんかちょっと当初の目的とは違う方向にコンテンツが流れているような気がします。

 

酒とバラの日々(大野城市/焼肉・ホルモン)<ネット予約可> | ホットペッパーグルメ

 

それはブログの右側のカテゴリー欄の、テーマ別の度数を見ても以下の通り。

 

歴史 (164) 美味しいもの (143) 人生 (137) 酒 (97) 天気と気温 (91) 幸せ (77) 旅行 (77) 事件 (73) 健康 (73) 見て、歩いて、よろこぶもの (69) 禁断の食レポ (65)・・・

 

これは棒グラフが降順に並んでいるのでパレート図というものが描けます。

(描きませんが)

 

読書(24)というタグが出てくるのは、45番目の順位!

 

これではちょっと、遺憾のか。

 

ん、遺憾であるの「遺憾」、それは、いかんだろ!の「いかん」とは、同じではないのか?

たぶん違うな。「いけぬ」→「いかん」と変化した音便みたいなものかな。

学校で習ったことはないな。

 

僕は小学校時代、勉強をかなりサボってた(ていうか勉強の何たるかが良くわからなかった)から。

 

 

結果として、今の自分があります。

それで最終職歴が学校の先生、というのはかなりまずいのではないか。

まあ、いいのか?

 

しょうもないこと、無意味なこと、どう見ても空虚な文章、をグダグダ書いてきてもう700字も使ってしまったのです。

(このブログの文章、僕はほとんど何も考えないで書き出しています)

 

時すでにお寿司。 - LINE 着せかえ | LINE STORE

 

本を読んだ、という話題です、今日は。

 

 

ちなみに、読書室近影。

 

 

なんかごちゃごちゃしてきたなあ。たまには整理整頓をしますかね。

あの自転車困ったな。そろそろ手放さないと。

欲しい人いるかな。ていうか乗れる人、かな。

ただし、非常に特殊。吊るしじゃないし。

ピスト乗れれば、面白いかも。

いずれ、ご紹介します。

あと、モールトンのF型フレームの美品。

これは売れるかな。

まず無いでしょう、娑婆には。

 

また、脱線しそう。

 

本というのは、これ。

 

 

「そもそものはじまりは間違い電話だった」

深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。

探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、そして意表をつく鮮やかな物語展開―。この作品で一躍脚光を浴びた現代アメリカ文学の旗手の記念すべき小説第一作。

 

『ガラスの街』 (新潮文庫

ポール オースター (著), Paul Auster (原名), 柴田 元幸 (翻訳)

 

オースター翻訳の第一人者・柴田元幸氏による新訳、待望の文庫化!

 

なんていうのかなあ、「探偵」がある男を追跡しながらニューヨークの街を彷徨して、なぜかそのターゲットの老人も彷徨して、いたちごっこの果てに・・・

という構成なので、まあ推理小説なのかなあ。

 

ただその二人とも謎の赤いノートにとらわれていて、「作者」と、「作中人物」と、「私」と、「ニューヨークの街」の境界がぼんやりしてきて、文体はまるで散文詩みたいに美しくて、最後は・・・

 

ミステリーならばこれ以上ネタバレできないのですが、ただバラすネタが無い、というか。(言い過ぎた?)

 

レヴューのこんな感想が正直なところかな。

 

個人の「存在の確かさ」などは無いんだということを、初めから終わりまで主張している小説と読んだ。話は実に面白く、そんな解釈なしでも十分楽しめるストーリー展開だとも読んだ。著者ポール・オースターが「ポストモダン」作家の名を高からしめている証左だ。

 

人も、モノも、物語も、町も、思索も、透明なガラスで仕切られた世界の中で彷徨して、不確かな存在として行き来している、みたいな世界観。

それを「ガラスの街」としてのニューヨークという実体の上に幻視する。

 

ふつう、こんなしち面倒な本は読んでられないと思うんだけど、なんかすいすい読み終わってしまいました。

 

上手い。

 

「読ませる機械=推理小説」という仕組みを十二分に活用している。

哲学エッセイみたいな形でこれを書いたら、誰も読まないと思います。

 

結論は。

 

なかなか面白かったので、この本から続く「ニューヨーク三部作」を読んでみようかな、という気になってます。

 

オースターは、1985年から1986年にかけて発表した『ガラスの街』、『幽霊たち』、『鍵のかかった部屋』といったニューヨークを舞台にした一連の作品をまとめた「ニューヨーク三部作」(1987年)で大きく評価される。

これらの作品は、謎とそれを解く手がかりとで構成された従来の推理小説とは違い、アイデンティティに関わる疑問を書き記すために、ポストモダン的な特徴を持つ彼独特の形式が用いられている。

 

そうそう、昔々。

これ流行りましたねえ。

 

存在の耐えられない軽さ(ミラン・クンデラ著 千野栄一訳) / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」 / 日本の古本屋

 

『存在の耐えられない軽さ』 ミラン・クンデラ 著 

 

苦悩する恋人たち。

不思議な三角関係。

鮮烈でエロチック…。

 

プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。

 

たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、本当に耐えがたいのだろうか?

甘美にして哀切。究極の恋愛小説。

 

フィリップ・カウフマン監督、主人公トマシュにダニエル・デイ=ルイス、テレーザにジュリエット・ビノシュを迎え、1988年に映画公開された原作小説。

 

安価 映画パンフレット 存在の耐えられない軽さ ダニエル デイ ルイス saogoncalo1oficio.com.br

 

僕は、「鮮烈なエロ」という部分に魅かれて映画だけ観ましたが。

30歳の時かな。そんなに鮮烈ではなかった印象。

 

ジュリエット・ビノシュは、フランス出身の女優。1996年公開の『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー助演女優賞を受賞、また世界三大映画祭のすべての女優賞を受賞した女優でもある。

 

今なら、活字ではとても読んでられないだろうなあ、これは。

お好きそうな方は、ぜひどうぞ!