血圧値 126/89/76 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 68.6キロ
第2話、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』。
第1話で、ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、ネビル・ロングボトム、ドラコ・マルフォイたちがホグワーツに入学したのは1991年9月1日のことでした。
その1年後、ホグワーツ魔法魔術学校の2年生となったハリー・ポッターが、親友とともにホグワーツ城で起こった「秘密の部屋」事件を解決するまでの1年間を描くのがこの第2話です。
以後、1巻1学年というペースでハリー達も、物語も、映画も成長してゆくところが面白いですね。
ハリーは1980年7月31日生まれですから、同じ世代の読者にとっては、自分の人生の進行と重ね合わせてこの物語を受け止めたことでしょう。
ところで。
僕がこどものころ、月曜夜7時のアニメ番組は「魔法使いサリー」(放映は1966年12月からの1年間)でした。
これに続くのが「ひみつのアッコちゃん」、「魔法のマコちゃん」。
ちょうど主役の魔法少女たちの年齢が僕とかぶっていたため、とても身近に感じて観ていました。
ああ、懐かしいなあ。
「東映魔女っ子シリーズ」(娘ではなく子)は、1966年から1981年までの15年間断続的に続いた東映動画(後の東映アニメーション)製作の一連の魔法少女アニメの総称です。
後に製作される多くの魔法少女アニメの基礎、原点となる一連の作品群であり、主役となる魔法少女自身の立場や使われる魔法の意義、それらにおける主人公らの心情などが、各作品によりあらゆる形で描写されています。
サリーとアッコは、いまだに知らぬものがいない、アニメ界不動の金字塔を打ち立てましたが、第3弾「魔法のマコちゃん」では、「サリー」からの視聴層もターゲットに、視聴年齢の大幅な引き上げが行われたのですが、前2作に続くような人気は得られずに放送を終えました。
ここね、ちょっとフェミニンな方向に舵を切ろうとしたのが、敗因だったのかなあ。
浦島 マコ 声 - 杉山佳寿子
深海の国の姫で人魚。15歳。魔法のペンダント「人魚の命」に願いをかけると魔法が使える。海上に出たとき、たまたま船に乗っていた青年・アキラに恋をする。
東映魔女っ子シリーズ、年次順に、キャラクター名だけ挙げましょう。
あなたは何人知っていますか?
(最後尾3名は難しいでしょう? 「マハール、ターマラ、フーランパ」、「フレール、フレール、フレール」、「ベラルル、ベラルル、ベララルラー」)
サリー
アッコ
マコ
エッちゃん
チャッピー
リミット
ハニー
メグ
チックル
ルンルン
ララベル
なんか話が脱線してるなあ。
☆
そうそう、魔法学校の話でした。
『ハリー・ポッターと賢者の石』が大成功をおさめたため、作者ローリングさんはかなりこの続編に苦心したらしいですが、結果的にはこれもまたベストセラーとなりました。
ラスボスとハリーの謎についての伏線は、第5話ぐらいまでゆっくりと回収されていきます。
その周りに、階級への反発、死とその影響、青年期の経験、犠牲、愛、友情、忠誠心、偏見、人種差別などのサブテーマが見え隠れする、一大叙事詩。
なにせ、「秘密の部屋」の話なので、この映画はあんまりホグワーツ城の描写が出てこないのですが。
おなじみクィディッチ競技場からの遠景。
例の「ライブラリー」だかの建物。
これはディテールが良く分かります。
これはばっちり、そのままです。
3Dパズルの原型師、この動画観てますね。
あの湖は凍るんですね。
きれいな画だから載せておきます。
下の3枚の写真はカメラが水平爆撃をするようにホグワーツのB伽藍の上を空撮する場面です。
映画になぜこのカットがあるのか分からないですが、貴重な情報。
左側が「天文台の塔」、右側がゴシック聖堂みたいな「教室棟」。
同じ画角を3Dパズルのジオラマで見ると、上の写真の真ん中を下から上に向かってカメラが移動する感じです。
「天文台の塔」と「教室棟」のジョイントの渡り廊下の中間部分に、清掃工場の高い煙突みたいなものがあります。
映画のほうはあまり目立ちませんが、ジオラマでは凄く主張してます。
頂上に鳩小屋みたいなのが載ってるし。
これはのちに「ダークタワー」とよばれるものなのですが、これについては次号の第3話で取り扱うことにします。
この夜景、エンディング近くのものなのですが、暗い。
例によってフォトショでちょっと弄っておきます。
視えなくてもちゃんと画はあるんですね。
これだけ複雑なコンテンツを移動視点で動かすとなると、やはり模型を使ってCG化するほうが楽なのでしょう。
これは「スタジオ東京」の模型。
この画面がそのままというわけではないのですが、こういう模型を使って撮るんだなあ、というニュアンスは伝わってきますね。
架空のホグワーツ城の景色を一望できる映像を撮影するために、美術部門はプロダクションデザイナーの1人であるスチュアート・クレイグのスケッチに基づいて1/24スケールのモデルを作りました。
城は巨大な部屋を占め、映画で撮影されたすべての中庭、野原、塔を詳細に説明しています。
塔は内部に火をつけることができました。本物の砂利と植物が風景に使われました。
86人のアーティストが制作に数ヶ月を費やしました。
以下次号。