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僕の秘仏巡行は、とりあえずお二人クリアしましたが、まだまだ先は長いですね。
そのうち、リアルお迎えが来そうです。
僕が行かなくてもね!
ともかく、お会いできたのは、このお二方。
そもそも「秘仏」って、何だろう。
Q:秘仏の定義とは?
A:通常は厨子の扉が閉じられ、そのなかに安置される仏像は拝観が許されない、そのような状態にある仏像をいう。仏の威光は閉じられた扉を通して礼拝者になお十分に届くという考え方によると思われる。秘仏には、絶対に他見を許さない長野善光寺や東大寺二月堂の本尊のような場合と、数十年に一度、一年に一度というように、時期を定めて開扉(開帳)され信者にその尊容が公開されるものとがある。
一般的には、こう説明しますね。
秘仏は日本にしか見られない風習だ、という人がいますが、それはこういう記述を見て言っているのでしょう。
元来、礼拝のための偶像である仏像を扉を閉じた厨子等に納め「秘仏」とすることは、東アジアの仏教圏の中でも特に日本に顕著な現象である。 (Wiki)
「めったに拝謁できない仏像等」という解釈規定であれば、こういう例は日本以外の国や地域にもいろいろありますね。
こんな感じ。
①チベットの秘仏 - チベット仏教の中心であるポタラ宮殿には、世界最大の仏像である「マイトレーヤ仏」が収められています。しかし、一般には公開されておらず、拝観することはできません。
②インドの秘仏 - インド北部のバラナシにある「ヴィシュワナート寺院」には、世界中から信仰を寄せる人々が訪れる「ヴィシュワナート・ジー・シヴリング」と呼ばれる聖なる石があります。しかし、この石は非常に貴重であるため、一般には公開されておらず、拝観することはできません。
③中国の秘仏 - 中国西部にある敦煌市には、数多くの石窟群が存在し、そこには多数の貴重な仏像が収められています。中でも「莫高窟」と呼ばれる窟には、多数の秘仏が収められており、一部の仏像は公開されていますが、多くは拝観することができません。
④その他いろいろ(仏教系以外でも秘密の神像なんかはあるでしょう)
露天にほったらかしてある仏像を隠して見せないわけにはいかないから、「扉を閉じた厨子等に納めて」おける状況でないと、秘仏にできません。
日本の場合、こういう「秘匿と開帳」みたいなシステムが、よくある風習・習慣として、あるいは文化的制度として継承され続けている、という点が独自であるということでしょう。
日本には昔から尊い高貴なものを視覚から遮蔽するという風習がありますから、仏教が国風化されていく過程のなかで、仏像の尊厳をより高めるために、秘仏という発想が起こってきたのかも。
ではそんな日本独特の風習である秘仏がいつから始まったとか、その明確な要因についてはまだ研究が進んでいないとのこと。さらに日本古来の宗教である神道からの影響があるという説もあります。
公開時期は、年間の一定期間公開のものや特定の日に決められた日のみ公開するもの。数年・数十年に一度とか、原則非公開、さらに写真すら公開されていない絶対的なものまである。これは「絶対秘仏」と呼ばれますね。
三十三年に一度、というのは観音様に多いですね。これは観音菩薩の三十三の請願に因むものです。観音様は衆生の様々な願いに対応して33種の変化をして現われ給うので、オリジナルに戻るのが三十三年目、ということなのでしょう。
僕たちは、一生で3回、拝めるかどうか、ということですね。
ありがたや!?
仏像の種類により秘仏が特定されているというわけではなく、鑑真や聖徳太子など仏像ではない像も秘仏扱いになっているところもあります。
結果として、秘仏になったことで外気に触れることなく、保存状態が良くなったことで、当時ままの採色も鮮やかに残った美しい姿が見られるのは確かです。
「秘仏」の歴史的展開については、また、別稿で考えたいと思います。