にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0530 起床 気分快 晴 季節は秋から冬へ。またハロウィンがやってきます。台風とともに?

血圧値 112/82/64 酸素飽和度 98% 体温 36.3℃ 体重 66.7キロ

 

寒いけど、快晴。外気温は9℃です。

 

本州は紅葉が進み、初霜・初氷・初冠雪など、気象の初物の便りが毎日のように届いていますが、南の海上はまだ夏。フィリピンの東海上熱帯低気圧が、今後24時間以内に台風(22号)に発達し北上するらしい。月末頃は、暴風域を伴い、沖縄の南に進む予想だそうです。

 

ハロウィン台風かな。

 

ハロウィン祭の前身はケルト人による「サーウィン(Samhain)」という新年を祝う行事で、記録を見ると非常に質素なものだったらしいです。

カナダ、ノバスコシア州アンティゴニッシュにある聖フランシスコ・ザビエル大学の教授でケルト研究が専門のケン・ニルセン先生とかその他の先生によれば。

 

フランスのコリニーで1890年代に発見されたケルト人の青銅製の暦の分析から、サーウィンは少なくとも2000年前には既に行われていたことがわかっている。それは、収穫と狩猟が一段落する時期にケルト暦の1年の終わりを祝う祭だった。

祭りに合わせて牛などの家畜を解体して皮を剥ぎ、祭りの期間中はその皮を身に付けて儀式を行ったと言われている。キリスト教以前の原始的な自然崇拝に関連した祭りであった可能性が高い。

 

サーウィンは、死者を偲ぶための夜でもあった。その夜、死者の霊は生者と共に過すと信じられていたのである。ここでも儀式の詳しい内容は不明だが、数百年前には、サーウィンで家族が先祖のために食事を供え、時には食卓まで用意していたという。

 

お盆であれ、お彼岸であれ、文化圏は違っても、こういう農事歴の境目に、異世界が接近・交流するというイメージは、良く見られることですね。非日常の時空が立ち現れる時期。

 

それに感応して、なにやらワクワク気分が高揚して、お酒飲んで踊ったり、ハードなコスプレしたり、痴漢しちゃったり、軽トラひっくり返したりするんだなあ。

サーウィンでは生者と死者の境界が消え去っていたのと同じように、男女の境界も無くなっており、若い男性は女装し、女性は男装していたという。例えばウェールズでは、ハロウィーンに女装していたずらする若い男性の集団は“鬼婆(hags)”と呼ばれていた。またアイルランドの一部では、古代ケルトの生殖の象徴であるレア・バーン(Lair Bhan)という白馬の扮装をした男性が、サーウィンで集団を率いて賑やかに行進していた。

 

まあ、良いことではないけど、そういう普段抑圧されているエネルギーの発動というものは、いろいろな形で表出するのですね。これは、ある意味人間社会として自然な現象だと思います。善悪という倫理的な尺度を越えて存在し、発動するもの。

 

ただ、「渋谷ハロウィン」に関しては、ちょっと別の社会現象である可能性もあるかな。



こういう感じの批判がありますね。要するに、アンコントロールな暴動の範疇である、という観察です。ゴミとか捨てるし。

 

日常を離れ、非日常を楽しむことは良いことです。それが、各地にある「祭り」です。ただ、多くの祭りには伝統と長い歴史があり、主催者がいて、ルールがあり、そして地元の人が中心に動いています。その結果、混雑があり、多少の羽目を外した行為はあるものの、限度をわきまえ、社会はそれを認めます。ところが、渋谷のハロウィーンは違います。多くのトラブルが起きています。

今年はどうなのかな。ちょっと観察に行ってこようかな。
悪魔の帽子なら持ってるよ。