にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0540 起床 気分並 曇 ウルトラマンは阿弥陀仏であり、光の国は西方浄土であること。

血圧値121/76/68 酸素飽和量 97% 体温 36.4℃ 体重 68.0キロ
曇りで涼しい朝です。天気は毎日変化します。

6月の花と言えば、紫陽花。目黒通りの歩道の傍らにも咲いています。これは昨日の様子。
良いお天気でした。今朝はちょっと雨模様。
青や紫など清潔感のある彩りが特徴的な紫陽花ですが、実は「移り気」という意外な花言葉を持っています。
これは、なかなか意味深長。
英語ではCapriceなのかな。「気まぐれ、移り気」。思い付きで行動を起こす傾向を指すが、「わがまま」が原因であることを示唆することが多い、そうです。要、注意!

音楽では〈奇想曲〉とか〈狂想曲〉という変な単語に訳されますね。意味合いは時代により異なり、(1)17世紀のカプリッチョはリチェルカーレやファンタジー(幻想曲)などと共に初期フーガの一形態とみなされるが、比較的形式に拘束されない自由な模倣スタイルを示しているようですね。(2)19世紀以後には、ユーモラスな表情や気まぐれな性格をもつ小曲にこの名が用いられた。


滋賀の友人が珈琲を焙煎して送ってくれました。
ブラジル・サントスとタンザニア・キボー。ありがとうございます。

フィルムで封印されてる

さて。

今日、考察したいことは、これを見ていただければ分かります。

ウルトラマンは仏様顔である。ていうか、そのまま阿弥陀様である。(上のモデルは金剛力士かな。下左は弥勒です、あしからず。)
なぜなら、遥か彼方、光の国から秒速でこの世にやってきて、困っている人間をほぼ無償で助けてくれます。
3分間しか居られないけど。(この有名な弱点、『ウルトラマン』の劇中では時間が明言されたことはないらしいのですが、当時の雑誌や怪獣図鑑にはハッキリ書かれていて、子どもたちには浸透していました。この設定は、テレビドラマの放送の尺が25分しかなかったのが原因かも。ボクシングの試合が1ラウンド3分間だから合わせようというのが実際のところらしいけど。)

ありがたや。なぜこんなに良くしてくれるのかは謎です。
まあいいや。お願いしちゃおう。

人間だって『ウルトラQ』の時代は、満身の力を振り絞って怪獣たち(だいたいは人間の業が顕在化したもの)と対峙していて、なんとかぎりぎり持ちこたえていたわけですが。
ウルトラマンが偶然降臨してから、丸投げ、完全に頼りきりになります。こういうのを絶対他力本願といいます。

これで明らかなように、ウルトラマン(外宇宙から来た救世主)は阿弥陀仏であり、光の国(M78星雲系。ウルトラシリーズには金城哲夫上原正三といった沖縄出身のスタッフが深く関わっていることから、78は那覇のもじりであるという説が存在します。ニライカナイ琉球では東方の海上浄土のことです。)は西方浄土です。
なお、実在するM78はオリオン座にある反射星雲で、地球からの距離は1600光年です。

阿弥陀様の早来迎を、もう一度確認。
これは一人ではなく、大艦隊で来てますね!

もう一丁。これを思い出す人もいるかな。

不老不死の国、月からの「お迎え」のシーン。

怪獣はたいてい人間の煩悩(科学技術や高度経済成長の発展神話)が原因で生まれたものであり、地球外巨大生命体として本来は怪獣たちとシンパシーをもつはずのウルトラマンの心は、なぜか無償の慈悲の心として、怪獣にではなく、地球人にこそ向けられています。

これはウルトラマン自身の矛盾であり葛藤でもある、と思われますが、旧作ではほぼ顕在化しませんでした。まあ、人間の側のご都合主義。

ウルトラマンと言えども。やはり内面に悩みと疑問、葛藤があるのであり、それを無視してシン・ウルトラマンが精神的に健康でいられるほど、現実は甘くないでしょう。
おそらくその辺が、テーマとなるのかな? 観ていないので知らんけど。

前回のムック、Pen(ペン)2022年6月号[初代からシン・ウルトラマンまで ウルトラマンを見よ] では、
この問題について、椹木野依(美術評論家)と中沢新一(人類学者)がコラムでちゃんと考察しています。

19世紀的な、勧善懲悪的倫理観、産業革命と技術革新とに裏打ちされた科学・進歩主義、一見明るい希望と忍び寄る闇との相克。
こういう土台が、すでに崩れ去った感のある現代社会・令和にあって、ヒーローは何と戦うのか、戦わないのか。そもそも存在できるのか。

考えてたら、頭が、ぐるぐるしてきました。脳出血後遺症のせいもあるかな。

午前中、二胡のお稽古に行って、松脂を購入。持ってたやつ、どこかへ行っちゃったんです。
まあ、もうちいさくなってたけど。

GUILLAUME ギョーム 松脂 ロジン アルミ缶