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『第3話 ハリーポッターとアズカバンの囚人』
前作から1年半ぶりとなるシリーズの第3弾。
ホグワーツ魔法学校に通う、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は無事3年生に進級。
ところが新学期早々、学校でまたまた謎の怪事件が発生。
恐ろしい脱獄囚と吸魂鬼ディメンターの魔の手という新たな悪者の出現により、ハリーの身に危険が迫ります。
このポスターの右端で覗いている人が鍵ですね!
魔法牢獄アズカバンから脱走した囚人の騒動を通じて、ポッターの両親の死にまつわる真相を知らされる1年間が描かれます。
めでたくも「魔法生物飼育学」教授に昇進した森番のルビウス・ハグリッドがお世話をしている誇り高い魔法動物、ヒッポグリフのバックビークが大活躍します。
このバックビーク、ドラコを傷つけたと因縁を付けられた件に関して処刑されることが決定されてしまうのですが、刑執行の直前、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人はひそかにハグリッドの小屋を訪ねます。
珍しい、南門から見たホグワーツのA伽藍の風景です。
左上にストーンサークルのような石造物が見えます。
ケルト文化の痕跡です。
『ハリーポッター』の世界線は、古代ケルトの魔法と妖精の民俗を土台にしているからです。
この石のところで、ハーマイオニーがマルコをぶん殴りました。
(台本では平手打ちだったそうですが、本番ではグーで殴ってます! なので本気で驚いています)
写真の中央に見える「時計台の塔」から「ホグワーツ橋」(この絵では隠れていて見えません)という木製の長い橋を渡ってハグリッドの小屋へ行くところです。
ホグワーツ橋は、こんな感じ。
有事には簡単に切り落とせそうですね!
(死の秘宝2でネビルたちが爆破しちゃいます)
橋の下は深い谷。
橋の上のハリーとルーピン先生。
ホグワーツ橋の撮影用セットが「東京スタジオ」で観られます。
この橋の初登場が『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で、撮影の際は橋の一部のみが建設され、ほかの部分はCGで制作されました。
展示されているのは拡張したもので、橋を歩くこともできます。
ハグリッドの家は『アズカバンの囚人』でこれまでと全く風景が変わっています。
『秘密の部屋』までは平地(禁じられた森の近く)にあったのに山の中腹のような場所に移りました。
ハリ・ポタシリーズでは作品ごとにロケに使われる建物が変わることは良くあることです。
これは「東京スタジオ」にあるやつ。
ちなみに、著者ローリングさんは、彼女が所有するスコットランドの敷地(Perthshire州Aberfeldyにある、19世紀に建てられた、敷地面積 162エーカー(約655,000㎡)の豪邸)内に石造りのサマーハウスを建設する計画を立てているという情報がありました。
計画中の建物は、「ハグリットの家」にとても似ていると言われています。
彼女はその家と土地を2002年に、£1.9million(約35億円)で購入しました。
そして、現在の夫であるDr Neil Murray氏とその屋敷のライブラリーで2001年12月に結婚しました。
もう出来ているはずですから、ハリポタの重要な聖地として、たくさんの人が訪れるのでしょう。
☆
さて、ここで重要な情報です。
前回にも触れた「ダークタワー」の上空を飛ぶヒッポグリフのバックビークとハリー。
このシーンはこの映画の中で、昼と夜の2場面で描かれます。
「天文台の塔」の隣に、やや不自然な高さでそびえていますね。
ハリー達はハーマイオニーの「時間時計(タイムターナー)」というタイムマシンのような道具を使って、処刑直前のバックビークを助け、さらにこのダークタワーの頂上の牢屋に監禁されている「ある人物」を救出します。
救出は夜中に決行されますので、やはり真っ暗です。
お約束のフォトショレタッチ。
見事、救出に成功!
ダンブルドア校長の暗示した、「一つならず」、救える命があったわけですね。
このエピソードが第3話の最重要な場面なので、舞台としての「ダークタワー」がクローズアップされたわけです。
結論。
3Dパズルジオラマは、『ハリーポッターとアズカバンの囚人』の時点、つまり1993年のホグワーツ城の姿を示している。
根拠は、ダークタワーの形状、天文台の塔の向きと形状、ライブラリーの建物の存在、の3点です。
そして前掲のこの絵地図はまさにその時期を描き留めています。
解像度を上げて再掲します。
(ただし23番レイヴンクロー塔の位置は誤りであると思います。これは別稿で)
ついでに書きますが、「スタジオ東京」のクィディッチのコーナーには、ホグワーツ城の書き割りの前に観客スタンドが設置されています。
ここは体験型展示スペースになっており、ツアー客が選手たちに声援を送る姿をカメラで撮影。映画の中の試合シーンに組み込んだ映像がモニターに表示されるのです。
僕もやったことがありますが、監督姉さんが撮影に際していろいろ指示を出してくれます。なかなか面白いです。
上の地図で確認すると分かりますが、観客スタンドからはホグワーツ城をこの画角で見ることはできません。場所が違います。
わざとこうしたのかなあ。
お城が綺麗に見えるから。
まあ、良いのか。
最後にもう一つ。
Harry Potter ハリー・ポッター
ノーブルコレクション(The Noble Collection)
statue Hogwarts Castle
ホグワーツ魔法魔術学校 ジオラマ フィギュア
市販されている模型の中ではとても精度の高いものですが、時代考証もまさに1993年のホグワーツ城の姿を再現しています。
「フクロウの塔」と「ボート小屋」までカヴァーしているところが秀逸。
スペースがなくてもお金がある、という人はこれを購入されるのが良いかも!
以下次号。