にこたろう読書室の日乗

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0630 起床 気分快 晴 【荷風セットを食べる】№03 目黒区鷹番(学芸大学駅) 松月庵 20240125

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今日は、いよいよ王将戦第3局。

まだ対局が始まらないし、2日制だから、決着がつくのは明日の午後から夜にかけて。

この前みたいに、お昼前に終わってしまいそうになって、両者とも気を使って長考して時間を消費してみたり、なんていうこともあるかも。

 

というわけで、ちょっと前のことですが、「荷風セット」を食べるの第3弾。

 

0600 起床 気分快 晴 【荷風セットを食べる】№01 目黒 鷹番 朝日屋 20231230 - にこたろう読書室の日乗

 

 

「松月庵」、とても懐かしい名前。

僕が生まれた、目黒の清水町というところに、この名前のお蕎麦屋さんがあって、うちの店屋物の出前は、たいていここか、その近くの町中華の「三喜」という店でした。

 

 

清水町は現在の町名では目黒本町。消滅したのは1966年(昭和41)。僕が7歳の時か。

由来になっている清水池は、今も清水池公園内に残っています。

僕の公園デビューは、たぶんここです。

 

今は、実家ともども、もうありません。

まあ、60年近くも前の話。

 

学芸大学駅の西口を出て、都立大学方面へと線路沿いに行ったところにある「松月庵」に行きました。

存在は昔から知ってますが、訪れるのは初めて。

荷風セット」を食べる。

 

 

昭和のたたずまい。

まるで、「僕の松月庵」と瓜二つです。

 

写真

写真

 

カツ丼を発注。

 

 

待ってる間に、まずは、お酒熱燗と卯の花を注文。
癖の強い箸袋です。

 

 

まったりとした、この待ち時間が良いですねえ。

ちなみに、お蕎麦屋さんでお酒というと、かなりの鉄板でこの菊正ですね。

いつから始まった風習なのかな。

 

神田「やぶそば」に置いている日本酒は、創業以来、菊正宗一筋。

この辺りがルーツかも。

 

卯の花、ほんのり甘くて、お酒に合います。

 

着丼!

 

 

お新香とお吸い物付き。

荷風セット」の条件クリアです。

 

 

良い感じ。

 

豚肉に黒胡椒を叩いていますね。

あり、かな。

 

思うのですが、最近はグリーンピースってものはトッピングしないのかな。

昔は、標準実装で、子どもは嫌いだったりしたんだけどなあ。

昭和のトレンドだったのか。

 

ところで、「松月庵」って、東京近郊のいたるところにありますよねえ。

 

「東京松月庵麺類協同組合」という暖簾会のホームページ(これは今、どこを探しても出てきません)によれば、2010年の時点で、東京・埼玉・神奈川・千葉に108店舗あったようです。

 

赤坂松月庵/ホームメイト

 

一般的な松月庵の商標です。

「松に月」のロゴ。これは東京松月庵麺類協同組合に属しているという証。

正統なる松月庵系です。学芸大松月庵はこの商標を用いていません。

ちょっと違う系譜なのかな。

 

この「松月庵の起源」問題については諸説あり、検討を要します。

 

よく引用されるのは次の話。

 

松月庵の創始者は壁谷(かべや)一族。大正末期から昭和初期あたりに、愛知県蒲郡市から壁谷性の青年が上京してきて、そば屋を始めます。これが当たり、壁谷氏は一族を東京に呼び寄せ、一族や従業員たちをどんどん暖簾分けさせます。結果、東京を中心に松月庵がたくさんできました。

 

現在のすべての松月庵が壁谷一族というわけではありませんが、壁谷一族の流れを組む店主も多いようです。

 

他にも、こういう説が。

 

蕎麦屋「松月庵」の創業者は愛知出身の「松山竹助」とされ大正9年(1920年)に上野動物園裏の門前で創業が始まりと記録されている。

店は現在既に閉店しているが、その系列店が現在の上野池之端「松月庵総本店」に繋がるようた。川崎大師前の「松月庵」との関連性は不明。

 

上記の「川崎大師前の」「松月庵」に至っては、「1884年(明治17年)、川崎大師平間寺のお膝元に創業した川崎大師 松月庵」とうたっているので、けっこう混沌としています。いずれまた、考察する機会があるでしょう。