にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0600 起床 気分快 晴 藤井聡太的現在、について。「新手一勝」の壁を悠々と乗り越えるのかな。まさに「名人に定跡なし」の実践。

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将棋・王座戦

 

王座戦中継サイト さん

 

藤井さん、後手番をブレイクして、一勝一敗と五分の星。

たぶん、次勝ったほうが制覇なんじゃないかなあ。

 

違うかな。

 

ともかく、期待通りの大熱戦。

軍曹、頑張ってるなあ。

藤井さんも愉しそうだし。

 

そう、この人愉しそうなんですよね、将棋指すのが。

だからいくら対局日程が過酷になってきても、気にしないみたい。

相手の永瀬拓矢王座も、そういうところあるし。

 


「角換わり」の後手番で、「右玉戦法」の新機軸を提案した藤井さん。

この形で先に攻める、というのはたぶん新手。

移動した自分の玉頭から動く、というのは驚きの発想。

まさに「名人に定跡なし」の実践。

 

 

このあと、桂馬をさばいてから△7三金型で左金も玉側に寄せてきたユニークな形に。この形が流行すれば、藤井流右玉や藤井式右玉などと呼ばれるのでしょう。

 

「新手一生」(「人の指した手は指さない」と広言した棋界の勝負師・升田幸三が生涯の目標とした言葉。定跡にとらわれない新しい将棋の指し手の創造に、自分の一生を賭ける、というのだ。)は昭和の哲学でしたが、現代将棋はなんと、「新手一勝」。

 

一回しか勝てないんじゃなあ。

どこで出すかがそれこそ「一生」を左右しますね。

 

この将棋、敗勢を意識したところからの軍曹の驚異の粘りが賛否両論。

決着がついたのは215手目。43手分も粘ったことになる。

 

でもね、この一局には永瀬さんの一生がかかっていたから、はいそうですか、と投了なんかしてはいられません。

 

勝負、というものを見せていただいた気がします。

 

藤井七冠勝ち1勝1敗に 王座戦|au Webポータル国内ニュース

 

投了図。

 

入玉で点数勝負でも勝っているけど、詰ましにいくところが、藤井流の心意気。

ひとつだけ、軍曹の捨て身の罠があったからね。(入玉宣言法問題)

 

なんで投げないのか、というブーイングがあったけれど、この人は勝ち目ゼロの勝負はしない人です。

その辺、藤井さんは、長いつき合いで分かってるのでしょう。

 

それで、次局がいよいよ天王山。

今月27日に名古屋市で行われます。