血圧値 119/83/74 酸素飽和度98 % 体温 36.4℃ 体重 67.5キロ
目黒通りの中ほどに、油面交差点というところがあります。
碑文谷と並ぶ難読地名ですが、「あぶらめん」と読みます。
アブラギッシュな顔、ではなく、菜種「油」の産地で、それを寺社に提供していたおかげで年貢を減「免」されていた、みたいな意味らしいです。
母校の不動小学校と油面小学校は同一区域で、いろいろご縁がありました。
目黒第4中学校では合流したし。
ここが油面の交差点です。
正面の道を入ると「油面地蔵通り商店街」となります。
目黒通りを左に行くと、この前触れた清水町や鷹番を経由して、都立大学駅・自由が丘方面に繋がります。
この地図を見ると分かるように、油面地蔵通りは、北上して名刹祐天寺へ向かう「ゆうてんじみち」でした。目黒通りは西進して二子の渡しに向かいますが、途中分岐して、九品仏浄真寺へと通じる「くほんぶつみち」でもあります。
つまり、この交差点は江戸時代に二つの重要なお寺に行く道が分岐する地点であったのです。
なので、ここには道しるべがありました。
それはお地蔵様と道しるべの石塔で、この交差点の南側の角の、小高い土手の上にありました。土手の上に総高2m以上もある高い地蔵が祀られていたので「高地蔵」の名が生まれました。
昭和9年に、目黒通りの道路拡張のため、この商店街の中ほどの角に移転されました。
そのため「油面地蔵通り」の名前が生まれました。
このMAPは油面地蔵通り商店街振興組合が2016年12月に作ったものなので、いまはここからさらに変化しています。
中ほどの分岐の角に、お地蔵様が安置されています。
このお地蔵様を載せる台石に刻まれた(右面)「是より右ゆうてん寺」、(左面)「是より左九ほんぶつ」の文字から、この像自体が道標でもあったことがわかります。
先ほどの交差点に置かれていた、本来の役割ですね。
また、この地蔵の左側に「南無阿弥陀仏、祐天寺、祐東、文政元年」と刻まれた名号碑が建っています。
これも祐天寺への道しるべの一つです。
さて、今日はこれからこの地蔵通りを北へ進んで、祐天寺まで行きます。
このルートは初めて歩くなあ。
祐天寺は、僕が子供のころからあまりに身近な存在でしたので、これまであまりちゃんと訪れていなかった気がします。すみませんでした。
仁王門や境内、本堂と歴史が古く多くの参拝者が訪れます。この寺院は商売繁盛や無病息災、家内安全、火消しなどにご利益があり地域で人気の寺院です。
区教委の解説はこんな感じ。
祐天寺は、浄土宗の寺院で、総本山は京都の智恩院。開山は芝増上寺第三十六世法主の祐天上人である。
高僧として名高かった祐天上人は、下目黒善久院で念仏を修行した因縁から、この地に念仏道場を建立したいと念願したが、果たせず享保三年(1718年)他界した。
その高弟祐海上人が師の遺志をつぎ、江戸幕府に熱心に願い出た結果、八代将軍吉宗はその願いを入れて特別の保護を加えたので、享保五年(1720年)に本堂などが完成し、祐天上人の没年を開山とした。さらに享保七年(1722年)には、将軍家から「明顕山祐天寺」の山号寺号を授けられ、以後、目黒屈指の名刹となったのである。
立派な門には仁王像が。
本尊は祐天上人像(本堂安置)と阿弥陀如来坐像(寄木造、阿弥陀堂安置)。現在の本堂は、元々は常念仏堂として建立された堂宇を再建したものだそうです。
とても充実したホームサイトがありますので、ご参照ください。
目黒駅方面に出たいので、山手通りに向かって駒沢通りを東進し、恵泉バプテスト教会から目黒川方面に下ると、「さざれ石」のお社、中目黒八幡神社に行き当たります。
気合が入った細い坂道の途中に、突然現れる神域。
創建年代不詳。新編武蔵風土記に「中目黒鎮守八幡宮」とある。古老によると名主達が輪番で御神体をご奉祭したと言われている。境内樹木などより江戸初期には創建されていたであろうと思われる。
Wikiの解説は、こんな感じ。
さざれ石は、もともと小さな石の意味であるが、長い年月をかけて小石の欠片の隙間を炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化鉄が埋めることによって、1つの大きな岩の塊に変化した「石灰質角礫岩」を、日本の国歌である「君が代」の歌詞にある巌(いわお)であるとして、この岩を指してさざれ石と呼ぶことも少なくない。
僕は裏門から入ってしまったので、こちらが正面の鳥居です。
この後、目黒通りへ戻って、ピカソ 目黒駅前店で、こんなものを購入しました。
そして、今日の丸栄ベーカリーは、こんな感じ。
カップケーキはオマケでいただきました!
思えば、僕は若水幼稚園に通っていたのですが、丸栄さんでお昼のお弁当を買って持って行ったような記憶があります。
あと、清水の交差点から、南側に稲荷通り商店街というのがあるのですが、そこのお肉屋さんがやはり昔からある秀逸なお店。
冷めた時がベストになるよう計算されて揚げられている鳥の唐揚げ。味が落ちつき、角が取れ、少ししなった衣も逆にいい。惣菜的唐揚げとしては理想の形。メンチカツも時間を置いて食べたら、もっとおいしいらしいです。
2つはオーヴンで焼いて、3つは常温で食べました。
常温(ほど良く冷めた)はたしかに、お弁当とかに入っていても、美味しいと思います。
今度は揚げたてを買って、比べてみよう。
おしまい。