血圧値 130/82/85 酸素飽和度 98% 体温 36.5℃ 体重 69.6キロ
パリで、オリンピックが始まりました。
パリ五輪は日本時間27日午前2時30分(現地26日)に開会式が始まった。史上初めてスタジアム外で行われ、映像を使った演出やリアルでの聖火リレーの様子がなされる中、選手たちはパリ中心部を流れるセーヌ川を船で6キロをパレードして続々と入場している。
個人的には、いまひとつ盛り上がりに欠けるなあ。
体操女子とか乗馬女子とかが密告されて出場辞退とか、あんまりいい印象じゃあないし。
開会式、野外で初めてやったら土砂降りだし。
事前のこんな懸念が的中。
「開会式の芸術監督を務めるトマ・ジョリー氏によると、環境に配慮し照明等の使用を避ける目的で、夕日などの自然光を用いた演出が多く用意されているため、雨や曇りによってそれらへの影響も考えられる」
エッフェル塔とセーヌ川をどうしても使いたい、という気持ちはわかるけど、フルオーケストラに屋根のないあの滝のような雨のなかで弾かせるというのはデリカシーがなさすぎる。
セリーヌ・ディオンの「愛の賛歌」の伴奏ピアノはこんな感じ。
マリーアントワネットが幽閉されていたコンシェルジェリーで生首持った貴婦人が踊り歌う血飛沫ロックとか。ふつう、これやるか?
「ほとんどの競技が始まっていないにもかかわらず、選手村のメインレストランで提供される料理の量に問題が生じた。ケータリング会社やサプライチェーンへのプレッシャーが高まっている」
英国選手団が選手村の「食料不足」を理由に、自国からシェフを招聘したと、英高級紙『The Times』が伝えている。同紙は「 五輪選手村で選手に生肉提供」との見出しで記事を公開。それによると、十分な食料が用意されておらず、なおかつ調理されていない肉が提供されていたため、英国選手団が選手村での食事をボイコットしたという。
飯もない!
英国人に飯の味をうんぬん言われるとは!
これは控えめに言って、最悪。
なんだかなあ。
まあ、選手村の飯がまずい問題は、毎回、どこの国がやっても言われてきたんですけどね。
☆
パリで前回開催したのは、ちょうど100年前だそうです。
関東大震災の1年前か。
パリで行われるオリンピックは、これまでに3回開催されています。
③2024年パリオリンピック - 第33回夏季オリンピック (今、ここ)
1900年のオリンピック!
「Paris 1900」って呼ぶんですね。もろに世紀末の開催だ。
「世紀末」だけにかなりぶっ飛んだ内容です。
この大会は万国博覧会の附属大会として行われたため、会期が5か月に及ぶことになったそうで、大会運営も混乱をきたし、メダルが与えられたのは、クーベルタンが運営に関わった陸上競技のみで、このメダルが実際に選手に届いたのは2年後の1902年のことであったといわれています。
現在ではこの大会の陸上競技のみがオリンピックであったと公式に定められ、歴史の浅いオリンピックの黎明期を物語るドタバタな大会だったらしい。
変わった種目が行われた大会として語り継がれていますが、こんな感じ。
鳩を使う競技
凧揚げ
魚釣り
綱引き
とくに「魚釣り」が気になりますよね。
セーヌ川で鯉などを釣り、2日間で釣り上げた魚の重量で順位を決める、というものだったそうです。どの位の国が参加したのかはよくわかりませんが、参加国の代表はどうやって決めたのか?だいたいセーヌ川にそんなに魚がいたのか?
しかも重量で勝敗が決まるというルール。大物狙いでいくか、釣りやすいサイズを大量に釣るか。ちなみに、シドニー五輪では魚釣りを競技にする案は出たものの、実現はしませんでした。(こっちはトローリングだったのかも)
そして「凧揚げ」。
日本では今でも各地で凧揚げ大会が存在しますが、この時はリンピック競技になったのですね。凧の大きさや形状に規格が存在したのか。競うのは高さなのか、それともいわゆる「けんか凧」なのか、「連凧」なのか。
実施されたという記録はあるものの、細かいルールがあまり判っていません。ですが、パリの空を各国の凧が乱舞する光景は、シュールで美しいかもしれない。
「鳩の競技」は二つありました。
ひとつは「鳩撃ち」。
野生の鳩をどれだけ打ち落とせるかを競う。金メダリストは21羽を射殺。全体で300羽の鳩が犠牲になり、さすがに残虐的だと非難され、この大会のみの競技となりました。
もう一つは「伝書鳩」。
現代でも伝書鳩をルーツとした鳩レースは盛んですが、今のルールは鳩がスタート地点から遠く離れた自分の鳩舎へ帰還し、計測器で最高分速を出した鳩が優勝になります。
ところがこの当時の「伝書鳩」は競技の結果が今でも発見されていないそうです。帰還率も謎のままです。
「綱引き」は1900年から始まって、以後5回行われている。
まあ、これは分からないでもない。運動会には付きものだし。
その他、こんなものも。
「ウマの走り幅跳び」。
選手は人間ではなく、馬であり1900年の大会では17頭が参加した。
これは「女子のゴルフ競技」。
こんなところはなかなか開明的だったのかな?
ともあれ、今回のパリ大会もいろいろ突っ込みどころ満載ですが、そもそもパリの人たちは、昔からこんなだったんですね、納得。
まだまだ、波乱万丈、いろいろな事件が起こるのではないかなあ。