血圧値 128/83/80 酸素飽和度 99% 体温 36.2℃ 体重 68.1キロ
東武博物館、続きです。
もう二度と再び、列車が走ることのない、風景。
廃線跡。
とくに廃線跡マニアでなくても、心惹かれる風景ですね。
今回、東武鉄道の歴史を初めてつぶさに観察して、二つの廃線跡に興味を持ちました。
その一つ目は。
➀佐野線の終着駅、葛生駅の先に続いていた会沢線のこと。
今は無き、上白石駅の風景。
一瞬、はっとする名前ですが、東武線の、いまは佐野線と呼ばれる支線のさらに先に延びていた会沢支線の貨物駅でした。
東武会沢線は石灰石、ドロマイト等の運搬用に設けられた、佐野線の終点葛生駅から第三会沢駅に至る東武鉄道の貨物線です。
ひとことで言うと、ドロマイトは海底のサンゴが長い時間をかけて鉱物に変化したものです。
ドロマイトは、カルシウムとマグネシウムの炭酸塩鉱物で、イタリアのドロミテ山脈、カナダと米国の国境にあるナイアガラ断崖、英ドーバーにある断崖ホワイトクリフなどを形成しており、1億年より古い年代の海底堆積物に非常に豊富に含まれている。
だが奇妙なことに、現代では海水の蒸発時に散発的にしか形成されず、実験室条件下で生成するのはほぼ不可能だ。成長が難しい鉱物が、厚さ数kmの堆積層や地形全体を形成しているというこの矛盾は、地質学者らの間で「ドロマイト問題」と呼ばれていた。
ドロマイトは、石灰石が取れる山のふもとであれば、世界中どこでも採取することができます。
日本でも北海道から沖縄までどこでも取れますが、葛生でとくに多く採掘されているのです。
そして、どうやらこのカルシウムやマグネシウムが、身体に良いバランスでドロマイトに含まれているらしい。なので、健康サプリメントなどの成分表に、ドロマイトの表記が見られます。
ところで、「上白石」と言えば。
言わずと知れた、才媛姉妹。
でもこちらが出身ではないみたい。
鹿児島県で生まれ育ち、小学1年からの3年間は家族とともにメキシコで生活する!
お姉さんは「君の名は。」ね。
このお名前は、鹿児島に出自のある、とても希少な姓のようです。
葛生➀、という場所に僕は行ったことがありません。
今は終着駅ですから、線路はこの駅で途切れています。
何とも言えない、寂寥感。
少し哀しい、は美しい。
ぜひ、訪ねてみてみたいですね。
なんと、浅草駅始発の豪華特急列車が、葛生との間で一日1往復だけ運行されています。
「リバティりょうもう」
これはぜひ、乗って見みたいな。
ただ、浅草発は夜便で、葛生発は朝便。通勤対応なのです。
これはちょっと使いにくいかなあ。
いずれ行く巡行地の候補としてフラグを立てておきましょう。
佐野線の運行形態
特急「リバティりょうもう」が朝の葛生発浅草行きと夜の浅草発葛生行きで設定されているほかは、すべてワンマン運転の普通列車のみの運行である。
普通列車は朝の始発列車が佐野発館林行きの運行であるほかは館林駅 - 葛生駅間の運行である。
1時間に日中は1本、朝と夕方は2~3本程度の列車が設定されている。
ただ、今年3月のダイヤ改正で、一部500系が200系に先祖返りしたという情報があるのですが、この葛生行きはどうなってるのかな?(たぶん3両編成のままでしょうが)
上白石駅は上記地図中の⑦の地点。
鉱山から石灰石を掘り出して運搬してくる2本の貨物線の合流点として、東武鉄道内で最大の貨物集結地として栄えた過去。
詳しい地図は、こんな感じ。
石灰とドロマイトの町、葛生。
じつは「葛生原人」という化石人骨が発掘された場所、として僕たちの年代の人には懐かしい地名なのですが、これはじつは盛大にやらかした間違いであった、という落ちがついてます。教科書にも載ってたのに。
これはまたいずれ、触れましょう。
そうそう、葛生に行ったことがない、と書きましたが、二駅戻った田沼駅の近くの、「加賀フィッシングエリア」という釣り場には、何回も通ったことがあるのです。
僕のフライフィッシングの修行場のひとつでした。
ここもまた、再訪のフラグを立てておきましょう。
以下次号。