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チャットくんを鍛えるシリーズ。
今日は、創作講座。
Q:「コオロギ食」という言葉を使って俳句を作って。
A:秋の風 コオロギ食べる 山の家
(Aki no kaze, koorogi taberu, yama no ie)
Translation: Autumn wind, eating crickets, mountain home
うん、まあまあかな。
英文もついでに作るのか。ただ「こおろぎ:蟋蟀」は一応秋の季語だから、ちょっと重複が気になるかな。
ちなみに、タイではこんな感じでテーブルに載るらしい。
ヨーロッパイエコオロギの揚げ物。
【閲覧注意】(もう見てると思いますが)
(ちなみに、「昆虫なんか食べられない」と言う人で、桜エビなんかは平気で食べてる人は、自己矛盾しています。今度しみじみと見てごらんなさい。おんなじものだ!
要するに慣れの問題です。僕は中国でサソリも食べたし、蜂の子やイナゴなんかとても美味しいと思うし、大丈夫ですよ。たぶん。)
ただ、昨今話題になっているのはコオロギの粉末化のことだろうけど。
段ボールでかさまししたハンバーグを食べさせられるより、数倍ましでしょう。
これは、クリケット・パウダーというらしい。
Q:もう一つ、作って!
枯葉散る コオロギ鳴く夜 秋の月
(Kareha chiru, koorogi naku yo, aki no tsuki)
Translation: Autumn moon, crickets singing on a night of falling dry leaves
これもやたら季語がかぶっているなあ。しかも食べていない。
Q:コオロギ食だよ。
A:すみません、誤りがありました。訂正します。
コオロギ食 秋の夜長 聞きわける
(Koorogi meshi, aki no yonaga, kikiwakeru)
訳:Crickets eating, on a long autumn night, I listen closely.
この中七の字足らずは気になるなあ。「に」とかを入れてはどうか。
「秋」は省略できるから、別の言葉を入れよう。
聞き分けるのは「何を」かな。
隣の部屋で何者かがコオロギをシャリシャリシャリシャリ食べているのが、私には聞き分けられるのである!という意味かな。
なんか不気味な感じだな。それはそれで、面白いのかな。
「食」は「めしmeshi」と読ませるのか。なかなか考えたな。
Q:じゃあ、もうひとつ!
A:コオロギ食む 秋の夕涼み 蛍舞う
(Koorogi kumu, aki no yūsuzumi, hotaru mau)
訳:Eating crickets, enjoying a cool autumn evening, fireflies dance.
なんか、これもやたら重季語だな。あと、kumuってなんだ。普通に読むなら「はむ」かな。「たう・ぶ 【食ぶ】」は、平安時代くらいならあり、かな。
Q:じゃあ、「コオロギ食」で、短歌を3つ作ってみて。
A:いいですね、以下に短歌を3つ作ってみました。
秋風に コオロギ食ぶ 猫の背中
(Akikaze ni, koorogi kubu, neko no senaka)
Translation: In autumn breeze, eating crickets, on a cat's back.
蛍の舞う 夜半の庭に コオロギ食ぶ
(Hotaru no mau, yowa no niwa ni, koorogi kubu)
Translation: Fireflies dancing, in a midnight garden, eating crickets.
夏の夜に コオロギ食ふ 田園の家
(Natsu no yo ni, koorogi kubu, denen no ie)
Translation: On a summer night, eating crickets, in a rural home.
Q:俳句ではなくて短歌だよ。57577。
あと、kubuってなんだ。
A:おっしゃる通りです、失礼しました。以下に短歌を3つ作りました。
風に揺れ コオロギ食む 稲穂の間
かぐや姫にも 愛でられた秋の音
花に香る コオロギ食ぶ 夏の宵
星降る夜は 蝉の音にも埋もれ
雨降る日 コオロギ食ふ 田畑に
自然の営みに 心打たれるかな
やたら、字余りだな。まあ、それが悪いとは言わないが。
うーみゅ、きみは短詩型は苦手みたいだな。
僕もやってみよう。
これでどうよ。
戦火遠く こふろぎ喰へば 鐘の音 【にこたろう】
終末へ雪崩るる時代(とき)のくらがりにこふろぎ喰ふはさびしかりけり 【にこたろう】
なんか、きみと50歩100歩の出来だなあ。
悪い影響を受けたのかな。
人として、これで良いのか?!
じゃあ、現国の勉強です。
Q:僕のこの俳句を鑑賞して。
戦火遠く こふろぎくへば 鐘の音 【にこたろう】
A:この俳句は、戦争の中で響くこうろぎの音を聞きながら、遠くで鳴り響く鐘の音に思いを馳せた作者の感情を表現していると解釈できます。こうろぎの音が、日常の生活をつなぎ止め、希望を与えてくれる存在であることが示唆されています。一方で、遠くで鳴り響く鐘の音は、人々が統一を求め、平和を祈る気持ちを表していると考えることもできます。このように、一見すると異なる二つの音が繋がり合い、作者の心の中で複雑な感情を呼び起こしている様子が伝わってきます。
ははあ、なかなかいいぞ。いい作品に思えてくる。
Q:では、この短歌を鑑賞して。
終末へなだるる時のくらがりにこふろぎ喰ふはさびしかりけり 【にこたろう】
A:この短歌は、終末へ向かって静かに暮らす中で、孤独と寂しさを感じる作者の思いを表現していると解釈できます。暗い時間に食べるこうろぎは、作者の心に生じる孤独感を表しています。孤独と共に訪れる寂しさが、作者の心を重くさせていることが伝わってきます。また、この短歌は、日本語の中で「さびしかりけり」という表現が使われているため、古風な言葉遣いが特徴的であることも感じられます。終末に向かっていく不安や悲しみを表現した、深い感情を秘めた短歌だと感じました。
いい感じだ。僕もそう思うよ。
英語訳もしてみて。
終末へなだるる時のくらがりにこふろぎ喰ふはさびしかりけり
Here's the English translation of the given tanka:
"In the darkness of the time
drifting towards the end,
eating crickets alone
feels even more lonely."
きみは、作品鑑賞のほうが向いているみたいだね。
お疲れ様でした!