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さて、鹿嶋神宮から南下して「息栖神社」まで、片道約10kmの距離です。
これで今回の「東国三社巡り」がコンプリートします。
「東国三社巡り」とは、茨城県と千葉県にある「鹿嶋神宮」「香取神宮」「息栖神社」の三社を参拝することを指します。この三社は、日本神話の「国譲り」に関わる神々を祀る神社で、古くから特別な信仰を集めてきました。
もともと江戸時代には「お伊勢参り」の後に訪れる禊(みそぎ)の神社巡りとして広まり、多くの人々が参拝していた歴史があります。現在では、関東を代表するパワースポットとしても知られ、三社を巡ることで「大願成就」や「開運」のご利益を得られるとされています。


「いきす」と読ませるようですが、普通なら「おきす」でしょう。
どこかで変化したのかな。

鹿嶋神宮と息栖神社は、共に東国三社の一角を担い、古来より密接なつながりを持つ神社です。とくに、息栖神社は鹿嶋神宮の摂社ともされ、その役割は神話の中にも見られます。
息栖神社のご祭神には久那戸神(くなどのかみ)と天鳥船神(あめのとりふねのかみ)が含まれています。天鳥船神は、鹿嶋神宮のご祭神・武甕槌大神が出雲の国譲りに向かう際に案内役を務めた神であり、鹿嶋神宮と息栖神社の関係をより深いものとしています。

名称について『日本三代実録』では「於岐都説神」と記されています。
また元亨元年(1321年)の古文書で「おきすのやしろ」と記されるように、やはりこの神社は「おきす」と呼ばれていたとのこと。
この「おきつせ・おきす=沖洲」という古称から、香取海に浮かぶ沖洲に祀られた神であると考えられています。
祭神が久那戸神(岐神)・天鳥船命であることからも水上交通の神であることが示唆され、鹿嶋・香取同様に東国開発の一拠点であったという見方もあるようです。

(イメージです)
また、息栖神社の境内にある上の写真の「忍潮井(おしおい)」は、日本三霊泉の一つとして知られています。
この井戸はかつて鹿嶋神宮への参拝者が利用していたことからも、両神社の関係の深さがうかがえます。
さらに、鹿嶋神宮の「御船祭」(別稿で看板の写真を挙げました)では、息栖神社の船が鹿嶋神宮の御座船を先導する役割を果たすなど、現在も祭事の中で強い結びつきを持っています。
このように、鹿嶋神宮と息栖神社は神話、歴史、祭事の面で重要な関係を築いている神社です。
☆
利根川沿いに東南に下って、銚子の町に入ります。
ちょうどお昼の時間になるのですが、その前にちょっと観音様に寄ります。
銚子は関東地方の最東端に位置し、北は利根川、東南は太平洋に面し、まさに国のとっぱずれです。
圓福寺はこの銚子市の中心地にあり、古来「飯沼観音」とも呼ばれ、信仰をおおいに集め、銚子の市街は観音の門前街として発展しました。

山号は飯沼山。本尊は十一面観世音菩薩。坂東三十三観音第27番札所となっており、「飯沼観音」とも称される。隣接地には銚港神社がある。

坂東三十三観音は、神奈川県・埼玉県・東京都・群馬県・栃木県・茨城県・千葉県の1都6県というやたら広い地域にまたがる三十三か所の観音霊場で、ここはその二十七番札所です。

なかなか良いお姿ですが、御前立かな。たぶん本尊は秘仏。

格天井には変化観音らしき図像が描かれています。
88体になるけど、観音だけではないみたい。


露座の阿弥陀如来像は「来迎絵」みたいに五色の紐を持ってます。
これを参拝者は掴んで拝むと、仏の救済を実感できるわけですね。
正徳元年(1711年)に造立された一丈七尺(約5.4メートル)の像です。
第2次世界大戦時に受けた機銃掃射の跡が、膝のところに数ヶ所残っているらしい。
「銚子大仏」などと呼ばれることもあるそうですが、まあ、そこまで巨大ではない。

五重の塔まである。
平成21年に完成した総高33.55メートルにも及ぶ千葉県唯一の五重塔で銚子のシンボルとなっているそうです。
信仰が町中に生きている感じがします。

☆
ちょうどお腹も空いたので、観音様の近くの、昭和レトロ感あふれるお店に寄りましょう。
「中華ソバ 坂本」
まんまなネーミングが潔いですね。

地元の人で、超繁盛。
餃子とチャーシューはもう売り切れだそうです。
残念。

ワンタンメンを食べます。
丼のフチ近くまでスープが注がれ、ワンタン、チャーシュー、ほうれん草、メンマ、ナルト、昆布が置かれたビジュアルは、なんとも旨み豊かそう。
本格中華の鳥そばに魚介の旨味をプラスしたようなスープ。
塩分控えめ、やさしい味で美味しかったです。
僕がお店でこういう麺類系を発注するのは、ほんと年に数回のこと。
たまには良いねえ。

(店内イメージ)
また来られたら、「涙が出るくらい、懐かしく、普通に美味い日本一の、港町銚子の醤油ラーメン」てのを食べてみようかな。
そうそう、銚子はお醤油の町でもあるのです。