にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0510 起床 気分並 曇 粋な色の和服が欲しいなあ。 紫陽花色の古都鎌倉へ遠足をする話。

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今日も梅雨空。

わたしの心は鼠色。かなしい悲しい鼠色。

ねずみ色って、意外と面白い、深みのある色ですよね。
四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)という言葉があるそうで。

江戸時代中期に庶民の間で流行した茶色や鼠色のバリエーションです。
48色の茶色と百色の鼠色というネーミングですが、これは語感のよさからつけられた表現で、実際には100種類以上ある。

これがなぜ生まれたかと言うと、例の「奢侈禁止令」。幕府は、庶民に贅沢を禁止することで倹約させ、余ったお金を国の財政に使おうとしました。
農民には「木綿」、「麻」以外の素材を禁止し、色も「茶色」「鼠色」「藍色」のいずれかしか身に付けられなくなりました。
この奢侈禁止令は浮世絵などの娯楽にも影響を与えました。

そこで、江戸庶民は反発して一念を発起。
地味な茶色や鼠色に微妙な濃淡と色を掛け合わせ、今まで身分の低い色だったのを「粋な色」に生まれ変わらせたのです。
和服の微妙な色合いと美意識はここから生まれたそうです。

イメージとしては、こんな感じ。

灰色を作る方法は3つあるそうです。

①「ニュートラルグレー」:黒と白を混ぜる・色合いそのものを変えずに明るさを落としたい場合
②「コンプレメンタリーグレー」:同量の補色を組み合わせる・既存の灰色に寒色あるいは暖色の色合いを加える時
③「プライマリーグレー」:3つの原色を混ぜ合わせる・影を作る時や明るい色と組み合わせる時

なかなか奥が深く、楽しいですね。
梅雨空であっても、かなしいことばかりではありません。

粋な色の和服を一着、欲しいなあ。

これからちょっと、出掛けます。

雨が降り出したら思いとどまるつもりでしたが、なんか陽が差してきたぞ!
ということで、東横線横須賀線を乗り継いで、鎌倉駅へ。

いざ、鎌倉。

これ、観に行ったんですよ。今週で終わりだから。


鎌倉歴史文化交流館

企画展「北条氏展vol.2 鎌倉武士の時代―幕府草創を支えた宿老たち」

この建物が、歴史的にとても面白くて、一度訪ねてみたかったのです。運動にもなるし。
病気以来、最大距離の遠足です。

さて。施設の成り立ちはこんな感じ。

施設の所在地はかつて無量寺谷(むりょうじがやつ)と呼ばれた谷戸で、鎌倉幕府御家人安達氏ゆかりの無量寿院という大規模な寺院があったと言われている。江戸時代には刀工正宗の末裔である綱廣の屋敷があったと伝えられている。大正時代には三菱財閥の岩崎小弥太が別荘を構えていた。
館の敷地及び建物(ノーマン・フォスターが代表を務めるフォスター・アンド・パートナーズが設計した「Kamakura House」として2004年に竣工)は、一般財団法人センチュリー文化財団等が所有していたが、2013年に寄附等により鎌倉市が取得した。

中世から近世近代、そして現在まで、この地が鎌倉と言う歴史的空間の推移と変遷の場面の、いずれにも深くかかわってきた感じがしますね。

またも「無量寿」のイメージが飛来。ご存じ「阿弥陀如来」のことです。

庭園の突き当りは崖で、中世以来のやぐらが残ってます。裏山には神社の跡が。高台から木々のむこうに鎌倉の町と海が見えます。
風は夏のような気配です。梅雨の晴れ間になりました。



今日の鎌倉はずいぶんな人出です。若い人とか中学生の団体もいる。
どうしたんだろう。僕みたいなお暇人、ていうわけでもないんだろうけど。

紫陽花が旬だからかな。

お昼はどこも混んでいたので、鎌倉駅至近の洋菓子の名店、レ・ザンジュへ。
運よく席に着けました。



鎌倉レ・ザンジュ【LESANGES】|焼菓子・ケーキの通販サイト

これが今日のお昼です。
ブリュレ in バウム オレンジ
アイスカフェラテ

鎌倉駅界隈は、まだこんな感じの路地裏とか残っていて、懐かしい感じです。
でも表情が明るくて、いいなあ。