血圧値 124/83/64 酸素飽和度 98% 体温 36.3℃ 体重 69.8キロ
この前の斑鳩巡行でたくさん観た、古代日本の仏教建築群。
これらに共通する、通奏低音のような言葉。
ちょっと聞きなれない言葉ですが、それは「白銀比」。
「黄金比」は、学校で習ったりするけどね。
こんな感じ。
「黄金比」は、縦:横の比率が、およそ1:1.618、約5:8。
自然界の多くに存在する調和の比で、人間にとっても安定した最も美しい比率であるといわれています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」にも「黄金比」が隠されているといわれ、パルテノン神殿や凱旋門、ミロのヴィーナス、モナ・リザなど、古代から建物や彫刻、絵画などに頻繁に使われてきました。
まあ、ヨーロッパ文明の基層にある美的センスですね。
一方、「白銀比」は、縦横の比率が1:√2=1:1.414で約5:7。
日本では古くから大工の間で、神の比率とされ、法隆寺の五重塔や伊勢神宮などの建築物の中に多く取り入れられていて「大和比」とも呼ばれています。
こんな感じ。
これは日本文明の美的センスということになるのです。
大工道具のL字形の「曲尺かねじゃく」は、今も裏面に「白銀比」が目盛として残っているそうです。知らなかったなあ。
この「角目」というのが実際のサイズの√2倍の目盛なのです。「角目」は奈良時代には中国から伝わっていたようです。古代日本の大工さんは奈良時代から√を操っていたことがわかります。
この比率は、キティちゃんやドラえもんの体型をはじめ愛されるキャラクターに多く、私たちに馴染みのあるA判、B判の紙の比率でもあります。しかもその大きな特徴は、もとの紙の大きさの2分の1、4分の1…となっても、常に縦と横の比率は同じになること。
それではA判とB判はどういった関係にあるのか?
なかなか美しい。
今回の旅で、この不思議な、謎めいた比率と出会いました。
まだまだ、世の中には知るべきことがたくさん隠されているのですね。
なんと、「青銅比」その他、というものも存在していますが、詳細は不明だそうです。
こんなにある!