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0600 起床 気分並 晴 粗末にしていけないのは、食べ物だけではありません。「醤油差しを舐めるトリックスター」のルーツは?

血圧値 121/81/76 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 68.0キロ

 

しかし、凄い花粉ですね。

もう目がしょぼしょぼ、耳の奥がぐにゅぐにゅします。

咳も出るし、喉の奥風邪ひいたみたいに痛い。

 

一番良い季節が一番不愉快、ていうのは嫌だなあ。

 

さて、

粗末にしてはいけないのは、食べ物だけではありません。

 

子どものころ、「お金を粗末にして怒られた」、ていうことはありませんか。

お金を裸で手に持ち歩いたり、破いてしまったり、お札を折って野口英世を笑わせたり、その他いろいろ。

 

お金にも魂が宿る問題。

 

スピリチュアル系の人は、こんなふうに言います。

 

「お金にはたましいが宿ると知っていますか?
それが「金霊(かねたま)」です。
あなたが今までお金のことで悩んできたのは、「金霊」を心を込めて丁寧に扱わなかったからです。」

 

鎌倉に、「銭洗弁財天(ぜにあらいべんざいてん)」という神社があります。

僕も昔行ったことがあります。

銭洗弁財天のTwitterイラスト検索結果。

この神社は名前のとおり、境内にある清水で手持ちのお金を洗うと、そのお金が何倍にも増えるご利益があるとのことで有名なパワースポットです。

執権北条時頼が供養のために使われていた湧き出る「霊水」で銭を洗って、一族の繁栄を祈願したことが「銭洗水」として信仰されたはじまりだといわれています。

 

大切にすれば、増えて帰ってくる。

粗末に扱えば、その逆ですね。

 

Wikiの記述は、こんな感じ。

 

鳥山石燕による江戸時代の妖怪画集『今昔画図続百鬼』によれば、善行に努める家に金霊が現れ、土蔵が大判小判であふれる様子が描かれている。

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石燕は同書の解説文で、以下のように述べている。

 

金だまは金気也 唐詩に 不貪夜識金銀気といへり 又論語にも富貴在天(ふうきてんにあり)と見えたり 人善事を成せば天より福をあたふる事 必然の理也

 

お金も食べ物も、そこに神様が宿ると考えるからこそ尊い、という図式が見てとれます。

 

そこにあえてちょっかいを出したのが、ドリフであり、つんつん男であり、ぺろぺろ小僧であったわけですが、彼らはその後、どうなったのでしょうか。

 

こういうキャラクターを、神話学や人類学で「トリックスター」と呼ぶことがあります。

 

こんな感じ。

 

リックスターとは、神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を展開する者で、往々にしていたずら好きとして描かれる。

善と悪、破壊と生産、賢者と愚者など、異なる二面性を持つのが特徴である。

 

秩序の破壊者でありながら一方で創造者であり、善と悪など矛盾した性格の持ち主で、対立した二項間の仲介・媒介者の役目を果たす。

 

日本ならスサノオ、中国なら孫悟空、北欧ならロキ、西欧ならティル・オイレンシュピーゲルなんかがそうかな。

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昨今の、我が国の「醤油差しを舐めるトリックスター」、というのはなんとなく小粒で情けない感じがしますね。

 

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