血圧値 125/89/75 酸素飽和度 99% 体温 36.4℃ 体重 68.0キロ
大寒波接近中、だそうですが。
まだそれほどでもないかな。
王将戦第2局は、熱い戦いが進行中です。
藤井さんが第1局を先手で先勝しているので、羽生さんはなんとしてもこの第2局の先手番を勝たないと。
この将棋を藤井さんにブレイクされると、羽生さん2連敗で、3局目の藤井先手を「絶対に」勝たなくてはならなくなります。
いま、全宇宙で、藤井さんに「後手」で、「絶対に勝てる」人、というのはおそらく存在しません。
なので、羽生さんは今日の将棋を落としてはならない。
これは、大変なことで、おそらく名局になります。
午前9時42分。
AIの評価値、63%で羽生さんやや指しやすいかな。
先手の羽生さんが相掛かりの戦型に誘導しています。
右辺で大ゴマが数回振り替わって、駒損しながらも8筋に金打ちなど、羽生さんの渾身の研究手に、藤井さんも時間を使って対応。
羽生さん勝勢の最終盤、藤井さんの猛追と怖ろしい罠。
詰まないことを両者見切ったうえでの、どきどきの終局を見せてくれました。
そして、6時過ぎ。
わー、羽生さん勝った!
お見事。藤井さんも、拍手。
記事の言葉から。
若いころから、「運命は勇者にほほ笑む」という言葉を羽生は好んでいた。常にトップを走り、新しいことを積極的に取り入れている。「大阪・高槻冬の陣」での勝ち名乗りは、タイトル獲得100期に向けての大きな勝利となった。
初日の激しい攻めは羽生さんの研究の一端だったようですね。
「相がかり」は、短い手数で激しい攻め合いになる、ジャンルの創生期からある戦型ですが、まだまだその大部分が未知なる世界。
AIが一番強い戦型と言えるかもですが、そのAIの発想をいかに理解し、予想し、超えるか。
感想戦では、こんな感じ。
「んー」
「ん~」
「難しいですねー」
「難しいですね~」
対局者にも、神様にも、よくわからない難しい進行。
AIだけが、淡々と最善手を予想し、両者がだいたい正確になぞっていく展開。
緩手(悪手・疑問手のレベルではなく!)を指したほうが負け。
これが最近の人間界最強レベルの将棋対決なのですが、今回はそこにかなり人間的要素が閃いていたように思います。
これは人間界を遠く超えて、成層圏の戦いだなあ。
いやあ、素晴らしい。
これで両者五分、あらためて5番勝負の始まりです。
歴史に残る光景に、僕たちはリアルタイムで立ち会っているのです。