にこたろう読書室の日乗

死なないうちは生きている。手のひらは太陽に!

0500 起床 気分快 晴 「地図」を定義します。「人生」とは、その「世界」を見て周るひとつの「旅」である、といえます。

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日本の子供たち(大人でもよいけど)に、なにも見ないで世界の地図を描いてみて、というと、95%くらいの人は、こういう地図を書きます。(僕は世界史の授業の最初に、この課題を40年近く実施したから間違いありません。)

 

日本が中心でヨーロッパは左端、アメリカは右端。なぜか太平洋が無駄に真ん中。

 

ヨーロッパ文化圏の人に同じ課題を出すと、ほぼ100%こういう地図を、描くでしょう。(これはやってないけど。たぶんです。)

 

ヨーロッパが真ん中。日本が右端。「近東」・「中近東」・「極東」という言葉のイメージは、この地図の描き方でないと掴めませんね。

そして、面白いことに、あやふやな部分、間違っている部分も、傾向があります。

 

いくつか挙げると、こんな感じ。(これは日本人の場合ね。アジアなら共通するかもですが。)

 

アラビア半島を描かない。(イスラム文化圏はちょっと苦手?)

②アフリカ大陸がアジアから切り離されて島として独立している。そのため地中海が閉じていない。

南極大陸を描かない。北極に大陸を描いてしまう。

④日本周辺が非常に細かい。

などなど。

 

要するに、みんな自分が中心。興味関心のあるところ以外は適当、ってことかな。

ただ、その人にとっての世界が、そこに見て取れる。

世界観が現れる。

 

こういうのを心理学・社会学のツールとしては「メンタルマップ」と言います。

 

だから模範解答ってのはないけど、まあ学校教育の教材の見本としてはこんな感じかな。間違えやすい点も補足。

 

考え方・ものの見方が変われば、描く地図も変わる。

地図の書き方だって、いろいろあるし。

 

たまに、こう書いてくる生徒もいるし。

なかなか賢いな。

 

地図だって、球体以外は、何らかのデフォルメを受けています。

それぞれ作製者のものの見方を反映している。

 

だから、授業ではできるだけ多様な見方をできるようにするのね。

 

こんなのもある。

「北」からいつも見おろされているだけが、世界ではない。

 

そこで。

 

「地図」とは:

 

あなたのメンタル世界の見取り図です。

このとき、「世界」は、一人一人の心の中にしか、存在しません。

なので、「人生」とは、その「世界」を見て周るひとつの「旅」である、といえます。