血圧値 116/83/70 酸素飽和度 98% 体温 36.4℃ 体重 66.5キロ
外気温7℃、季節は冬ですが、最期の秋雲?
ここのところ、テーマとして取り上げている「近未来」の物語として、忘れられないのは、この作品。
僕はそんなにコミックは知らないけど、これは特別。
あまり知られていないみたいですが。
画集も持ってます。
芦奈野ひとしによる日本の漫画作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)において1994年から2006年まで連載された。単行本全14巻、新装版全10巻。
こっちは、新装版の表紙。
この女の子が主人公のアルファさんで、なんとロボットの人。
「お祭りのようだった世の中」がゆっくりと落ち着き、のちに「夕凪の時代」と呼ばれる近未来の日本(主に三浦半島を中心とした関東地方)を舞台に、「ロボットの人」である主人公・初瀬野アルファとその周囲の人々の織りなす「てろてろ」とした時間を描いた作品。
絵柄は、こんな感じ。
新海誠とはずいぶん感じが違うけど、これはこれで秀逸。
地球温暖化が進んで海面上昇が続き、産業が衰退して人口が激減し、人類の文明社会が徐々に衰退し滅びに向かっていることが示唆されている。
しかし、その世界に悲壮感はなく、人々はむしろ平穏に満ちた日々を暮らしている。また、詳しくは語られない正体不明の存在も多く、そのまま作中の日常世界に溶け込んでいる。
他の終末系の漫画とは違い、アクション系の要素などは無く、物語は終始ゆったりと進んでいきます。ほっこりと心が温かくなるのに、時折さわやかな切なさを感じさせる漫画です。
静かに滅びに向かう時代。
水没する地形。
ほぼ死なない人であるロボットの人。
ゆっくり滅んでいく人間たち。
着陸することなく地球を周回する観測機。
(アルファさんとそっくりなロボットの人が操縦してます。たぶん姉妹? この飛行機は「ターポン」と呼ばれていますが、多分「大鵬」が語源でしょう。古代中国の想像上の大鳥。「荘子」逍遥遊によれば、鯤という魚が化したもので、翼は三千里に達し、一飛びに9万里ものぼるという。)
それぞれの、微妙に違ったいのちの時間が、夏の夕映えのような景色の中で、ときに重なり、ときにすれ違いながら、たゆたう。
ほのかに熱を持つ港のコンクリート岸壁。黄金の夕日。
もの悲しくも、ゆったりと流れる、落ち着いた「物語り」のようなもの。
この動画を壁に、極小レベルの音声で流しておきたい感じがしますね。
YOKOHAMA PLUS (横浜 プラス) / AMV - YouTube
Yokohama Kaidashi Kikou OVA 1 Part 1/3 - YouTube
Yokohama Kaidashi Kikou OVA 1 Part 2/3 - YouTube
Yokohama Kaidashi Kikou OVA 1 Part 3/3 - YouTube
なんと、二階堂のCMもある。
【MAD】二階堂CM〜街の夢編〜【ヨコハマ買い出し紀行】 - YouTube
主人公アルファさんのカフェが、三浦三崎の海岸ふちにあるのですが、そこへ続くキャベツ畑の道は、こんな感じ。
この近くに「小網代の森」という、素晴らしい場所があるので、僕も何回も行きました。『ヨコ買い』にももちろん登場します。
赤手ガニの産卵を見たり、何千匹という蛍の群舞を見たり。
(亡くなった家内と、観に行きました。)
三浦は、晩年(ていうか、今がそうかな)に住んでも良いなあ、と思ってる土地なのです。
すぐ行くべきなのか?
これはまたの機会に、触れましょう。