血圧値 122/75/84 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 66.1キロ
昨日とは打って変わって、抜けるような快晴です。
秋の空は、変わりやすいんですねえ。
3勝1敗で迎えた竜王の初防衛に「王手」をかけている藤井五冠。しかし、広瀬八段が要所で攻め、互角の攻防が続いたが、藤井五冠が133手で投了し、広瀬八段が勝利した。竜王戦の対戦成績は、藤井五冠の3勝2敗となった。
タイトル戦の番勝負で、これまで2敗をしたことがない絶対強者、藤井に二つ目の黒星を付けた広瀬。これは気概を見せたなあ。
藤井は負けると(めったに負けないけど)その経験値を吸収していきなりレベルアップするので、また強くしてしまったかも。
「努力する」天才、だからなあ。
人柄も良いし、弱点・欠点がほとんど見られないところが、唯一の弱点?
思い出したんですが、今年の2月12日(これは僕が救急搬送された日ね)、彼はこういう発言をしています。
12日に終了した将棋8大タイトル「王将戦」でストレート勝ち、初の10代「五冠」を達成した藤井聡太竜王が13日、対局した東京都立川市で一夜明け会見に臨んだ。
記者から「富士山で例えれば何合目まで登っているイメージか」と問われ「将棋はとても奥が深いゲームで、どこが頂上なのかは全く見えない。いまだ頂上が見えない意味では森林限界の手前。まだまだ上の方には行けてないと思います」と答えた。
SNSでは「森林限界」が一時トレンドワードトップになったそうです。
森林限界とは確実に標高は稼いでいるけど、頂上は確認できない場所、みたいなイメージですが、これが弱冠19歳の、記者会見でのアドリブの発言ですからねえ。
でも彼には、本当に「頂上が見えていない」のかな?
周囲に配慮して、控えめに言ってるのかな。
この場合の「頂上」というのは、一つのイメージとしてはすべてのタイトルの制覇、全冠達成ということでしょう。将棋のタイトル戦は2017年に叡王が加わって、現在8つあります。
戦前の1935年に最初のタイトル戦である名人戦が始まってから、だんだん増えましたので、これを全制覇するのはとても難しいことになってます。
現在の藤井は竜王・王位・叡王・棋聖・王将の5つを保持しています。あとは、名人・棋王・王座の3つ。
過去の全冠達成者は3人。
①升田幸三実力制第4代名人(タイトル3つ時代)
九段(現在の竜王戦の前身、62~87年は十段戦)、王将の二冠を持ち、1957年の名人戦を制して全三冠を達成
②大山康晴十五世名人 (タイトル5つ時代)
升田から58年に王将、九段、そして59年に名人を奪い全三冠を達成した。大山は60年にタイトル戦になった王位、62~63年の棋聖(当時は1年2期制)と次々に獲得。直後の王将戦で敗れたものの、翌年取り返して全五冠復帰を果たした。
③羽生善治九段(タイトル7つ時代)
王座が加わってタイトル戦が7つだった時代に、94年に六冠となり、96年(95年度)に王将を獲得して全七冠制覇を果たした。
そしてなんと。
タイトル獲得99期の羽生善治九段が、今月22日、第72期王将戦の挑戦者に決まり、来年1月から始まる七番勝負で藤井と戦うという、夢のような展開に。
これは二人の「天才」の世紀の対決となるでしょう。