にこたろう読書室の日乗

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0600 起床 気分快 晴 竜王の初防衛に「王手」をかけている藤井聡太五冠が敗れた。でも、「努力する」天才、だからなあ。

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昨日とは打って変わって、抜けるような快晴です。

秋の空は、変わりやすいんですねえ。

 

おお、「竜王」の初防衛に王手をかけた藤井聡太五冠が敗れた。

福岡・福津市宮地嶽神社で行われた竜王戦第5局。

3勝1敗で迎えた竜王の初防衛に「王手」をかけている藤井五冠。しかし、広瀬八段が要所で攻め、互角の攻防が続いたが、藤井五冠が133手で投了し、広瀬八段が勝利した。竜王戦の対戦成績は、藤井五冠の3勝2敗となった。

竜王戦第6局は12月、鹿児島・指宿市で行われる予定。

 

タイトル戦の番勝負で、これまで2敗をしたことがない絶対強者、藤井に二つ目の黒星を付けた広瀬。これは気概を見せたなあ。

 

藤井は負けると(めったに負けないけど)その経験値を吸収していきなりレベルアップするので、また強くしてしまったかも。

「努力する」天才、だからなあ。

人柄も良いし、弱点・欠点がほとんど見られないところが、唯一の弱点?

 

思い出したんですが、今年の2月12日(これは僕が救急搬送された日ね)、彼はこういう発言をしています。

 

12日に終了した将棋8大タイトル「王将戦」でストレート勝ち、初の10代「五冠」を達成した藤井聡太竜王が13日、対局した東京都立川市で一夜明け会見に臨んだ。

記者から「富士山で例えれば何合目まで登っているイメージか」と問われ「将棋はとても奥が深いゲームで、どこが頂上なのかは全く見えない。いまだ頂上が見えない意味では森林限界の手前。まだまだ上の方には行けてないと思います」と答えた。

 

SNSでは「森林限界」が一時トレンドワードトップになったそうです。

 

森林限界とは確実に標高は稼いでいるけど、頂上は確認できない場所、みたいなイメージですが、これが弱冠19歳の、記者会見でのアドリブの発言ですからねえ。

 

でも彼には、本当に「頂上が見えていない」のかな?

周囲に配慮して、控えめに言ってるのかな。

 

この場合の「頂上」というのは、一つのイメージとしてはすべてのタイトルの制覇、全冠達成ということでしょう。将棋のタイトル戦は2017年に叡王が加わって、現在8つあります。

戦前の1935年に最初のタイトル戦である名人戦が始まってから、だんだん増えましたので、これを全制覇するのはとても難しいことになってます。

 

現在の藤井は竜王・王位・叡王棋聖・王将の5つを保持しています。あとは、名人・棋王・王座の3つ。

 

過去の全冠達成者は3人。

 

升田幸三実力制第4代名人(タイトル3つ時代)

九段(現在の竜王戦の前身、62~87年は十段戦)、王将の二冠を持ち、1957年の名人戦を制して全三冠を達成

 

大山康晴十五世名人 (タイトル5つ時代)

升田から58年に王将、九段、そして59年に名人を奪い全三冠を達成した。大山は60年にタイトル戦になった王位、62~63年の棋聖(当時は1年2期制)と次々に獲得。直後の王将戦で敗れたものの、翌年取り返して全五冠復帰を果たした。

 

羽生善治九段(タイトル7つ時代)

王座が加わってタイトル戦が7つだった時代に、94年に六冠となり、96年(95年度)に王将を獲得して全七冠制覇を果たした。

 

そしてなんと。

 

タイトル獲得99期の羽生善治九段が、今月22日、第72期王将戦の挑戦者に決まり、来年1月から始まる七番勝負で藤井と戦うという、夢のような展開に。

 

これは二人の「天才」の世紀の対決となるでしょう。